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ユーロからゴールドへの資金シフト、その意味を探る=Mストラテジィ 亀井氏 http://www.asyura2.com/10/hasan68/msg/152.html
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK038829920100512 5月11日のNY市場、ユーロ圏の混乱の中でドル建て金価格は、2009年12月3日に記録していた1227.50ドル(NYコメックス先物価格中心限月)を突破し、過去最高値を更新した。日本時間12日午前5時時点での高値は、1235.20ドルとなっている。 政府債務のデフォルト(債務不履行)リスクが「ソブリン・リスク」と呼ばれ、急速に市場の関心事として浮上したのが昨年11月以来のことだが、金価格はここまでギリシャ状勢に応じて乱高下するユーロの対ドル相場にほぼ沿うかたちで推移してきた。かつてドルの裏付けとして金が用いられた歴史的背景もあり、ドル相場とドル建て金価格は逆の値動きをすることで知られている。ギリシャ問題の時間を追った悪化が、同様に債務問題が懸念されるポルトガル、スペインへの“伝染(contagion)”懸念の高まりとともにユーロは売られ、ドルは相対的に押し上げられ金価格の上値を抑えてきた。
<流動性で勝るドルでなく、金を選び出した機関投資家>
ポイントは、中期的観点から資金を金に移す動き見られた点にある。金ETFには結果的に4月最終週だけで約19トン残高が増加し、過去最高更新が連日続くことになった。金ETFは先物取引などと違いレバレッジが利かないため、目先の値上がりを手っ取り早く狙おうという投資家の資金は入りにくい。おそらくこれまで金ETFを組み込んだことのなかった欧米の年金基金などの買いが入っているとみられる。実物資産ゆえに信用リスクの存在しない金は「安全資産(Safety Asset)」という捉え方がされる。ところが、これまで必ずしもそういった動きが見られたわけではなかった。過去にも国際金融の場で信用リスクが高まったことは何度かあるが、その際には皮肉なことに米国債(ドル)が資金の逃避先になり、金の上昇は限定的だった。やはり流動性に勝るドルの運用対象としての安心感は高く、金にまで機関投資家の関心は向かなかった。 その点で、今回のギリシャ問題が金市場に与えた影響は大きい。単なる経済規模の小さな国家の債務問題が、ここまで世界経済の懸念材料となったのは、ギリシャがユーロ構成国だったためであるが、ユーロ圏およびEUの制度的欠点だけでなく、同じ財政上の問題を抱えていることについて、強烈に意識させた点にあろう。08年秋の世界的金融危機後の景気テコ入れ策の大型財政出動が、主要国の台所事情をひっ迫させている。それは逃避資金の受け皿となっている米国も同じことだ。
<EUの財政問題解決せず、懸念が金買いに>
ギリシャ支援問題は、すでに「ユーロ防衛問題」に深化したといえるが、5月6日のNY株式の急落に象徴される市場の不安心理の高まりを瀬戸際で食い止めたのが現地5月10日の未明に最終合意をみたEUとIMF合わせて最大7500億ユーロ(約89兆円)の緊急融資制度の創設だった。合わせて欧州中銀(ECB)の国債買い取り、さらに08年秋の金融動乱期に発動された日米欧6中銀によるドル資金の協調的な供給も再開された。 金市場はどうなったか。危機対応で買われた金は、この発表後売り物が出て1180ドル台前半まで売られたものの切り返し、結局1200ドル大台を回復して取引を終えたのである。そして翌日にあたる5月11日の取引で大きく値を上げ、NYコメックスの一般取引が終了後の時間外で過去最高値を更新した。現地時間の午後3時半ごろにまとまった買い注文が入り一気に高値を抜いている。実は、金ETFの増勢は5月に入りさらに加速している。5月11日までの7営業日で合計33トンの増加となっており、増加が目立った4月1カ月の合計29トンを上回る状況となっている。今なお先物主導の上昇ではなく、金ETFといういわば現物取得の資金流入が続いている状況は何を意味するのか。
亀井幸一郎 マーケット ストラテジィ インスティチュート代表 金属・貴金属アナリスト (12日 東京)
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