http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/300.html
Tweet |
(回答先: ゴールドマンが抱えた「負の資産」 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 24 日 03:16:56)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aBwexn66H0aE
7月23日(ブルームバーグ):日興コーディアル証券の白岩千幸エコノミストによると、中国の当局や不動産関係者らは不動産価格が政府の過熱抑制策を受けて2−3割下落し、経済成長率は節目とされる8%を割り込む場面もあると見ている。白岩氏は、人民元相場は来年にかけても対ドルで年率3%程度の緩やかな上昇にとどまると予想する。
白岩氏は7月上旬に訪中し、不動産市況を調査。22日の記者説明会では、中国主要都市の不動産関係者は皆、価格は「2−3割下がる。政府が多分そう考えているからだ」と回答し、実際に国務院も「2−3割」下落するとの見解を示したと述べた。
背景として白岩氏は、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が6月に実施したストレステスト(健全性審査)で、住宅価格が30%下落した場合、銀行の不良債権比率が1.04%から1.41%に上昇すると判明した点に言及。「ミニマムな増加率にとどまる」ため、「3割くらいの下落は受け入れ可能でマクロ経済にも影響が乏しいと中国政府は考えているようだ」と分析した。白岩氏自身は、中国の住宅価格は「年末までに1割くらい下がる」と予想している。
不動産バブルの懸念に直面する中国政府は今年、銀行の預金準備率を3回引き上げた。2軒目の住宅購入に対する頭金や住宅ローン金利の引き上げ、3軒目への融資規制など投機抑制策を強化している。
主要70都市の住宅・商業用不動産価格は6月に前月比0.1%低下。前年比では11.4%上昇と2カ月連続で伸びが鈍化した。中国のマネーサプライ統計で最も広範な通貨供給量を示すM2は6月に18.5%に減速。2008年12月以来の低い増加率となった。固定資産投資は1−6月の累計で前年同期比25.5%に鈍化。4−6月期の実質GDP成長率は前年同期比10.3%増に減速した。
日本のバブルとは異なる
白岩氏は、北京や上海では不動産需要の「4−5割が投資目的」だが、全国平均では「8割が実需で、投資目的は2割」と指摘。仮に住宅価格が3割下がっても、市場価格は住宅ローンや開発業者向け融資の残高よりなお高く、不動産を担保にした一般向け融資でも担保割れが起きないと分析した。高い経済成長率や賃金上昇率が続く公算が大きいこともあり、日本のバブル期とは状況が異なるとの見方だ。
ただ、不動産価格の下落は中国の実体経済を下押しすると主張する。投資全体の2割を占める住宅投資は住宅販売を約半年遅れで後追いする傾向があると指摘。伸び率が前年比「10%近くまで鈍化する可能性が十分あり、10−12月期には景気の下振れリスクになる」と予想する。
白岩氏は、国務院では「経済成長率が10−12月期に前年同期比8%を切るという話もずいぶん出ている」と語った。中国当局にとって「8%は政治的にも死守しなければならない水準だ」と指摘。「状況がさらに悪化すれば、景気刺激策が当然出てくるだろう」と述べ、不動産市況の過熱抑制策の一部緩和や高成長が期待される西部地域へのインフラ投資を候補に挙げた。
白岩氏自身は、10−12月期の成長率を8.5%、2010年通年では9.9%に減速すると予測している。
人民元、上昇は緩やか
人民元相場に関しては、ドル高局面で人民元の対ドル上昇を容認すると「中国製品の輸出競争力が失われてしまう」と指摘。「景気が懸念されている時に、必要以上に人民元を強くすることはない」と述べた。今年は対ドルで最大3%程度、「来年にかけても、ドルがユーロに対して高値圏にあるなら、3%くらいの上昇にとどまる」と予想した。
中国は05年7月、人民元相場の対ドル連動(ペッグ)制を廃止。緩やかな元高の容認に転じたが、08年7月以降は1ドル=6.8元台に抑制。世界的な金融危機の中、対ドル相場を事実上固定していた。先月19日、人民元相場の弾力性を高めると発表。ただ「大規模な切り上げ」の根拠は存在しないとした。
人民元の対ドル相場は7月5日に一時6.7677元と、発表前の6.82元台から0.9%上昇。その後は軟調に転じ、22日には約3週間ぶりに6.78元台半ばまで下落した。市場予想を映す人民元先物(ノンデリバラブル・フォワード、1年物)は22日に一時、約1カ月ぶりに6.72元台前半まで下落。「弾力化」発表前の水準をつけた。
主要6通貨に対するドルの総合的な強弱を示すインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は6月7日に一時88.708と、昨年3月以来の高値を記録。人民元「弾力化」発表後も、6月末まで横ばいで推移。7月は欧州債務懸念の一服と米景気減速の観測を背景に、16日には約2カ月半ぶり安値に下落したが、足元では下げ止まっている。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。