★阿修羅♪ > 国際5 > 638.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
<岐路に立つアラブ「革命」の波〜弾圧恐れぬ意識、着実に>酒井啓子・東京外大教授/朝日H23.4.12(夕刊)
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/638.html
投稿者 仁王像 日時 2011 年 4 月 13 日 21:08:38: jdZgmZ21Prm8E
 

<岐路に立つアラブ「革命」の波〜弾圧恐れぬ意識、着実に>酒井啓子・東京外大教授/朝日H23.4.12(夕刊)
 チャニジア、エジプトでの民衆蜂起の特徴は、暴力を廃止、普通の人々の日常の訴えをデモに結集し、…大統領退陣のみに要求を絞った点である。
 だがリビアやバーレーンのケースは逆だ。大規模な暴力的鎮圧と衝突を惹起し、イデオロギー性や地域、宗教の違いが強調され、外国の介入を招き、反政府派の要求は体制の全面転換へと先鋭化している。

 アラブ諸国が長らく民主化が進まなかったのには、以下の原因がある。第一に、長期政権の下、抵抗することへの恐怖心が民衆の意識のなかに定着したこと。第二に、中東和平や石油の安定供給など、国際社会の利害が優先され、現地の内政が不安定化するより政権の存続が望ましいと見なされてきたこと。第三に、政治的自由化が進むとイスラム政党が台頭する、という前例を踏まえて、民主化がもたらすイスラム化を、欧米諸国が過度に恐れたこと。

 リビアでは、欧米諸国が現政権を見限る決心をしながら、反政府派内のイスラム主義的要素への懸念や石油への現実的利益関心が、介入側の方針の揺らぎを生み、反政府勢力への運命を左右している。バーレーンでは、湾岸の王政・首長成体制護持を目的とした湾岸協力会議(GCC)軍の軍事介入を、欧米諸国は黙認した。バーレーンの変化が、シーア派イスラム主義の台頭、アラブ対イランという伝統的な域内権力抗争に発展するのではという、国際社会の古典的な危機意識が、民主化の障害になっている。

 換言すれば、リビア、バーレーンの事例は、アラブ諸国の民主化を阻んできた国際社会の現実主義や、宗派、民族対立を前提視する視角が、相変わらず頑強であるのの現実を露にしているのだ。
 だがそうした逆行を見てもなお、後退しない変化がある。抑圧に対する恐怖心の払拭である。…シリア、オマーンなど、抑圧度の高い国で反政府デモが出現した。弾圧を恐れないという意識変化は、着実にアラブ社会に定着している。

<リビア空爆強化 NATOに要求〜英・仏の外相>朝日H23.4.14
 フランスのジュペ外相は、ラジオ番組で「NATOの軍事行動は不十分だ」と発言し、現在の戦況に不満を示した。英国のヘイグ外相も、NATOの攻撃をさらに強化するよう求めた。これに対し、NATOのユム准将は12日の会見で「成果は十分、上がっている」と反論した。…カダフィ軍は「混乱の兆候を示している」(ブシャール司令官)という。


・Re: 何故か「ガサネタ」嗜好が強い阿修羅人たち!
 http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/622.html
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 国際5掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 国際5掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧