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グローバリズムではない、地球のあり方=「ローカリズム」を考えるべきだ !
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投稿者 青木吉太郎 日時 2018 年 11 月 12 日 18:42:14: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


グローバリズムではない、地球のあり方=「ローカリズム」を考えるべきだ !

   幕末以降の日本政府の深層・真相は ?

(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/11/10より抜粋・転載)
────────────────────────────────────
1)グローバリズムを推進しているのは、国境を

    越えて活動を拡大する巨大資本だ !

2)ハゲタカ資本は、世界経済を支配=人間を支配する事を狙っている !

3)巨大資本の利益拡大のため、兵器と戦争は、人為的に創作されている !

4)労働コストを最小化して、労働者からの搾取が、資本家の利益の源泉になる !

5)ヒトの移動を促すために、兵器と戦争を利用

   して、巨大資本は利益拡大を狙っている !

以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。

6)グローバリズムではない、地球のあり方=

   「ローカリズム」を考えるべきだ !

このグローバリズムか、それともナショナリズムか、という二項対立の構図自体を疑う必要がある。

そもそもヒトの移動を推進する、グローバリズム(世界を国家や地域の単位からではなく、連関した一つのシステムとしてとらえる考え方。地球主義。)ではない、地球のあり方を考える必要がある。

それが「ローカリズム」(自分の住む地方や郷土を第一とする主義。地方主義)なのだ。

11月11日(日曜日)、東京白金台にある明治学院キャンパスで、「しあわせの経済」フォーラム2018が開催される。http://economics-of-happiness-japan.org/#about

「ローカリゼーション」とは、孤立することでもなければ、一つしか答えのない方程式でもありません。世界中の地域とつながりを持ちながら、柔軟に形をていくプロセスです。

7)人、地域、自然のつながりを再生させる事が重要である !

人、地域、自然のつながりを再生させることによって、私たちが見失ってきた「生きる目的」と「安心して暮らせる未来」を再発見することができるのです。

去年の11月、世界中から1,500人以上の仲間が東京につどい、人間と生態系の健康的で豊かな関係性を探求する「しあわせの経済」について学びを深め、お互いの活動をたたえあいました。そして1年がたち、新たなつどいが開かれます。

さらなる学びと、私たちのつながりをより強くするためのこの試みに、あなたにも参加してほしいとお誘いしています。

8)国を超えた地域同士のつながりを強め、世界の

    幸せな「ローカル・フューチャー」を構築すべきだ !

国を超えた地域同士のつながりを強め、世界の幸せな「ローカル・フューチャー」(地方の未来)へ向けた大きな一歩をしるすため、ぜひ今年も東京でお会いしましょう。

チケットは一般当日2000円、学生当日1000円:https://eoh2018.peatix.com/

巨大資本がすべてを支配する現代社会のなかで、このシステム全体を根本から見つめ直して、新しいライフスタイルを取り戻す試みが世界の各地で広がりを見せ始めている。

こうした運動に、とりわけ若い人々が強い関心を寄せている。

私たちの幸せとは何かを、見つめる集いに、ぜひ足を運んでみていただきたい。

9)多国籍企業は、利益拡大のため、それぞれの

    国の政府に向かって、命令する !

何度も紹介して恐縮だが、ヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんのグローバリズムについての指摘をかみしめたい。

「多国籍企業は、すべての障害物を取り除いて、ビジネスを巨大化させていくために、それぞれの国の政府に向かって、ああしろ、こうしろと命令する。

選挙の投票によって私達が物事を決めているかのように見えるけれども、実際にはその選ばれた代表たちが大きなお金と利権によって動かされ、コントロールされている。

しかも、多国籍企業という大帝国は、新聞やテレビなどのメディアと、科学や学問といった知の大元を握って、私達を洗脳している。」

(鈴木宣弘氏による『自由貿易下における農業農村の再生』所収論文での記述より引用。元の出典は『いよいよローカルの時代〜ヘレナさんの「幸せの経済学」』、ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ、辻信一、大槻書店、2009年)

   ―この続きは次回投稿します―

(参考資料)

  米国巨大資本に従属する日本人エリートが破壊する日本(その3)

(blog.goo.ne.jp:2018.09.14より抜粋・転載)

カテゴリ:カテゴリ未分類

 明治維新から後の日本を支配している人びとは、アングロ・サクソン、つまりイギリスやアメリカの支配層と密接な関係にある。

19世紀後半からアングロ・サクソンは日本を中国侵略の拠点と見なしてきたのだ。

 その頃、イギリスは中国(清)との貿易赤字に苦しんでいた。そこでイギリスは麻薬のアヘンを清に売りつけ、それを清が取り締まると戦争を仕掛けた。
1840年から1842年までのアヘン戦争や1856年から1860年にかけてのアロー戦争(第2次アヘン戦争)である。

この戦争でイギリスは勝利、広州、厦門、福州、寧波、上海の開港とイギリス人の居住、香港の割譲、賠償金やイギリス軍の遠征費用などの支払いなどを中国に認めさせた。

 しかし、これらの戦争は基本的に海で行われ、イギリス軍は内陸部を占領できなかった。それだけの戦力がなかったのだ。海上封鎖はできても中国を占領することは不可能。そこで日本に目をつけ、日本はイギリスの思惑通りに大陸を侵略していく。

勿論、イギリスやその後継者であるアメリカの支配層(巨大資本)の利益に反することを日本が行えば「制裁」されることになる。

 イギリスは他国を侵略するため、傭兵を使ったり第3国に攻撃させたりする。例えば、インドを支配するためにセポイ(シパーヒー)と呼ばれる傭兵を使い、アラビア半島ではカルトのひとつであるワッハーブ派を支配が支配するサウジアラビアなる国を樹立させ、パレスチナにイスラエルを建国させている。

 このイギリスを日本へ行き入れたのが長州と薩摩。イギリスを後ろ盾とする両国は徳川体制の打倒に成功、明治体制(カルト的天皇制官僚国家)へ移行していく。

 このイギリスの主体は金融界、いわゆるシティ。1923年の関東大震災で、日本政府は復興資金の調達をアメリカのJPモルガンに頼るが、この銀行の歴史をたどるとシティ、より具体的に言うとロスチャイルドへ行き着く。

アメリカの金融界はウォール街とも呼ばれるが、そのウォール街でJPモルガンは中心的な立場にあった。

 このウォール街を震撼させる出来事が、1932年に起こる。この年に行われた大統領選挙でニューディール派のフランクリン・ルーズベルトが当選したのだ。
ニューディール派は巨大企業の活動を規制し、労働者の権利を認め、ファシズムに反対するという看板を掲げていた。

巨大企業の金儲けを優先させ、労働者から権利を奪い、ファシズムを支援するウォール街とは考え方が正反対だった。
圧倒的な資金力を持つウォール街の候補、現職のハーバート・フーバーが敗北したのは、言うまでもなく、それだけ庶民のウォール街への反発が強かったからだ。

1933年から1934年にかけて、ウォール街はニューディール政権を倒すためにクーデターを計画、この計画はスメドリー・バトラー海兵隊少将によって阻止された。
こうしたことは本ブログで繰り返し書いてきたとおり。庶民の反発はニューディール派より巨大資本に批判的だったヒューイ・ロング上院議員への人気につながるのだが、このロングは、1935年に暗殺された。

 ロングは当初、ルーズベルト政権を支持していたのだが、ニューディール政策は貧困対策として不十分だと考え、1933年6月に袂を分かつ。ロングは純資産税を考えていたという。
ロングが大統領になったなら、ウォール街を含む支配層は大きなダメージを受けることになり、内戦を覚悟でクーデターを実行することになっただろう。

 そうしたウォール街の強い影響を受けていたのが関東大震災以降の日本。
JPモルガンと最も親しかった日本人は井上準之助だった。アメリカのマサチューセッツ工科大学で学んだ三井財閥の最高指導者、団琢磨もアメリカ支配層と強く結びついていた。

このふたりは1932年、血盟団によって暗殺された。

 この年、駐日大使として日本へ来たジョセフ・グルーはJPモルガンと関係が深い。つまり、彼のいとこ、ジェーン・グルーはジョン・ピアポント・モルガン・ジュニアの妻で、グルー自身の妻であるアリス・グルーは大正(嘉仁)天皇の妻、貞明皇后と少女時代からの友だち。大戦前からグルーは日本の皇室に太いパイプを持っていた。

 グルーの人脈には松平恒雄宮内大臣、徳川家達公爵、秩父宮雍仁親王、近衛文麿公爵、樺山愛輔伯爵、吉田茂、牧野伸顕伯爵、幣原喜重郎男爵らが含まれていたが、グルーが個人的に最も親しかったひとりは松岡洋右だと言われている。
松岡の妹が結婚した佐藤松介は岸信介や佐藤栄作の叔父にあたる。

 1941年12月7日(現地時間)に日本軍はハワイの真珠湾を奇襲攻撃、日本とアメリカは戦争に突入するが、翌年の6月までグルーは日本に滞在、離日の直前には商工大臣だった岸信介からゴルフを誘われてプレーしたという。
(Tim Weiner, "Legacy of Ashes," Doubledy, 2007)

 第2次世界大戦後、グルーはジャパン・ロビーの中心人物として活動して日本をコントロールすることになる。グルーと親しかった岸信介。その孫にあたる安倍晋三が戦前レジームへの回帰を目指すのは、日本をウォール街の属国にしたいからだろう。

 それに対し、ロシアと中国は関係を強めている。ドナルド・トランプ政権は軍事的にロシアを脅しているが、それに対し、プーチン政権は9月11日から15日にかけてウラル山脈の東で30万人が参加する大規模な演習ボストーク18を実施。

その演習に中国軍は3200名を参加させている。

経済面で手を差し伸べる一方、軍事的な準備も怠らない。

 明治維新から日本の支配層はシティやウォール街、つまりアングロ・サクソンの支配層に従属することで自らの権力と富を得てきた。そうした従属関係が日本経済を窮地に追い込んでいる。この矛盾に日本の支配システムがいつまで耐えられるだろうか?(了)

最終更新日 2018.09.14 00:00:25

 

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