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売られ続けてきたポンドとユーロの先行き
http://www.asyura2.com/10/hasan68/msg/173.html
投稿者 gikou89 日時 2010 年 5 月 20 日 02:15:28: xbuVR8gI6Txyk
 

http://jp.wsj.com/World/Europe/node_59994

キャメロン英保守党党首はロンドンで異例な政治的混乱のあと、首相の座に就いた。 

 ユーロ圏諸国は金融が底なしの淵に落ち込んだあと、1兆ドル(93兆円)近くの金融安定化策をまとめた。

 これらは、あなたとあなたの資金にとって何を意味するのか

要するにこういうことだ。この夏に英国か欧州を訪れることを考えているなら、持っているドルの一部をすぐにポンドやユーロに両替すべきだ。両通貨とも、9日の救済策につながる不透明さの中で長い期間下落してきたが、これは長続きしないかもしれない。実際、状況が見えてくるに従って、いずれの通貨もわずかに底値を上回った。11日のポンド相場は、キャメロン氏がブラウン首相の後継者になることが明らかになったあと、0.01ドル程度値上がりして、1ポンド=約1.49ドルとなった。

 しかし、話を先に進める前に重要な警告を出す必要がある。休暇を海外で過ごそうと計画する私の友人らは時々、為替レートは次にどうなるのかと私に尋ねる。私はいつも、分からないと答える。私はほとんどの経済予測、見積もり、予想といったものに疑問を抱いている。年を取り、(おそらくは)もっと賢くなればなるほど、一段と懐疑的になってきたのだ。私はあまりにも多くの専門家の予測が外れるのをみてきた。

 すべてのエコノミストやストラテジストが2004年、ポンドは対ドルで急上昇を続けると私に語っていたことを思い出す。幸運なことに私は彼らを無視し、ポンド相場が崩れる前にポンドをドルに戻した。

 07年には経済危機の到来を予測していた一部の非常に賢い人々は、危機の結果ドルが崩壊すると私に話していた。実際は危機が来たときにドルは上昇した。

 それでは私はなぜ今、ポンドとユーロは買いだと感じているのだろうか。

 それは、メルケル独首相あるいはキャメロン英首相が次に何をするか知っているふりをしているからではない。投機筋の持ち高がユーロとポンドについて既にネットで大幅にショートとなっていることを為替市場のデータが示しているためだ。彼らは両通貨がずっと下落を続けない方に大きく賭けてきたのだ。

 ダンスケ・バンクの分析によれば、この持ち高のネット・ショートは極端な水準に達している。そして市場においてはこれは強材料となる傾向がある。結局のところ、みながショートになれば、だれがもっと売るというのか。

 両通貨とも既にずっと下落してきたのだ。

 ポンドは年初の1ポンド=1.61ドルから下落してきている。07年末には2ドルを超えており、英国を訪れる米国人にとって物価は30%近く下がったことになる。

 ユーロは1ユーロ=1.44ドルから1.27ドルに下がった。2年前には1.60ドル近くだった。

 金融市場の仕組みを知っていれば、こうした相場の変動は驚きではない。大手投資家は不確実性を恐れる。そして欧州は彼らにたっぷりと不安を与えたのだ。

 英国では先の読めない総選挙が行われ、その後に政治的空白が生じた。ユーロ圏ではギリシャなどの債務危機に直面し、ユーロ圏にはこれに対処できる政治的意思、あるいは政治的構造があるのかという深刻な疑問が生じた。

 こうした状況では思惑やうわさ、それに恐怖心が出てくることになる。

 もちろん依然として多くの不安はある。英国は多額の財政赤字に対処する厳しい措置を必要としている。それにもかかわらず同国は経験不足のリーダーと、政策が大きく異なる政党によって支えられなければならない少数与党による政府を持つことになった。同国では1年以内にもう一度総選挙が行われるとみる向きが多い。ユーロ圏の財政危機は解決されたのか、あるいは単に先送りされただけなのかという問題も残っている。

 もちろん、何があってもおかしくないし、通貨は現在の水準からどの方向にでも動く。さらに、もし為替レートが購買力を反映するものであるなら、ユーロはおそらく1.10ドル程度にまで下げ続けるだろう。

 しかし、もしあなたがユーロかポンドを買うのにいいタイミングを決めなければならないとしたら、これらの通貨が不透明さと思惑によって既に長い間下落した時点を探すことになるだろう。まさに現在のような時点だ。

 

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コメント
 
01. 2010年5月20日 08:30:15: eJpJR4SFmM
短期的なポジションとしては、ユーロは買いだ、と言うのはわかる。

しかし長期的に見れば、ユーロは崩壊する。

崩壊のシナリオはこうだ。

@ドイツなど優良国から、ユーロを離脱する。

Aユーロは、ギリシャなど貿易赤字国だけの通貨となる。


優良国は、ユーロから離脱しても独自通貨でやっていけるが、不良国は独自通貨ではやっていけないので離脱できないからだ。

通貨統合とは、貿易赤字国に対し貿易黒字国から所得移転させなければ成り立たない。
しかし、ドイツ国民はギリシャなどを支援することに賛成し続けるだろうか。
ギリシャに所得移転するのに賛成し続けるだろうか。

賛成し続けるわけがない。
ということはドイツは離脱する。
それに独自通貨でもやっていける国は、我も我もと続く。

結果、ユーロは不良国だけの通貨となって残る。

まさに、悪貨(悪国)は良貨(良国)を駆逐する、である。


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