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・森田実/2009.8.25(その1)
【8.30総選挙考〈8〉】小選挙区制イメージ選挙の危うさ。民主大勝・民主党の独裁政党化をおそれる
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05628.HTML
「世論調査」を名目にした大マスコミの政権交代のための大キャンペーンが、つづいている。
8月中・下旬の各報道機関の世論調査にもとづく総選挙予測に表れた「民主党圧勝、自民党大敗」の流れは、8月30日の投票日までつづくだろう。
民主党の圧勝は確実になったと私は思う。
民主党圧勝は、国民の自民党離れの結果である。自民党への拒否反応が全国民の間に広がっている。民主党の勝利はこの結果である。
世論調査によれば、多くの有権者は、必ずしもマニフェストにもとづいて投票を決めているわけではない。大多数の有権者はイメージで投票行動を決めている。
小選挙区制のもとでの選挙はおそろしい。8月30日の投票率を67%と仮定すると、67%の過半数をとれば小選挙区のもとでは当選する。33.5%を1票でも上回れば当選する。300の小選挙区で、僅差で民主党候補者が勝利すると仮定すると、絶対得票率33.51%で全議席ムム少なくとも圧倒的多数の議席数ムムをとることができる。
民主党への強いフォローの風が吹いている。大マスコミがこの風をさらに強く後押ししている。有権者の多くは小選挙区においても個人ではなく政党を重視して投票する。多くの有権者は候補者についての知識はほとんどなく、氏名も投票所で確認して投票するほどだ。大多数の有権者は党のイメージだけで小選挙区の候補の名を投票所で書く。この結果、強大な民主党政権が誕生する。
小選挙区制下では政党は独裁化する。ごく少数の政治家が実権を握る。民主党の場合は小沢一郎氏が全権力を握る可能性が高い。
何が起ころうとしているのか、読者諸兄姉は、すでにおわかりのことと思う。小選挙区制下で圧倒的支持を得た政党は独裁化するおそれが強い、ということである。
今回の小選挙区の選挙において、A候補とB候補のどちらを選ぶかの、人物中心の選挙もいくつかある。しかしこれはごく少数である。
小選挙区制選挙では、政府・与党が失政を行い、反省もなく、ただ今日までの体制を維持したいとの一心であれば、大敗北は当然である。その結果、野党に転落する。代わって民主党中心の政権が誕生する。民主党政権が「小沢独裁」にならないよう、民主党に強く要請する。
このとき、民主党指導部は、おそらくマニフェストが国民から理解されたと判断し、政権獲得後にマニフェストの実行を進めるだろう。中心は霞が関解体だ。だが、これは、やりようによっては紛争が発生するかもしれない。
国民の意識と民主党指導部の意識の違いは、やがて表面化するだろう。民主党圧勝を喜ぶ風潮があるが、危険である。(つづく)
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