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NHK等マスコミのウソ報道等で、消費税増税の理由を、
財政再建・社会保障制度維持で騙されてきた !
自民党政権・自公政権の体制の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/01/10より抜粋・転載)
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1)政治の最大の仕事は、主権者から税を徴収し、
政府が支出を行う、財政活動である !
政治の最大の仕事は、財政活動である。主権者から税を徴収し、政府が支出を行う。
国権の最高機関である国会は、立法と予算決定を担う。
国家権力は、法を定め、法を執行する。同時に国家権力は税を徴収し、予算を執行する。
国会での最重要議案は予算の決定である。予算を決定し、予算を執行する。
これが行政府である。財政というのは、政治活動の中核なのだ。
その財政に三つの機能がある。
2)財政には、資源配分、所得再分配、景気安定化という三つの機能がある
資源配分、所得再分配、景気安定化という三つの機能だ。
この財政のあり方が問われている。
2019年は、財源調達に関して、消費税の増税が計画されている。
その是非を考えなければならない。
1月13日の日曜日に、ビジョン21が主催する、講演会が横浜市青葉区の東急田園都市線田奈駅隣接の青葉区民交流センターで開催される。
3)1月13日、「消費税10%をぶった斬る !」の演題で、講演会を開催する !
演題は、「消費増税は誰のため?−消費税10%をぶった斬る !−」であり、私が講師を務めさせていただく。
第16回ビジョン21新春講演会:消費税は誰のため?−消費税10%をぶった斬る !−
1月13日(日)13:30〜16:00:会場:青葉区区民交流センター 第5会議室
資料代:¥500、講師:植草一秀、主催:ビジョン21:E-mail:vision21@ps.catv.ne.jp
社会保障費と、財政健全化に必要という政府。
でも、実態は、消費税増税にこの二つは無関係なにである。消費税のからくりを暴きます。
拙著『国家はいつも嘘をつく――日本国民を欺く9のペテン』
(祥伝社新書、税込み907円)
https://amzn.to/2KtGR6k:に、bX「消費税で社会保障」の嘘を記述した。
市民は、「財政再建のために消費税増税が必要」、「社会保障制度維持のために消費税増税が必要」と聞かされてきた。
4)NHK等マスコミのウソ報道等で、消費税増税の理由を、
財政再建・社会保障制度維持で騙されてきた !
この「大本営発表」を鵜呑みにしている国民は多い。
NHKはラジオ番組で、消費税について東京財団政策研究所研究主幹の森信茂樹氏を出演させて語らせている。
しかし、この森信氏は、財務省の税務行政のエキスパートだった人物である。
NHKは、消費税の解説を装って、行政当局による広報、宣伝活動をしているのである。
NHKの報道は、まさに「大本営」そのものである。
5)鳩山内閣は、対米隷属政治・官僚支配政治
・大資本支配政治からの脱却をめざした !
政官業癒着・自公政権を打倒して、2009年9月に樹立された、鳩山由紀夫内閣。
鳩山内閣は、戦後日本政治の基本構造を、打破する画期的な方針を、明示した。
鳩山内閣の方針は、対米隷属政治からの脱却、官僚支配政治からの脱却、大資本支配政治からの脱却、である。自民党政権・自公政権下、戦後日本政治を支配してきたのは、米・官・業のトライアングルだ。鳩山内閣は、この基本構造に根本からメスを入れようとした。
6)自公政治の改革を目指していたから、鳩山内閣は、
既得権勢力の総攻撃の標的にされた !
それゆえに、鳩山内閣は、既得権勢力の総攻撃の標的にされた。
鳩山内閣は、辺野古米軍基地建設にNOを突き付け、財務省の消費税増税にNOを突き付けた。
鳩山内閣は、大資本の政治支配の原動力である、企業献金の全面禁止を打ち出した。
だからこそ、鳩山内閣は、既得権勢力の総攻撃を受けたのである。
この鳩山内閣を潰すために、誰が、どのように動いたのか。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆の大罪と自民党体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1) 既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。
別名は、ハゲタカ・シロアリ・ハイエナである。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、
北澤俊美防衛相の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」 渦中の小沢氏を攻撃
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)公約違反・シロアリを退治なき、消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。これを契機に、野田佳彦氏は、完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
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