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(回答先: 「裁判員裁判初日・ 4事件併合、窮屈な日程 証拠調べ調書主体」(性犯罪を素人が裁ける?) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2009 年 9 月 04 日 13:03:51)
正常な裁判でも、被害者が証言するには抵抗がある。増してや素人裁判員の前では、性犯罪被害を告白するストレスは如何程だろうか。
それでも出廷した被害者に、3日間素人裁判でどう応えるのか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(引用ここから)
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090904t23037.htm
被害者「苦しみ」切々と 性犯罪審理2日目 青森地裁
弁護人(右)の質問に答える被告(左手前)を見つめる裁判員(イラスト・十倉欣也)(略)
「この苦しみを裁判員に伝えたい。きょうは勇気を持って来ました」。全国で初めて性犯罪事件が審理されている青森地裁の裁判員裁判。地裁は3日、「ビデオリンク方式」で被害者の女性2人の意見陳述を実施した。プライバシーの保護とサポートに細心の注意を払う裁判長。声だけが法廷に響く中、裁判員は被害者が映し出された目の前のモニターにじっと見入った。
3日午後2時53分、意見陳述が始まった。
「事件後もずっとおびえて暮らしてきました。今でも襲われる夢を見ます。わたしのように苦しむ女性を二度と出さないでほしい」
1人目の被害者は、すすり泣きながら書面を読み上げた。
「世間では裁判員裁判と報道されてつらいですが、きょう来たのは、この苦しみを裁判官や裁判員に伝えたいから。どうか厳しい処罰をお願いします」。書面とは別に、今の思いを口にした。
「コツ、コツ、コツ、コツ」。靴音が流れ、2人目の被害者が別室で着席した。
「1週間はほとんど眠れず、食事もできませんでした。また同じ事件に遭うのではないかと、帰り道に何度も後ろを振り返り、人のいるコンビニに入ってやり過ごしたこともあります」
はっきりとした声で書面を朗読し、今の気持ちを続けた。
「きょう来るか来ないかとても迷いました。一言、気持ちを伝えることで、いくらか刑が長くなるかと、勇気を持って来ました」
意見陳述は計24分間。裁判員はモニターを注視し続けた。
2人目の被害者が「わたしも母子家庭だが、育った環境と事件を起こすことは全く関係ない」と被告の主張を否定すると、何人かがうなずいた。
男性裁判員の一人は意見陳述の間、しきりに顔の汗をぬぐった。
地裁は意見陳述に当たり、被害者の映るモニターを被告に見せないよう配慮した。モニターを見る弁護人の隣に座っていた被告を証言台前のいすに移動させ、約2メートル離れた証言台の上のモニターも撤去。小川賢治裁判長は何度も「大丈夫か」と地裁職員に確認した。
小川裁判長は、被害者の心情にも気を配った。自席前のカメラを通して別室の被害者に「モニターは被告と傍聴席から見えないようにしてあります」と告げ、意見陳述直前には検察側が支援できるよう、被害者が見るモニターの映像を、検察官席に切り替えた。
◎「声だけで十分」「さらに工夫を」 識者、改善求める意見
青森地裁で3日開かれた裁判員裁判で、被害者の女性が「ビデオリンク方式」で意見陳述した。傍聴した識者からは「被害者の生の声が伝わった」と評価する声の一方、被害者が裁判員に顔を見られることなどに改善を求める意見も出た。
NPO法人ウィメンズネット青森の佐藤恵子副理事長(青森県立保健大教授)は「被害者の生の声は被告にとっても裁判員にとってもインパクトがあったと思う」と語った。
「現状では被害者に最大限の配慮がされた」としながらも「裁判員に被害者の顔が見えることが本当に必要なのか。完全なプライバシー保護と二次被害防止の観点から、声だけでもよかった」と問題提起した。
「新鮮な被害感情が読み取れた。被害者が裁判員に顔をさらすのは仕方がない」と言うのは、刑事弁護に詳しい猪原健弁護士(青森県弁護士会)。被告に見えないように証言台のモニターを撤去したことなどは評価しつつ、「意見陳述は期日外にやるのがいいのではないか」と指摘した。
中京大法科大学院の柳本祐加子准教授(ジェンダー法)は「傍聴人らに個人が特定できないよう声を変えるなど、もっと工夫が必要だ」と批判。「そもそも被害者の不安を除くことはできず、性犯罪が裁判員裁判になじまないのは明らかだ」と強調した。
2009年09月04日金曜日
~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここまで)
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