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IRAN JAPANESE RADIOから
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=14958:2010-11-25-13-31-38&catid=16:gozarash-kabari&Itemid=118
(転載開始)
ロシアと中国の経済合意 2010年 11月 25日(木曜日)
ミールターヘル記者
ロシアと中国が、両国間の貿易決済において、今後、ドルを使用しないことを明らかにしました。
中国発行の英字新聞チャイナデイリーは、24 日水曜、「ロシアと中国は、両国間の貿易取引において、ドルの代わりに、人民元やルーブルを使用することで合意した」と報じました。この合意は、中国のコキントウ国家主席がロシアを訪問し、同国のプーチン首相と会談を行った際に得られたものです。中国の専門家によれば、この決定は、中国とロシアの緊密な関係を反映しており、両国は自国の経済を支援し、保護しようとしているということです。
プーチン首相はこれについて、コキントウ国家主席との会談後に行われた記者会見で、「両国間の貿易決済で、人民元やルーブルを使用することで合意した」と語りました。
アメリカで金融危機が起こって以来、一部の国は、自国の経済を支援するために新たな道を模索しようとしています。開発途上国は、ドル相場の変動と、それが世界の貿易や外貨準備高に及ぼす悪影響を強く懸念しています。中国の中央アジア研究所の研究者は、これについて、「2国間の貿易決済に自国の通貨を使用することは、国際取引へのドルの支配に対抗する一つの方法だ」と述べています。
プーチン首相は、2008年にも、ドルの代わりに、別の通貨で両国の貿易決済を行うことを求めていました。プーチン首相は、「ロシアと中国は、貿易決済のシステムを改革し、段階的に、ドルの代わりに人民元やルーブルを使用するようにすべきだ」と語っていました。
ドル相場の変動は、世界経済や各国の取引に多くの問題を生じさせています。2009年にイタリアのラクイラでG8サミットが開催される前、インドとロシアは、世界経済のドルへの大幅な依存を批判し、世界の外貨準備高の管理方法の変更を求めました。
ロシアのメドベージェフ大統領は、イタリアの新聞コリエ・デラ・セラのインタビューで、「ドル、あるいはドルとユーロを基盤にしたシステムは、脆さを露呈している」と語りました。
インド首相の経済顧問も、「多くの国が、外貨準備高の通貨の構成を変更し、ドルへの依存を解く必要がある」と語りました。
フランスのラガルド財務大臣も、「世界の通貨政策をさらに調和させるべきだ。開発途上国は、最近の金融危機における世界の通貨制度の役割や地位について疑問を提示しているが、それに対して明白な回答を与える必要がある」と強調しました。こうした中、日本の経済専門家は、これについて、「ロシア、中国、インドは、世界の通貨制度の真剣な改革を求めているが、誰も、それがすぐに実現できるとは思っていない」と語っています。
(転載終了)
参考:IRAN JAPANESE RADIO(解説)から引用
アミーンザーデ解説員
上海協力機構の首脳会議が、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開幕しました。この会議の中心議題は、世界的な経済危機への対策、経済、政治、安全保障、エネルギーの安定した確保などとなっています。イランのラヒーミー第1副大統領は、この会議に出席し、上海協力機構の強化に関するイランの見解や立場を説明しました。(この会議について、IRIBアミーンザーデ解説員は次のように語っています)
上海協力機構は、2001年に創設されました。この組織は、加盟国間の関係を発展させ、治安や安全を強化する目的で設立されました。世界の人口の3 分の1以上を抱えていること、ユーラシア大陸における豊富なエネルギー資源を有していること、戦略的地位にあることが、上海協力機構を、非常に有力な発展の土台を整えた組織にしています。モンゴル、イラン、パキスタン、インドの4カ国のオブザーバー国の能力に注目すると、上海協力機構は、およそ27億人の人口を抱え、世界の半分の面積を有しており、さらに重要な地位にあります。
評論家の多くは、今世紀を「アジアの世紀」としており、各国の力関係の大部分が、この地域で決定され、このことは、国際体制の将来におけるアジアの戦略的役割を突出したものにしている、としています。
上海協力機構は、現在、新たな機会や状況に直面しており、国際、地域、経済問題において共通の目的や懸念を有しています。目的に向かって共に歩む上で、また経済や安全保障面の協力において協調する上で、政治評論家によれば、上海協力機構におけるイランの存在はさらに重要なものとなっています。とくに、地域問題の解決におけるイランの経済力や外交力は、90年代半ばのタジキスタン内戦などで証明されています。
イランはこの5年、上海協力機構のオブザーバーとして、この組織の会議に積極的に参加してきました。イランのアフマディネジャード大統領は、昨年6月にロシアで行われた上海協力機構の第9回首脳会議に出席しました。この中で、イランが提案したのは、加盟国間の経済・政治体制の計画、加盟国およびオブザーバー国の協力による合弁銀行の創設、地域の新たな通貨の利用、外国投資の誘致、集団安全保障における協力、治安やエネルギーの安全保障に向けた地域的解決策といった事柄でした。イランは、上海協力機構が、地域諸国全体の利益を確保し、世界の平和を実現する上で大きな役割を果たすことができると考えているのです。
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