http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/625.html
Tweet |
産油国ほどではないが、かっての日本の企業城下町に近いものがある
購買力平価で、平均的な日本人を大きく上回るだけではなく
只で広い住宅がもらえるなど、優遇も多い
http://diamond.jp/articles/-/10724
中国の「金持ち村」 全世帯が富裕層、黄金ボーナス支給も 中国人すら知って驚く
莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見
【第35回】 2011年1月13日
ここ数年、はじめて中国を訪問した日本人の多くは、目にした光景にショックを覚えるという。中国がそこまで発展しているとは予想していなかったことがその理由らしい。日本では、中国経済がバブルでいまにも崩壊するといったメディアの報道が氾濫している。これらの報道を信じきった日本人は中国に行くと、現実の中国と日本のメディアに描かれた中国との間に大きな落差があることに気付き、ショックを覚えずにはいられない。
たとえば、日本では中国の格差問題がよく取り上げられている。中国社会に大きな格差が存在していることは事実だが、日本では、豊かな都市部と貧しい農村部との構図として描かれている。しかし、現実の中国には、豊かな農村部と貧しい都市部という事実も存在する。
昨年11月30日、江蘇省江陰市長江村では、あるビルの前に長い列ができた。818世帯の村民がここで1世帯に黄金100g、白銀100gのボーナスを受領した。人民元に直せば4万元(50万円近く)相当だが、現金ではなく金と銀にしたのは中国の伝統を考えたアイデアだそうだ。
中国のメディアの報道によると、長江村の村民は大体、400平米前後の一戸建てに住んでいる。1995年から、村が一戸建て住宅の建売を始めた。分譲価格は6万8000元から19万8000元くらいだった。2005年、村民の全員が一戸建ての家を所有できた。そこで、村は翌06年にある思い切った行動に出た。何と1世帯当たり19万8000元の基準で住宅購入代を村民に返したのだ。つまり住宅は村からのプレゼントとなったのである。
江陰市にはもう一つ有名な金持ちの村がある。華西村だ。十数年前に取材したことがある。しかし、長江に臨む長江村の存在は正直言ってこれまでまったく知らなかった。メディアの取材にもあまり応じないことで知られるそうだ。しかし、今度はその黄金ボーナスの支給で一躍その名を世間に広めた。慌てて長江村に関する資料を調べてみると、村には江蘇新長江実業集団という村営企業があり、港湾、物流、鉄鋼、化学、不動産、機械電機製造などの8分野の48の企業を管轄し、10年の売上額は450億元になるという。2009年、村の純資産だけでも120億元にのぼる。1972年にわずか3000元しかなかったその純資産を30数年間で400万倍に増やしてきたのだ。
こうした金持ちの村は豊かな江蘇省の江南地帯に多いが、他の地方でも見られる。
次のページ>> 西霞口村は全世帯が富裕層基準をクリア!
今から5、6年前のことになる。当時まだ大学生だった娘に中国の農村のことを知ってもらおうと家族旅行で山東省を訪問した。5歳に来日した娘は中 国の農村をまったく知らない。いきなり内陸部の農村に連れていくとびっくりするだろうと思い、まずは沿海部の農村から体験してもらおうと山東省を選んだ。
出発する前、農村に行ったらレストランではなく農家で食事しようと思う、と娘に宣言した。訪問先も現場に行ってからランダムに決めようと考えていた。
昼ごろになった時、ちょうど車が西霞口村という村の近くを走っていた。そこで食事をしようと思い、村に入った。しかし、目の前に広がる光景にびっ くりした。見るからに豊かな村であることが分かるのだ。村の幹部をつかまえて現地の事情を聞くと、村民の全員が村営企業で管理職を務め、毎月300人民元 の生活費をもらい、年末には配当金を受けるというやり方で村が運営されているそうだ。その配当金は半端なものではない。20万元を超えていることを知っ て、私は唸った。
興味津々で村をひと回りした後、私は娘を連れて村を離れた。この村で食事をしたら、娘に中国の農村に対するとんでもない錯覚を与えてしまう恐れが あると思ったからだ。車でさらに20分間移動すると普通の村が見つかり、そこで人がいる家を探し出し、食事を頼んだ。この農村の体験旅行に娘は刺激をうけ たようで、翌年、大学の仲間たちを連れて、山東省龍口市南山村などの村を自分なりに体験旅行した。
一方、私も例の西霞口村に興味を覚え、後に調査のためその村を再訪した。
2009年7月から、日本は中国の富裕層に対して、個人観光ビザを発給するようになった。公表はしていないが、その富裕層を評価する基準は世帯の 年収が25万元以上としているようだ。西霞口村の2008年の配当金は、一世帯平均28万人民元だった。つまり村民全員が日本が定めた富裕層の基準を完璧 にクリアしているわけだ。
次のページ>>金持ち村の村民への狭き門
住宅は長江村と同じように村の建売だが、建築コストの20万人民元を支払えばいい。労働能力を失った老人には村営マンションを無料で提供する。家賃 は取らない。子供の教育費は大卒まですべて村が負担する。村民の車の普及率は75%に達する。こうした生活水準や収入水準は、中国の多くの都市家庭のそれ をはるかに超えている。
言うまでもなく、この村の村民になりたいという希望者は多い。実際、私が出会った山東半島の都市部の人に確かめてみたら、西霞口村の村民になれる機会があれば、都市部の生活を捨ててもいいという答えが返ってきた。
だが実際には、この村の村民になるのは至難の業だ。村民と結婚した人を除き、同村の企業で15年間勤務して初めてその資格が得られる。村に特殊な貢献をした人間に対しては入村条件をある程度緩和するという。
しかし、こうした中国の金持ち村の実情は日本にはなかなか伝わらない。私もこれまで自分の持つコラムなどで西霞口村などを紹介しているが、一人の 力では広大な中国の農村のすべてを描ききれない。だから、農村が貧しいという先入観をもって中国に行った日本人が長江村や西霞口村のような村とはじめて出 合ったら、ショックを覚えるのも当然だ。いや、日本人だけではなく、中国のことなら知っていると自負している私自身も、その目でこうした村の存在を確認し た時は相当驚いた。もちろん、中国には非常に貧しい村もいっぱい存在している。だが今回の原稿の趣旨ではないから、ここでは省くことにした。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 北京市内の2DK、家賃970円に「そんなばかな!」 tea 2011/1/14 14:04:07
(1)
- 低成長じゃダメなんでしょうか タオバオで大儲け?100万人の雇用10億人の消費 tea 2011/1/14 19:21:21
(0)
- 低成長じゃダメなんでしょうか タオバオで大儲け?100万人の雇用10億人の消費 tea 2011/1/14 19:21:21
(0)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。