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革新勢力の分断が目的で、CIAが創設した民社党のDNAが、野党政治家の中にある !
民主党悪徳10人衆とは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/09/03より抜粋・転載)
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1)〜5)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)自公へ投票する有権者は、全体の約25 %である !
主権者の4人に1人しか自公に投票していない。
自民党に投票する主権者は、5人に1人、あるいは、6人に1人しかいない。
それにもかかわらず、この自公が国会議席の7割を占有している。
この多数議席をもたらしている原動力が、25 %の主権者の尾「動員」である。
既得権勢力の第二の戦術は「妨害」だ。
7)既得権勢力は、75%の主権者が政治に関心を持つ事を「妨害」する !
妨害とは、残りの、75%の主権者が政治に関心を持つことを「妨害」する、あるいは選挙に足を運ぶ意欲を持つことを「妨害」するのだ。主権者が政治に関心を持たない、主権者が選挙に行く意欲を削ぐための方策の中核は「情報操作」=「メディア・コントロール」である。
テレビ・新聞・雑誌などのマスメディアを支配するとともに、インターネットのポータルサイトを政治権力によって支配している。
8)既得権勢力は、マスメディア等を支配して、主権者を洗脳してきた !
このことによって、主権者の判断、意思、思想形成が特定の方向に誘導されている。
そして、最重要の戦術が「分断」だ。
反自公の革新勢力が大同団結することが最大の脅威になる。
そのために、反自公革新勢力の大同団結を阻止することが最重視されている。
具体的には旧民主党勢力の一部が「共産党とは共闘しない」と叫ぶことがもっとも有効な方策になっている。
9)既得権勢力は、野党勢力を分断し、野党票を分散させる !
野党勢力を分断することによって野党票を分散させ、自公候補が選挙区で勝利する環境を整える。
既得権勢力のこの戦術を踏まえて主権者勢力が戦術を構築することが鍵を握る。
2009年9月の鳩山内閣樹立は日本の主権者が歴史上初めて、自らの意思で新しい政権を樹立した画期的な偉業だった。
鳩山内閣は、米国による日本支配、大資本による日本支配、官僚による日本支配の構造を打破する路線を明示した。画期的な改革の方針を明示した政権だった。
10 )日本の改革を推進しようとした鳩山首相、
小沢幹事長に対する人物破壊工作が展開された !
当然のことながら、米官業の既得権勢力は猛烈な抵抗を示した。
日本の改革を推進しようとした鳩山首相、小沢一郎幹事長に対する卑劣な人物破壊工作が展開された。
鳩山内閣はわずか8カ月で破壊されてしまったが、その破壊を主導した勢力の中核は民主党内に潜んでいた。
米国による日本支配、大資本による日本支配、官僚による日本支配を維持しようとする勢力と結託する勢力が民主党内に潜伏し、鳩山内閣の基本路線を破壊してしまった。
11 )菅直人内閣、野田佳彦内閣は、隠れ自民党に大変質した !
菅直人内閣、野田佳彦内閣は、辺野古米軍基地建設を推進し、シロアリ退治なき消費税増税に突き進んだ。
鳩山内閣の基本路線を全面的に破壊する道を突き進んだ。
そして、2012 年12 月、野田佳彦氏が、自爆解散に突き進んだ。
その結果として民主党が木っ端微塵に自己崩壊した。
「自爆テロ」は自爆によって敵にダメージを与えるが、野田首相の自爆解散は、敵のダメージが皆無の「単なる自爆」だった。この「歴史の失態」に対する総括が行われていない。
12 )2012 年12 月、野田首相が、自爆解散し、自民党へ大政奉還した !
野田佳彦氏による衆院解散の第一の目的は小沢新党の破壊だった。
小沢新党への政党交付金支出が確定する、2013年1月が到来する前に、総選挙を断行したものだ。
第二の目的は、安倍自民党への大政奉還であった。
2009 年の鳩山政権樹立という金字塔は、民主党内に潜む、「隠れ自公派」によって破壊され、安倍自民党に、大政が奉還された。
13 )旧民主党勢力は、「革新勢力」と「隠れ自民党」の混合体であった !
強調したいことは、旧民主党勢力が「革新勢力」と「守旧勢力=隠れ自公勢力」の混合体であること。
この鵺(ぬえ)のようなあいまい勢力が野党の中心に居座ることによって、真の革新政権が誕生できない状況が生み出されている。したがって、最重要の課題は旧民主党勢力を「革新勢力」と「守旧勢力」に明確に分離、分割することである。政策を基軸に旧民主党勢力を「守旧勢力」と「革新勢力」に分離、分割する。
この「革新勢力」は、他党とも共闘できる。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党体制・自公体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。
2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、消費税増税提示で信頼失墜 !
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。
この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。
それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。これを契機に、野田佳彦氏は、完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
8)改革や国民との約束無視、私利私欲だけの政治屋
要するに、官僚の前に膝を屈して、ひたすら自分自身の個人的な利益だけを追求したのである。
日本財政で最大の問題は、消費税増税の前提である「シロアリ退治」が何ひとつ実践されていないことだ。
財務省こそ、増税の前に、「天下り利権」の放棄を宣言するべきだ。
しかし、財務省は、天下り利権を放棄するどころか、天下り利権の全面奪還に動いている。
我が身を切る改革ではなく、我が身を肥やす膨張を実行しつつ、一般庶民に悪魔の税負担を強制している。これで日本が良い国になるわけがない。
9)自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
―以下省略―
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