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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=akFvjqYMxKyM
「キリンやアサヒに売却打診、「エビアン」事業などを仏ダノン(Update1) 」
11月10日(ブルームバーグ):仏食品会社ダノンは「エビアン」や「ボルヴィック」などのボトル入り飲料水事業の全部または一部の売却に向けて、日本企業と交渉している。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
交渉は非公開だとして匿名で語った同関係者の2人によると、ダノン幹部は今週、アジアでキリンホールディングスやアサヒビール、サントリーホールディングスに売却を打診した。売却額は50億−70億ドル(約4100億−5700億円)となる可能性がある。交渉は初期段階で合意に達しない可能性もあるとしている。
関係者1人によれば、キリンHDがこうした日本企業の中で買収に最も強い関心を示している。別の関係者によればサントリーは今週、複数の銀行に対してダノンとの交渉成立に向けては金融面の助言と資金調達が必要であることを伝えた。また、ダノンは売却過程で接触する企業数を限定する計画だと関係者らは話している。
みずほ証券の佐治広アナリストは、円高も含めて日本企業によるダノン飲料水事業買収の有効性を示し、報道されている企業の中では「ダノングループと提携関係のあるキリンの可能性が高いのではないか」と予想した。ミネラルウォーター事業は先進国中心に伸び悩んでいるが、ダノン飲料水事業は中国や東南アジアでは知名度があり、アジア一部地域での事業買収はポジティブに評価できるかもしれないとしている。
ダノングループは日本でキリンビバレッジと三菱商事での飲料水事業の合弁会社キリンMCダノンウォーターズを2002年11月に設立、ボルヴィックなどを販売している。主力商品の1つエビアンは伊藤園が販売している。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、キリンHDなど複数の日本企業がダノンの飲料水事業買収に関心があると報道。サントリーやアサヒなども候補に含まれると伝えていた。広報担当のダノンのサブリナ・シュナイダー氏、キリンHDの佐藤潤氏、アサヒの田中隆之氏、サントリーの高橋みどり氏はコメントを控えた。
ダノン株は9日のパリ市場で約2年ぶりの高値に上昇。9日終値は前日比1.5%高の47.16ユーロとなり、時価総額は306億ユーロに増えた。キリンHD株の午前終値は24円(2.2%)高の1107円。アサヒ株は2円(0.1%)安の1606円で午前の取引を終えた。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 望月千晶 Chiaki Mochizuki cmochizuki@bloomberg.net Editor:Eijiro Ueno, Junko Hayashiニューヨーク 大塚 美佳 Mika Otsuka motsuka3@bloomberg.net Editor:ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae anishimae3@bloomberg.net記事についての記者への問い合わせ先:Jeffrey McCracken in New York at jmccracken3@bloomberg.net;Jacqueline Simmons in Paris at jackiem@bloomberg.net;
更新日時: 2010/11/10 12:30 JST
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