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(回答先: ウソニュース(続4) その後のその後 投稿者 taked4700 日時 2009 年 2 月 19 日 16:03:49)
2024年、アメリカの大統領選挙で事件が起った。民主党大統領候補が党の指名受諾演説で、急に、「今までの政治は間違っていた。私は第3党のグリーンパーティの大統領候補に協力したい。」と述べたのだ。
ジェフ・ブッシュ大統領のもと、アメリカは、それまで好景気を極めていた。ハンバーガーショップの店員も、「シティコープの株を1万株売って、10万ドル儲けたよ。今度はCNNとフォックステレビの株を買うんだ。」と言うような自慢話に明け暮れていた。
ただ、問題は、テロが頻発し、モラルが廃頽していることだった。高校中退率が4割を超え、英字新聞を読めない市民が5割を超えていた。一つには、移民が毎年10万の単位で増えてきたことがあった。 しかし、より深刻なのは、いわゆるエリートであるはずの白人・アングロサクソン・プロテスタントの人たちに精神的な荒廃が目立ってきたことだった。離婚率は7割を超え、以前は黒人少女の問題であった若年妊娠が白人少女にも広まっていた。街中で白人の少年がメキシコ出身の男を銃で撃ち殺すのを通行人は平気で無視して通り過ぎていた。
以前は盛んだったキリスト教会の活動も全く行われなくなって、放棄された教会の建物に麻薬の売人が住んでいた。それでもアメリカ経済が維持されていたのは、一つにはアジア系の優秀な技術者がIT、医療、軍事などの面で技術革新を続けていたからだった。また、インターネット、ハイビジョンテレビ放送を通じて、市民の組織的な反政府運動を押さえ込んで来れた点にあった。
民主党大統領候補に指名されたロバート・F・ケリーは、熱心なプロテスタント信者だった。しかし、彼の娘は二人とも大学を中退し、ネパールで生活していた。「キリスト教は死んでしまった。ただのだましの道具だった。ブッシュを見ろ。」が娘たちが繰り返しロバートへ言っていたことだった。信仰は意味のあるものだと示そうと彼はカリフォルニア州知事の職や弁護士の仕事を捨て、地域ボランティアとして少数民族の地位向上に身を捧げて来た。その結果、先住民族や黒人、そして、ヒスパニックの団体に担ぎ出され、民主党大統領候補選挙に勝利したのだった。トラッシュホワイトと呼ばれる白人下層の人たちの協力はあったが、いわゆる白人上流の支持は全くなかった。「このままでは白人社会は破滅する。大人はウソばかりだ。そして、大人も子供も金と麻薬・セックスに溺れている。」ロバートにはジョンと言う兄がいた。しかし、彼は、2017年、麻薬と睡眠薬の飲みすぎで死んだのだった。ジョンは大手の銀行でCEOをやっていた。年収は50億円を越えていて、週末はプライベートジェットでグアムへ行っていた。アメリカ人なら誰もがうらやむ生活のはずだったのが、そう言った死を迎えたのだ。
ロバートが地域ボランティアをやっていた時、同僚の紹介で会ったのがアーミッシュの女性、ジャネット・リン、47歳だった。小柄だったが意志の強そうな快活な目が印象的だった。そして、彼女はラルフ・ネーダーからの要請でグリーン・パーティから大統領選挙に出馬宣言をしていた。彼女の主張は、「もっと簡素な生活をしよう」と言うことに尽きた。しかし、ロバートが最も驚いたのは、CIA、NSAなどの情報機関を廃止し、米軍を4万人規模の自衛隊に縮小すると聞いた時だった。「私個人にそんな力はありません。しかし、CIA、NSAの活動に、軍の活動に辟易している人たちは数多くいます。私は皆さんの良心を信じるのです。」90歳に達したラルフ・ネーダーの隣に座り、ジャネットは静かにそう言ったのだ。
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