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京都府の選挙現実をみれば、鵺・立憲民主党を信頼し切れない !
旧・民主党の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/11/19より抜粋・転載)
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1)〜5)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)「共産党排除」を狙う、「隠れ自公」勢力を排除することが、
第一に重要だ !
自公補完勢力は、「共産党排除」という旗によって、反安倍政治陣営の分断を狙っている。
この「隠れ自公」勢力を排除することが、第一に重要だ。
第二に重要なことは、政党エゴを排除することだ。
これまでの経緯を踏まえれば、立憲民主党と共産党が、強固な共闘体制を確立することが、極めて重要になる。維新の会は、完全に安倍自公補完勢力としての立場を明確にしており、国民民主党も安倍自公にすり寄る姿勢を強めている。
7)維新の会・国民民主党は、隠れ自民党である事を、
国民に認識させるべきだ !
「平和と共生」の政治を確立するには、安倍政治に対峙するという、旗幟を鮮明にする必要がある。
この意味で、国民民主党が旗幟を鮮明にしないなら、この勢力の取り込みにこだわる必要はないと言える。問題は、立憲民主党の姿勢である。
2017 年10月の総選挙で、立憲民主党が多数議席を獲得できた最大の要因は、共産党の選挙協力にあった。この事実を立憲民主党は、謙虚に認識する必要がある。
2019 年の国政選挙でも、立憲民主党が、議席を確保するには、共産党の支援が欠かせない。
8)立憲民主党と共産党の共闘を構築しなければ、自公政権を打倒できない !
立憲民主党と共産党の共闘を、明確にすることがなければ、2019年の国政選挙での、主権者勢力の勝利は、覚束ないということになる。本年4月8日に実施された、京都府知事選は、次のような結果になった。
当選:40万2672票: 西脇隆俊、落選:31万7617票: 福山和人
西脇氏は、自民、立憲、希望、公明、民進の推薦を受けた。
他方、弁護士の福山和人氏は、共産が推薦した。
9)京都府知事選は、自民、立憲、希望、公明、
民進の推薦を受けた、西脇氏が当選した !
国政で安倍政治に対峙しておきながら、なぜ重要な知事選で、このような対応を示すのか。
選挙結果は、9万票以下の小さな票差での決着だった。
安倍政治に対峙する勢力が、強固な共闘体制を構築して、選挙に臨めば、結果は、逆転していただろう。2018年10月21日に実施された、京都府の大山崎町長選では、無所属現職の山本圭一氏が、前町議の前川光氏に、僅差で敗北し、新しい市長が誕生した。
現職の山本圭一氏を推薦したのは、自民、立憲民主、国民民主、公明の国政与野党4党だった。
10 )大山崎町長選では、共産党の推薦を受けた、前川光氏が当選した !
当選した、前川光氏は、共産党の推薦を受けての出馬だった。
10 月6日の山本氏の決起集会では、西脇隆俊府知事、野田聖子前総務相(自民)、大道義知京都市議(公明)、福山哲郎参院議員(立憲)、前原誠司衆院議員(国民)、泉健太衆院議員(国民)、木村弥生衆院議員(自民)らが出席した。
共産党以外の与野党が結託して、山本氏に相乗りしたが、大山崎町の町民が選択したのは、共産党推薦の前川氏だった。共産党以外は、勢ぞろいした形で、山本氏にとって盤石な選挙に見えたが、実際の得票数は、前川氏3855に対して山本氏3718だった。
11 )鵺・立憲民主党の混迷を象徴しているのが、
京都府・大山崎町の選挙事例である !
鵺(ぬえ)・立憲民主党の混迷を象徴しているのが、京都府・大山崎町の事例である。
福山哲郎(京都府立嵯峨野高等学校、同志社大学法学部卒業)氏は、立憲民主党幹事長の要職にある。この福山氏が、強いブレーキになっているのだろう。
11月17日の日本経済新聞記事「幻の野党統一会派構想」に、次のエピソードが紹介されていた。
「福山氏は「民主が駄目だと、共産に流れていた票が、立憲民主に戻ってきた」と話す。
2017 年衆院選の立民の比例票は、2014年衆院選の民主党より、130万票多い、1100万票。
共産党は、160万票減の440万票だった。福山氏は、最近講演でこんな資料を配った。」
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆の大罪と自民党体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1) 既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。
別名は、ハゲタカ・シロアリ・ハイエナである。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相
の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。
そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)公約違反・シロアリを退治なき、消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。
この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。それほどまでに厚顔無恥なのである。
8)改革や国民との約束無視、私利私欲だけの政治屋
9 )自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
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