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長期消費税増税による最も深刻な日本財政の問題が残存している !
自公体制・鳩山政権破壊の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/12/16より抜粋・転載)
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1)〜11 )は前2 回投稿済みです。以下はその続きです。
12 )岡田克也氏:一般会計と特別会計で、ムダを節約
して、約9 兆円の金を作り出す !
「財源がないという批判もある。私たちは、208兆円ある一般会計と特別会計、このなかで、約9兆円の金を作り出すと言っている。
与党はそんなことできっこないと言う。できっこないのは与党だ。彼らは自分たちができないからできないと言っている。私たちは、それをやる。一から制度を見直せばできるんです、みなさん !」
この岡田氏がその後、「できないことを、いつまでもできると言うのは、無責任だ」という無責任極まりない発言を示した。
13 )鳩山民主党の公約:シロアリ排除なき、消費税増税は認めない !
2009 年8月30日の総選挙に際して、民主党は「シロアリなき、消費税増税は認めない」ことを政権公約として明示した。これが民主党政権樹立の大きな原動力になった。ところが、声を張り上げた野田佳彦氏が、財務省側に寝返った。
鳩山首相が、消費税増税を封印して、国税当局から総攻撃を受けた。
これを横で見た菅直人氏が、まずは財務省側に寝返ったのである。
14 )菅直人氏・野田佳彦氏は、財務省側に寝返って、消費税増税を打ち出した !
菅直人氏は、党内論議も経ずに、2010 年6月、突然消費税率10%を明示したのである。
野田佳彦氏は、財務省に魂を売って、首相就任への協力を得たのであると見られている。
その延長上に、現在の消費税増税問題がある。
2014 年4月、安倍内閣は、消費税率を5%から8%に引き上げた。
安倍政権下、「消費税増税の影響軽微」との大キャンペーンが、展開された。
15 )安倍政権下、マスコミを利用して、「消費税増税
の影響軽微」との大キャンペーンを展開した !
率先したのは、日本経済新聞である。1997年とまったく同じ図式だった。
結果は、「消費税増税の影響極めて甚大」であった。
日本経済は、2014年1月から2016年5月にかけて、景気後退局面に転落した。
安倍内閣はこの景気後退を認めていないが、現実には景気後退が生じている。
『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書、税込み907円):https://amzn.to/2KtGR6k
から、この程度の嘘で驚く必要はないが、経済の現実の変動まで歴史の記述として改ざんしてしまうのだから驚きである。
16 )日本財政の欠陥は、政府支出が利権支出に
占有されてしまっている事だ !
最も重大な問題は、消費税増税が安易に実行されて、本当に必要な財政改革が何も実行されないことだ。日本財政の本当の問題は、政府支出が利権支出に占有されてしまっていることなのだ。
このために社会保障支出が切り込まれている。まさに本末転倒である。
この本末転倒を是正するためにも、安易な増税を認めるわけにはいかないのである。
(参考資料)
T 政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆の大罪と自民党体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1) 既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。別名は、ハゲタカ・シロアリ・ハイエナである。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。
そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)公約違反・シロアリを退治なき、
消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。この変節が日本政治を破壊したのである。
8)悪徳10人衆は、権力欲、出世欲だけで政治家
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
9)自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
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