★阿修羅♪ > 経世済民67 > 854.html ★阿修羅♪ |
|
社説:ギリシャ危機 「借金財政」への警鐘だ http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/854.html
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20100509az たった一国の問題が世界に波紋を広げるさまに、あらためて驚かされる。ギリシャの財政危機が深刻化し、金融市場を揺さぶっている。 欧州連合(EU)のユーロ圏16カ国は緊急首脳会議を開き、国際通貨基金(IMF)と合同で、ギリシャに対し3年間で1100億ユーロ(約13兆円)規模の支援融資を行うことを決めた。懸念されていた債務不履行は当面、回避されることになった。 ただし素早い対応とはいえず、後手に回った印象は否めない。融資と引き換えにギリシャ政府が行う財政緊縮策が、スムーズに実行されるかどうかも極めて不透明だ。金融市場が懸念しているのは、まさにこの点である。 財政緊縮策は公務員給与の圧縮や付加価値税の増税など。手厚く優遇されてきた一部公務員が一定の負担を強いられるのはやむを得ないとしても、庶民にとっては、つらい内容だ。 それだけに反発は相当大きいようだ。官民の労働組合が先日実施したゼネストでは、参加者の一部が暴徒と化し、死傷者が出るなど最悪の事態を招いた。財政緊縮策の実行には、一人一人の理解と協力を得ることが欠かせない。しかし政府と国民の信頼関係は損なわれ、容易に修復しそうにない。 問題がギリシャのみならず、同じように財政が脆弱(ぜいじゃく)なポルトガルやスペインなどへ波及することも懸念される。これ以上、不安を拡大させないための実効性ある対策が求められる。 何よりリーマン・ショックのような世界的金融危機の再来だけは食い止めなければならない。日本の景気回復は輸出が頼り。急激な円高ユーロ安などにより、再び地方にしわ寄せが来るような事態は避けたい。 問題の背景や経緯にも目を向ける必要がある。ギリシャはもともと借金に依存した財政を指摘されていた。そこにリーマン・ショックが追い打ちをかけ、財政赤字が一層膨らんだ。さらにその数字を少なく報告するごまかしが明らかになり、信用を失ったのである。 対岸の火事と見過ごすことはできない。収入が足りず、借金に頼る苦しい台所事情は日本も同じ。国と地方の長期債務残高は、10年度末には862兆円と、国内総生産(GDP)の約1・8倍に膨らむ見通しだ。 国債の大半が国内で消化されており、ギリシャのような事態に陥るとは考えにくい。ただし決して油断はできない。借金を圧縮し、健全財政に導くための財政規律が不可欠だ。国家公務員や国会議員の数を見直すスリム化も着実に行ってもらいたい。そうした積み重ねにより、政府は国民の信頼を得ることができる。 いったん財政運営の手綱を緩めれば、引き締めるのはまさに至難の業だ。ギリシャ危機は、決して見逃すことのできない教訓である。 ================================================================================================== コメント ギリシャ危機の発端は、政権交代により前政権の政権運営の思いやり運営をさらけだし、つまりは、前政権が発表していた大本営発表がまったく嘘だったということをあきらかにしたということから始まったということです。 ギリシャの公務員の待遇にしても日本の公務員と同様、民間からみればわけのわからないような手当がついたり、かつ、年金支給の問題など他国からみれば本当に助ける価値あるのかという目でみられているのであり、このような労働環境事情を変えるためにいたしかたがない状況においこんだのかもしれません。 阿久根市長にしても、財政悪化の中、公務員および議員が、強制徴収できる税金を好き勝手に使っている現実をみて、その現実が市民に全く知らされておらず、かつ伏魔殿のような実態を変えないと地方自治運営ができなくなるという危機感から仕方がなく政治の道に足を踏み入れたとも発言しています。 さて、大本営発表を信じることしかできない日本の国民ですが、今のタガがはずれている公務員身分社会の発表を信じていいのかなとも感じます。 それにしてもその公務員よりもひどいのは、ポッポ民主党政権です。 民主党の閣僚は、外遊でポッポ総理をオフレコで批判していながら、帰国のポッポ総理は、普天間問題で辞めるべきでないと発言していましたが、もうこの政権の閣僚はめちゃくちゃです。 多分、ポッポ総理のことを真剣に支えようとしているのは、このような発言をしていない議員なのかもしれません。言っていることとやっていることとが違い、そのことも政権運営に現れているようです。 こりもせずに参議院選挙のマニフェストに公務員の人件費2割削減をいれるような話題がでていましたが、仙石国家戦略担当相率いる今の民主党政権を多くの国民が信用するのでしょうか。 これでは、もうこの政権自体信用なしとみていいでしょう。 といって、潜在能力がもうなくなっている自民党に政権を戻すというのも多くの拒否反応もあると感じますが、まだまだ政権混乱が必要なのかもしれません。 ただし、いつまで世界の混乱が今の日本の政治状況を無視つづけてくれるかというのが今後の課題なのかもしれません。 危機というのは、くる時期がわかるのではなく、突然来るから危機となるのであってその危機がきたとしても、世界的危機であれば、どこかの優秀な政治家がでてくることによって道が開けるのかもしれませんが、一国の場合、そのような人材がいないという現実が、その危機をさらに深くさせるのかもしれません。 社民党は、公務員パッシングに反対のコメントをだしていましたが、今こそ官僚パッシングではなく、公務員パッシングが必要ではないかとも感じます。 次の選挙までまで二-三カ月程ありますが、組織票をつぶすくらいの無党派層の力をみせつける時なのかもしれません。 グローバル化になりつつある世界の中で、日本国内で改革ができなければ当然のそのむきは、核爆弾級の勢いでこの日本にせまりくるのかもしれません。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 経世済民67掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |