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(回答先: コメ作りはあと5年で破綻する!? 高齢化進み崩壊寸前 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 24 日 03:14:48)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100723/mcb1007230505021-n1.htm
金融略奪行為に対する長年の弱腰の後、少なくともこの1日だけは、米証券取引委員会(SEC)は「神の仕事」を再び成し遂げたと誇ることができる。
15日のSECのゴールドマン・サックスとの和解の素晴らしいところは、ゴールドマンのブランクフェイン最高経営責任者(CEO)が次にテレビ出演するとき、ゴールドマンは詐欺を働いたかと尋ねられた場合、「していない」とは言えないことだ。
◆「株主によい結末」
SECが3カ月前にゴールドマンを提訴したときに同社が並べた事実と異なる言い訳を繰り返すことは、もうできない。何も知らないドイツの銀行に「アバカス2007−AC1」という名前の証券を使って大損をさせたことについて、もう口をぬぐっていることはできない。ゴールドマンは和解発表後に「当社と当社の株主、顧客にとってよい結末だ」とのコメントを出したがその通りだ。
何よりも信じ難いことに、SECはゴールドマンに「間違いがあった」と認めさせた。これはウォール街始まって以来の珍事かもしれない。これ以上おかしなことがあるとすれば、ブランクフェイン氏が羽を生やして天国との間を行き来するか、ゴールドマンが銀行持ち株会社の免許を返上して宗教研究のための非営利団体になるくらいだろう。
現状を整理しよう。SECは4月16日に、ゴールドマンが意図的に証券詐欺を働いたとして同社を提訴。SECは和解に際して、訴えの内容を詐欺よりも軽い罪に切り替えることもできたが、そうはしなかった。一方のゴールドマンは詐欺を認めはしないものの、否定もしない。それが和解合意の条件だからだ。さらに、ゴールドマンは5億5000万ドル(約475億円)の制裁金も払わなければならない。その多くは同社が損をさせた投資家の手に渡る。
わずか3カ月でなんと大きく変化したことだろう。SECが訴えを起こした4月16日には、ゴールドマンはSECの主張に「法律的にも事実上も全く根拠がない。徹底的に戦い当社とその名誉を守る」との発表文を出した。今になって考えると、ゴールドマンはどうやら最後に「7月15日までは」との文言を付け忘れたようだ。
SECの訴えの骨子は、ゴールドマンと同社のバイスプレジデント、ファブリス・トゥール氏が合成債務担保証券(シンセティックCDO)のアバカスについて投資家に偽りの説明をしたというものだった。
ゴールドマンはIKBドイツ産業銀行に、ACAマネジメントという会社がアバカスの担保を選んだと告げていたが、実はヘッジファンド会社のポールソンが選択に強い影響を与えていた。しかも、ポールソンはアバカスの下落を見込む取引をしていた。
ゴールドマンは4月にはACAが「ポートフォリオを選択した」と主張していた。これはアバカスの販売資料に書いてあったことだ。今回の和解の一環としてゴールドマンは「自社の販売資料に間違いがあった」と認め、「ポートフォリオ選択におけるポールソンの役割および、同社の経済的利害が逆方向にあったこと」が記載されていなかったと説明。さらに、「販売資料がこの情報を開示していなかったことに遺憾の意」を表したのだ。
◆すべてPR作戦
当初ゴールドマンが公に主張していたことはすべてPR作戦にすぎなかった。まだ和解していないトゥール氏については、ゴールドマンがSECの調査に協力するという。トゥール氏にはわたしの同僚コラムニスト、マイケル・ルイス氏の2年前のコラムを読んでおけばよかったのにと言うしかない。同氏がコラムで書いたウォール街で生き残るための鉄則1は、「雇用主に裏切られる前に自分が裏切れ」だった。
一連の出来事がゴールドマンを謙虚にしてくれればいいと思う。しかしこれは高望みというものだろう。今回の和解案を連邦裁判所の判事が承認すれば、ゴールドマンの住宅ローン部門は、今後証券を発行する前に社内で手続きを踏むことを義務付けられる。住宅ローン証券の組成と販売に携わる従業員は全員、連邦証券法を順守するための研修セミナーに出席しなければならない。ある意味で屈辱的ではある。
残る問題は、ブランクフェイン氏を筆頭にゴールドマンの幹部が、この和解合意に従いながら、なおメンツを保てるかどうかだ。アバカスやその他のゴールドマンの商品について、1日がかりの上院公聴会に駆り出されたブランクフェイン氏はゴールドマン社員の活動の中に「法的、倫理的、または体面上」不安な点があるかとの問いに「何か問題があったとわたしが考えるような証言は聞かれなかった」と答えた。
ブランクフェイン氏が当時、そう信じていたとは考えにくい。今や、同氏の言葉を国民が額面通りに受け取るのは奇跡だろう。信頼こそが最も価値ある資産であるはずの企業にとって、これはたいへんな「負の資産」だ。(コラムニスト Jonathan Weil)
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Jonathan Weilはブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です。
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