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(回答先: デフレに直面しそうなFRB 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 18 日 06:58:30)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=awvHDm3E6Rmw
6月24日(ブルームバーグ):世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏(66)は、海が見渡せる本社ビル会議室のいすに座ると、これまで明らかにしていなかった事実を語り出した。それは、1980年代半ばにPICOが実験的に取り組んだ株取引での失敗談だった。
当時のPIMCOの戦略会議では、グロース氏の部下の債券トレーダーらが少数の株式トレーダーを圧倒しており、株式トレーダーらが株取引の拡大を提案しても債券トレーダーらの反対で却下されるのが常だった。自分の投資アイデアを追求することもままならないことから、株式トレーダーらは2年ほどで退社していったという。
グロース氏は「こうした会議は『いいか、この会社は債券を売る会社だ。それがわれわれのやることだ。それが社の方針だ』という調子だった」と語り、「もしもわたしに問題があったとしたら、これから株式投資の拡大を大いに奨励して、この問題を解決できるだろう」と強調した。
この約40年間、債券の代名詞的存在だったPIMCOは現在、再び株式取引に挑戦している。しかし現在は、株式投資に深く踏み込むのに適している時期とは言えないようだ。米株の不安定さの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は、ソブリン債危機が欧州を席巻した5月下旬に1年2カ月ぶりの高水準に達した。
様相が異なる時代
PIMCOの株式投資を主導しているのは、モハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)だ。同氏は世界経済がこれまでとは様相が全く異なる時代に入りつつあると分析し、この新しい局面を「ニューノーマル(新たな標準)」と呼んでいる。
それによると、財政赤字の拡大と金融規制の強化が向こう3−5年間、米国とユーロ圏の経済成長を抑制。一方、ブラジルや中国など新興市場国は、安定的な公的債務と中間層の拡大に支えられ、好景気が続くと予想されている。
エラリアン氏はこうした想定に基づき、ニューノーマルの下では投資家のリターンは妙味がなくなることから新たな投資先を求めるだろうと主張する。同氏は幾つかの新たな資産クラスを採用しており、この1年間にヘッジファンドや不動産ファンド、買収ファンドに投資する子会社や株式投信の設立を指揮した。PIMCOはこのほかにも、上場投資信託(ETF)10本を立ち上げた。
グロース氏とともにPIMCOの最高投資責任者(CIO)を務めるエラリアン氏(51)は、「われわれは、並外れた変革の時代を生きている」とした上で、「われわれが顧客のために変化の水先案内を確実にできるようにしたい」と語った。
的外れとの指摘も
しかし、こうした分析に異論を唱える者もいる。一部の政府当局者や証券アナリストは、エラリアン氏の「ニューノーマル」は的外れだと指摘する。
ブルームバーグのデータによると、2000人余りの株価予想に基づけば、好調な企業業績を背景にS&P500種株価指数は来年5月までの1年間で26%上昇することになる。
投資家の中には、PIMCOは専門分野に徹した方が良いとの見方もある。債券と先物、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を組み合わせた運用を行うPIMCOの旗艦ファンド、トータル・リターン・ファンドのこの10年間の成績は、ライバルの債券ファンドを97%上回っている。
カリフォルニア州に拠点を置くMWインベストメント・ストラテジー・グループでPIMCOを主な投資先として3000万ドル(約27億円)相当の資産運用に携わるマーティン・ワイル氏は「ファンド運用会社が新たな事業に進出すると、わたしは非常に不安になる」と述べ、「わたしはPIMCOに対して強い尊敬の念を抱いている。PIMCOの株式投資に乗るかと聞かれれば、そのつもりはない。様子見するだろう」と語った。
最良の日々は過ぎた
グロース氏が有名になったのは債券のおかげだが、PIMCOの予想によれば、この30年間続いてきた債券の値上がりはやがて終わりを迎える見込みだ。同氏は、各国が財政赤字の削減を図り過去最大規模の国債発行を実施し、それがインフレ再来や金利上昇を招くことから債券価格の上昇は終わるとみている。
グロース氏は「債券にとって最良の日々は過ぎた」と述べる。同氏は「ニューノーマル」におけるリターンは4−5%になると予想する。
「債券の王者」のPIMCOが現在、より良い長期投資として盛んに株式を推奨している。グロース氏は、米国債のリターン低下とともに、投資家は高利回り債や株式、そして最終的には不動産というようにリスクを取らざるを得なくなるだろうと指摘。「10年、15年、20年先を考えた場合、これらの資産は比較的高い伸びを示すとみられている。投資を開始した時点の価格が適正であれば、長期的なリターンは株式が債券を上回るだろう」と説明した。
しかし、グロース氏の債券に関する予想は当面裏切られそうだ。同氏は5月に、ギリシャなどの欧州諸国は経済成長に頼るだけでは急速に膨らむ財政赤字を補てんできそうもなく、デフォルト(債務不履行)に陥る公算が大きいと警鐘を鳴らしたが、それ以降、世界中の投資家が資産を米国債に注ぎ込んできた。
PIMCOは米政府債務の対国内総生産(GDP)比率が90%まで拡大する可能性があると予想しているものの、米国は依然として投資家の安全な避難場所となっている。こうした動きを受け、グロース氏も5月、トータル・リターン・ファンドの政府関連債の配分を拡大し、昨年11月以降で最も高い水準に引き上げた。
債券の強み
PIMCOの株式への参入の皮切りとなったのは、4月に立ち上げたグローバル投資信託「ピムコ・EqS・パスファインダー」だった。同投信は主として欧州の割安な証券を購入する。持ち高の上位10位中、米国を拠点にしているのは、金連動型ETFのSPDRゴールド・トラストのみだ。英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)や仏食品メーカーのダノンなどパスファインダーの主要投資先は、少なくとも利益の一部を新興市場から得ている。ブルームバーグのデータによると、5億ドル超の資金を呼び込んだバスファインダーの6月7日までの1カ月間の運用成績はマイナス1.7%にとどまり、同種ファンドの上位4%に入った。
また一部のアナリストは、PIMCOの傑出した債券運用能力があらゆる種類の投資でも強みになると指摘する。コネティカット州に拠点を置くロジャーズケーシーの主任調査ストラテジスト、シンシア・スティア氏は、昨年の欧州債スプレッド(利回りの上乗せ幅)の拡大が、迫りつつあった債務危機の前触れだったと指摘する。債務危機の広がりに伴い、欧州株は5月25日に8カ月ぶりの安値に下落した。
機関投資家の資産2650億ドル相当の運用に携わるスティア氏は、「債券の観点から株式を分析するのは必要なことだ」と述べ、「PIMCOのソブリン債調査は群を抜いて優れている」と評価する。
運用額1兆1000億ドルのPIMCOの株式への進出は、個人投資家の呼び込みを図る努力の一環でもある。米投資信託協会(ICI)のデータによると、昨年末時点で全投信資産のうち、個人投資家の資産が占める割合は84%だった。また個人投資家の支払う運用手数料が機関投資家よりも高いという利点もある。
PIMCOの利益は、親会社の独保険会社アリアンツの資産運用部門の好決算に寄与した。同部門の2010年1−3月(第1四半期)営業利益は前年同期比121%増の4億6600万ユーロ(約517億円)だった。こうした実績を評価して、アリアンツはPIMCOに干渉しない方針を採っている。グロース氏は「アリアンツは本当にわれわれを放っておいてくれる」と語った。
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