http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/13257.html
Tweet |
カルロス・ゴーン特別背任事件の核心とは ?(上)
ゴーン被告の会見とは ?
カルロス・ゴーンのプロフィールとは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/01/09より抜粋・転載)
────────────────────────────────────
1)レバノン・ベイルートでの、ゴーン被告
の記者会見は、失敗だったと判断できる !
海外逃亡した、ゴーン(日産自動車の元会長、1954年3月9日生まれ、65歳。両親はレバノン人で、ブラジルで誕生した)被告が、逃亡先のレバノン・ベイルートで、記者会見を行った。
ゴーン被告の記者会見は、失敗だったと判断できる。
会見をしなければ、ゴーンという人物は、優秀な人物であるとの幻想が、世間一般に残存した可能性があるからである。
ゴーン氏が問われている罪は、企業の財産を、「私的に窃取した」というものである。
2)ゴーン氏の罪は、企業の財産を横領し、私腹を肥やした事だ !
ゴーン氏の罪は、企業の財産を横領し、私腹を肥やしたというものである。
ゴーン氏の疑いに対する無実の証明が、皆無だった。
日本の刑事司法手続きに、多くの問題点があることは、知る人は、みな知っている。
日本の刑事司法の、前近代的な制度によって、人権を侵害されてきた者は、多数存在する。
しかし、記者を集めて、説明する機会を得たにもかかわらず、ゴーン被告は、自分が無実潔白であることについて、効果的な説明ができなかった。
3)ゴーン氏の保釈中の不法な海外逃亡自体が、犯罪だ !
ゴーン氏の保釈中の不法な海外逃亡自体が、犯罪である。
ゴーン氏は、クーデターだと主張するが、司法取引を利用した立件であるから、検察と日産の連携は存在しても、不自然ではない。
クーデターである、とのゴーン被告の主張が、説得力を持つためには、ゴーン氏が問われている、背任の罪についての、無実の証明が、必要不可欠である。
ゴーン氏に、背任の事実が存在するなら、日産から排除され、罪を問われることに、正当性がある。
4)ゴーン氏は、日産によって、犯罪者に
仕立て上げられた事を、証明すべきだ !
ゴーン氏は、自分自身が完全に無実潔白であること、無実潔白であるのに、日産によって犯罪者に仕立て上げられた事を、証明する必要があるが、この肝心な部分についての説明が、会見の前半部分の説明では存在しなかった。
ゴーン氏は、長々と同じ話を繰り返しているだけで、優秀な経営者との説が、風説に過ぎなかったと、多くの者が感じたと思われる。
川柳:「コストダウン 叫ぶあんたが コスト高」
これは、1999年の第一生命サラリーマン川柳の第1位作品であった。
5)人間を大切にしながら、企業を立て直してこそ、名経営者だ !
ゴーンの手法を詠んだ、川柳と理解できるが、冷酷にコストを切るだけなら、冷血人間なら誰でもできる。人間を大切にしながら、企業を立て直してこそ、名経営者なのである。
人間や取引先を、消耗品として取り扱い、単に企業の利益を出すだけなら、難しい話ではない。
そして、企業経営者として、重要なことは、自分自身の身辺が、身ぎれいかどうかである。
最前線で汗水流す、労働者と、豪華なオフィスで命令だけ下す経営者の、年収格差には、限界を設けるべきだ。
6)本当の優れた経営者は、末端の労働者に、十分な給料を支払う !
本当の優れた経営者は、企業活動が生み出す果実の分配において、末端の労働者に、手厚く、自分自身に対する報酬に対して、抑制的に行動するのである。
これが、優れた経営者の基本姿勢である。ゴーン流は、優れた経営者とは、真逆である。
それでも、経営者の報酬が、正規に認められた、正統性のあるものであるなら、ギリギリ許容範囲になるだろう。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○レバノンで会見:ゴーン被告「潔白を確信 !」
1月8日、自ら拍手し、顔色良く
(www.nikkansports.com:2020年1月8日22時17分より抜粋・転載)
カルロス・ゴーン被告は、日本時間1月8日午後10時から、ベイルート市内で予告通り会見し、「身の潔白を確信している」と訴えた。
定刻の十数分前には、会場入り。欧米を中心にしたメディアのカメラマンにもみくちゃになりながら、席に向かった。スーツに赤地のネクタイ姿であった。顔色もよく、時に関係者と談笑しながら、開始を待った。司会役から、「レバノン人が、誇りに思っている人物、ゴーン氏です」と経歴を紹介されると、自分で拍手しながら、英語で話し始めた。
ゴーン被告は、「困難な中で、味方になってくれるのは、レバノン人」「愛する家族と再会することができた」と、レバノンなどの支援者に感謝した。
そして、日本の検察の捜査や司法制度について言及した。
「私は、無実を強く主張し続けてきました。1日8時間以上も取り調べを受け、弁護士も同席できず、人権と尊厳を奪われた。罪を告白すれば、終わる。告白しなければ、家族や私を追及し続ける、と言われた。絶望感がある中で、無実のために、戦ってきました。公正な裁判を受けることはできないと思った」などと批判を続けて、無実を主張した。
○カルロス・ゴーン・人物:
両親はレバノン人で、ブラジルで誕生。幼少期をブラジルで過ごし、中等教育は父の母国であるレバノンのベイルートで受けた。フランスの工学系グランゼコールの一つであるパリ国立高等鉱業学校を卒業した後、フランス大手タイヤメーカー、ミシュランに入社し18年間在籍。
ミシュラン社での業績が評価され、ルノーに上席副社長としてスカウトされ、同社の再建にも貢献した。
1999年3月、当時経営と財政危機に瀕していた日産がルノーと資本提携を結び[9]、同年6月、ルノーの上席副社長の職にあったゴーンが、ルノーにおけるポジションを維持しつつ、日産自動車の最高執行責任者(COO)に就任。後に日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)、ルノーの取締役会長兼CEO(PDG)、ルノー・日産アライアンスの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任。
「コストキラー」[10]「ミスター調整(FIX IT)」[11] などの異名をとるゴーンは、日産再建に向け社員とともに「日産リバイバルプラン」を作成。短期間で日産の経営立て直しを果たし、2003年にフォーチュン誌は、彼を「アメリカ国外にいる10人の最強の事業家の一人」と称している[12]2013年6月から2016年6月には、ロシアの自動車メーカのアフトヴァース会長も務めていた[13][14]。
レバノンとブラジルとフランスの多重国籍を有する。
2002年にフランス政府から、レジョンドヌール勲章(シュヴァリエ)を授与された[15]。
2004年に外国人経営者として初めて藍綬褒章を受章した[16]。また、同年、法政大学名誉博士になっている。2005年には早稲田大学からも名誉博士号を授与されている。極度の経営不振と経済的危機の状態にあった日産自動車を立て直したということで、他社の社外取締役に招聘されたり、大学の委員なども務めたりもし、更には「企業改革経営者及び新事業挑戦者内閣総理大臣表彰」[17]を受けている。
また、自らコマーシャルに出演するなど[18][19]、マスメディアにも積極的に登場。ビッグコミックスペリオールに「カルロス・ゴーン物語 ―企業再生の答がここにある!!―」[20]が掲載されるなど、広く知られる存在となっている。
2006年に、KBE(大英帝国勲章・ナイトコマンダー)を授与された[21]。
2016年10月より、ゴーンはルノー・日産アライアンスに加わった三菱自動車工業の代表取締役会長に就任。2017年2月23日、日産自動車は同年4月1日付で副会長兼共同CEOの西川廣人が代表取締役社長兼CEOに就任することを発表した。ゴーンは引き続き日産の代表取締役会長を務め、アライアンス全体の経営に注力する。
2018年11月、金融商品取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、日産、三菱の会長職を解任される。2019年1月、特別背任罪で追起訴された。
2019年1月、ルノーの会長職を辞職。
2019年4月、日産自動車の取締役を解任される。
2019年12月29日に日本の司法制度への不信からレバノンに逃亡した。この逃亡劇を巡って全世界で議論が巻き起こった。[要出典]
2020年1月2日には国際刑事警察機構により、本人に対して国際手配が行われたが、日本とレバノンの間で犯罪人引渡し条約が締結されていないため、本人を日本に連れ戻すことは難しい状況にある。[要出典]
妻:キャロル・ゴーン(1966年生まれ、53歳)レバノン生まれ。ゴーンより12歳年下。
▲上へ ★阿修羅♪ > ペンネーム登録待ち板6掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > ペンネーム登録待ち板6掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。