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マスコミが、真実の情報を全く主権者に伝えぬから、TPPの危険な事態が野放しだ !
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投稿者 青木吉太郎 日時 2019 年 6 月 09 日 21:10:32: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 

 マスコミが、真実の情報を全く主権者に伝えぬから、

    TPPの危険な事態が野放しだ !

    安倍政治の深層・真相は ?


(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/06/07より抜粋・転載)
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1)2016 年12 月に、安倍内閣は、公約違反

   して、TPP12 協定の批准を強行した !

2016 年12月に安倍内閣は、TPP12(米国を含む12ヵ国によるTPP)最終合意を国会で承認させた。国会でも大きな論議になった、TPP批准が強行されたのだ。

ただし、当時は、米国大統領選が終わり、年明けの1月にトランプ氏が、大統領に就任する直前だった。米国が、TPPから離脱すると、TPPは発効しない。

トランプ大統領の行動を見極めてから、TPP協定の批准を論議するべき、との主張が強く叫ばれた。

しかし、安倍内閣は、TPP12協定の批准を強行した。

2)トランプ政権が発足すると、米国は、直ちにTPPから離脱した !

1月にトランプ政権が発足すると、米国は、直ちにTPPから離脱した。

トランプ大統領は、公約通りの行動を示した。

このTPPから離脱可能性が、もとより極めて高かったのだ。

TPPは、参加国のGDP合計値の85%以上の国、さらに6ヵ国以上が、国内手続きを終えないと発効出来ない規定を置いた。

3)GDP85 %の条件等で、米国の離脱は、TPP の死滅を意味した !

米国が抜けると、他の11ヵ国すべてが批准しても、GDP85%の条件をクリアできないから、米国の離脱は、TPPの死滅を意味した。安倍首相は、国会答弁で、TPP最終合意には手を付けないことを、何度も明言した。

最終合意を、1ミリでも動かさないために、批准を急ぐのだと、説明していた。

したがって、米国のTPP離脱は、TPPの消滅、少なくとも、日本のTPP加盟の可能性消滅を、意味するものだった。

国会審議では、トランプ氏が、大統領就任後に、TPPからの離脱を決定したら、どうするのかについても、質問が相次いだ。

4)安倍首相は、離脱決定の場合には、

   米国をTPPに復帰させると明言していた !

安倍首相は、その場合には、米国をTPPに復帰させると明言していた。

ところが、米国がTPPに回帰することはなかった。

したがって、これで日本の主権者は、日本を破壊するTPPの災厄に見舞われることを回避できたと安堵したのである。ところが、安倍内閣は背徳の行動を示した。

見直しは絶対にしないとしていたTPP最終合意を手直しして、米国抜きのTPP、すなわちTPP11の合意文書を作る方針を示したのだ。

5)米国がTPPから離脱すれば、制度改変の前提条件が大きく変わる !

米国がTPPから抜ければ、制度改変の前提条件が大きく変わる。

それぞれの参加国が、合意内容の修正を求める動きも、活発化した。

そのなかで、日本だけは、米国離脱で影響が生じる部分を修正する動きも取らず、11ヵ国による合意文書確定に向けて暴走したのである。そして、最終合意には、一切手を入れないとしていた、日本が主導して、TPP合意の修正を断行してしまったのである。そのTPP11が、2018年12月30日に発効した。

間髪を入れずに、TPP以上に日本が譲歩を重ねた、日欧EPAが、2019年2月に発効した。

6)日欧EPAが、2019 年2 月に発効し、

    4 月から、日米FTA協議が始動した !

そして、この4月から、日米FTA協議が始動している。

トランプ大統領は日米FTAが、8月に妥結するとの見解を示した。

これらの経済連携協定が、日本の主権者の利益になるものなら、これらの行動は正当化される。

しかし、これらの経済連携協定は、日本の主権者に利益をもたらすものではない。

日本の主権者に深刻な不利益を与えるものである。

安倍首相は、政権与党が、国会で多数議席を占有していることに依存して、あらゆる施策をゴリ押ししている。

7)マスメディアが、真実の情報を全く主権者

   に伝えぬから、TPPの危険な事態が野放しだ !

政治権力の広報機関に成り下がっているマスメディアが、真実の情報をまったく主権者に伝えぬから、この危険な事態が野放しにされている。

TPP等の経済連携協定の事実を精査し、その危険な実相を明らかにし、TPP等の経済連携協定発効を阻止するために地道な活動を続けてきた。

「TPPプラスを許さない !全国共同行動」が、6月11日(水)の午後4時から参議院議員会館講堂で「STOP!日米FTA−わたしたちの暮らしを守ろう−」と題するシンポジウムを開催する。

  ―この続きは次回投稿します―

(参考資料)

  大資本従属・安倍政権は、ハゲタカ資本の利益

     を優先して、規制強化を妨害する !


(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/09/20より抜粋・転載)
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◆2012 年12 月の衆院総選挙の際、自民党は、

   TPP断固反対 !の公約であった !

振り返ると、2012年12月の衆院総選挙の際、安倍自民党は、「TPP交渉への参加に反対」

「ウソつかない !TPP断固反対 !ブレない !日本を耕す自民党 !」と大書きしたポスターを貼りめぐらせて選挙戦を戦った。

自民党はTPPについて、6項目の約束を明示していた。

1.聖域なき関税撤廃を拒絶する、2.数値目標を受け入れない、3.食の安全・安心を守る

4.国民皆保険を守る、5.主権を損なうISD条項に合意しない

6.政府調達、金融サービスは国の特性を踏まえる、これらを公約として明示していた。

◆選挙後、公約違反して、ペテン師・安倍首相は、

   TPP交渉への参加を決めた !

ところが、選挙から3ヵ月もたたない、2013年3月15日に、安倍首相はTPP交渉への参加を決めた。そして、上記の6つの公約を全面的に、かつ一方的に破棄してきた。

こんな政治を許して良いわけがない。

より重大な問題は、これらの公約破棄によって、私たちの命と暮らしが蝕まれていることだ。

この現状を、すべての主権者が正確に知っておかねばならない。

聖域なき関税撤廃を阻止するというのは、コメ、麦、肉、乳製品、砂糖などの重要品目については、国内農業を守るために関税率を維持するという意味だった。

◆大資本従属・安倍政権は、コメ、麦、肉、

   乳製品、砂糖などについて、関税率を守らなかった !

ところが、安倍内閣はこれらの分野の関税率を守らなかった。

米国も欧州も、農業は国民の命の源泉だから、特段の対応を示している。

農業生産額に占める政府予算の比率は、英国が78%、米国が55%であるのに対して、日本はわずか28%だ。カロリーベースで、38%しか自給率がない日本が、カロリーベースで、自給率が130%の米国よりも、はるかに小さい農業予算しか投入していない。

◆大資本従属・安倍政権下、TPP交渉で、

   日本は諸外国の要求を受け入れるだけだ !

TPP交渉で、日本は諸外国の要求を受け入れるだけで、日本の利益になることを、ほとんど何もしなかった。当初のTPPから米国が抜けたのだから、肉の輸入枠を小さくしなければならないし、セーフガード発動の基準も引き下げなければならない。ところが、日本政府は何もしなかった。

著作権の保護機関も米国がゴリ押しして、70年になったが、米国が抜けたのだから、50年に据え置くことが可能になった。

◆50 年に据え置くべきなのに、安倍内閣は、強行

   して、著作権の保護機関を、70 年に延長した !

ところが、安倍内閣は、著作権の保護機関を、70年に延長する関連法を押し通した。

日本は、著作権料の大幅支払い超過国だから、50年に据え置くことができれば、その方が国益に適う。しかし、安倍内閣は、その当然の行動すら取らなかった。

驚くべきは自動車関税率の対応だ。

米国向けの自動車輸出には、関税が設定されている。

乗用車は、2.5%、SUVを含むトラックは、25%の関税率だ。

米国での売れ筋は、SUVを含むトラックだ。

◆日本は、米国と二国間協議をして、乗用車の関税率

   ・トラックの関税率を、14 年・29 年間、

一切引き下げない !

日本は、米国と二国間協議をして、乗用車の関税率は、14年間、トラックの関税率は、29年間、一切引き下げないことを受け入れた。さらに、米国からの自動車輸入について、日本が自ら数値目標を設定した。あの公約は一体何だったのか。

◆安倍政権の家来・マスコミは、悪政を隠ぺいして

   報道しないため、国民は騙される !

メディアが、こうした最重要事実を何も伝えないから、多くの国民が何も知らない。

ただ、米国産の牛肉が、安く食べられるようになって、消費者に利益がもたらされる、という類いの話しか伝えない。米国やオーストラリアでは、畜産に成長ホルモンやラクトパミンの投与が許されている。その薬漬けの肉が、日本に大量に流入してきている。

 

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