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(回答先: 裁判員世論調査:「参加抵抗」過半数に 制度には期待感(毎日新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 5 月 18 日 23:52:31)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090518dde041040071000c.html
カウントダウン裁判員制度:施行まで3日 「市民がお墨付き」に危ぐ
◇「沖縄で陪審裁判を経験した作家・伊佐千尋さん(79)
裁判員制度の致命的な欠陥は、評議の場に裁判官が加わることだ。さらに評決は多数決でなされ、多数意見側に裁判官が1人以上入っていないといけない。
これでは「官」側の判断に市民がお墨付きを与えるだけの制度になりかねない。
1964年、米軍占領下の沖縄で、陪審裁判を経験した。米兵2人と沖縄青年4人がけんかし、米兵1人が死亡、もう1人が軽傷を負った事件で、陪審員の1人に選ばれた。
陪審裁判では、12人の陪審員だけで有罪か無罪かを決める。法律の知識がなく、初めは不安だったが、公判を聞くうちに被告の自白調書の任意性と信用性に疑問を持った。評議の結果、私の意見が通り、傷害致死罪での無罪を答申した。
でも、評議で裁判官に意見を言われていたら、説得されていただろう。
陪審裁判の評決は全員一致が原則。1人でも反対すれば、合理的な疑いがあるとみなされる。米国の研究では、陪審の評決と裁判官の判断は、63〜84%の高さで一致するという。市民の事実認定能力は決して低くはない。
裁判で最も重要なのは、冤罪(えんざい)を未然に防ぐこと。だが、日本では処罰機能ばかりが重視される。
国民の多くが裁判員制度に消極的なのも、自身の権利を守ることにつながらないと感じ取っているからではないか。【前谷宏】
毎日新聞 2009年5月18日 東京夕刊
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