http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/734.html
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(回答先: 酒を飲むとバカになる 投稿者 中川隆 日時 2017 年 6 月 08 日 06:37:24)
糖質制限食は人体に危険!がん、糖尿病、心筋梗塞のリスク増大…リノール酸過剰摂取
糖質制限食の落とし穴
糖質制限食は、文字通り糖質を摂らない食事法ですから、ご飯やパンのほか、うどん、パスタ、ラーメンなどの麺類(十割そばは除く)など、日本人が慣れ親しんでいる主食を断たなければいけません。そのほかにも、イモ類をはじめとした炭水化物、アボカド以外の果物など糖質を含む食品はNGで、砂糖の多い清涼飲料水や菓子類は論外です。
一方、主食代わりのたんぱく質、脂質をメインにビタミン、ミネラルなどは、十分な量を摂らなければいけません。魚、牛、豚、鶏、卵、大豆製品(豆腐、納豆、枝豆)、ナッツ類、キノコ、葉野菜、大根、バター、乳製品などです。調味料は、トマトケチャップは不可ですが、マヨネーズは可。少量の醤油も良いようです。サラダ油やごま油、オリーブオイルなどの植物油もOKとなっています。
こうしてみると、主食がないつらさはありますが、肉や大豆製品、ナッツ、マヨネーズなど、おなかも気持ちも満たされそうな食材も多いので、実践している人が多いのもうなずけます。
しかし、こうして広まりつつある糖質制限食には大きな落とし穴があります。それは必須脂肪酸のひとつ、リノール酸の過剰摂取の問題です。糖質制限食の食材は高リノール酸が多いのです。本連載で繰り返し訴えているのは、オメガ6脂肪酸(ほとんどがリノール酸)の摂り過ぎと、オメガ3脂肪酸(DHA、EPA、アルファリノレン酸)不足による、必須脂肪酸バランスの崩壊がさまざまな病気の原因となることです。
サラダ油をはじめ、肉類、大豆製品、ナッツ類、マヨネーズは糖質こそ少ない、もしくは含まないものの、どれも「高リノール酸食品」です。
下の写真は、糖質制限食の夕飯の典型例です。それぞれの料理の<重量、リノール酸量、オメガ3脂肪酸量>を算出しました。
・鶏肉と野菜炒め、サラダ油使用…300g、5.2g、0.7g
・葉野菜のサラダ、マヨネーズ大さじ2…24g、5.6g、1.0g
・冷奴、絹ごし半丁…150g、1.9g、0.3g
・アーモンド…20g、1.3g、0g
・カシューナッツ…20g、1.6g、0.01g
計514g、15.6g、2.01g
厚生労働省発行の「日本人の食事摂取基準2010年版」によると、成人の一日当たりのオメガ6脂肪酸の摂取目安量は9〜11g、オメガ3脂肪酸の摂取目標量は2.1g以上とされていますので、この一食だけでそれぞれの必須脂肪酸の量はほぼクリアできています。
しかし、問題は必須脂肪酸の摂取率です。オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸の摂取比率は、厚労省は4:1と掲げ、油の研究をしている専門家は1:1を推奨しています。この食事は7.7:1となっており、明らかにリノール酸過剰です。
糖質制限で予防または治療できるとされている糖尿病、花粉症、アトピーなどは、リノール酸の過剰摂取が原因で起こる病気でもあります。ほかにも、リノール酸の過剰摂取は、がん、心筋梗塞、脳卒中、うつ病、認知症などの原因にもなります。
健康のための糖質制限食は病気リスクの大きい高リノール酸食でもあるのです。大勢の方が取り組んでいる糖質制限食には、こんな落とし穴があるのです。
こうしたリノール酸の為害作用(体に害を及ぼすこと)を抑えるのは、オメガ3脂肪酸のDHA、EPA、アルファリノレン酸です。サバ、アジ、サンマ、ブリ、などのDHAやEPAを多く含む魚とエゴマ油、アマニ油などアルファリノレン酸の多い油を意識して摂り、必須脂肪酸バランスを整えることを基本としない糖質制限食は、かえって危険であるといわざるを得ません。
また、糖質制限食に限らず、高温加熱したリノール酸は認知症の原因とされる神経毒ヒドロキシノネナールを発生しますので、製造過程で高温加熱されたリノール酸を多く含むサラダ油やマヨネーズは禁忌としたほうがよいでしょう。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)
http://biz-journal.jp/2016/06/post_15437.html
mec食(糖質制限)で癌の危険?
mec食(糖質制限)は癌予防に効果があるという研究論文もあるようですが、実は、WHO(世界保健機関)の專門組織「国際がん研究機関(IARC)」は「加工肉」と「赤身肉」の発癌性を認めているのです。
そして、WHOが公式発表とした「癌の原因」となる「116種類の要因」の中には「加工肉」が含まれています。
果たして、mec食で癌になるというのはウソ?ほんと?
MEC食とは、M・E・Cそれぞれにあたる食品を積極的に食べるというもので、肉(Meet)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)がこれにあたります。
糖質制限食との大きな違いは、糖質制限食が「糖質の摂取量をなるべく減らす」という点に重点が置かれるのに対し、MEC食は「タンパク質と脂質をたくさん摂る」ということが前提になっています。
また、糖質制限食においては「野菜や大豆製品などをたくさん食べる」ということが推奨されることが多いですが、MEC食では「野菜は添え物程度に食べればいい」とされています。
糖質制限と癌発症の関連性
低血糖症と癌
出典:healthy88.com
糖質制限とガン発症の関連性を解明したのはジョンズ・ホピキンス大学のボーゲルシュタイン博士らにより、「サイエンス」誌に発表されました。
内容は「細胞外の糖質濃度が低いと、ガンが発生する」というものです。
ボーゲルシュタイン博士は、大腸ガンのすべての遺伝子を発見し、発ガンのメカニズムをあきらかにした人で、ノーベル賞を取るのではないか、といわれている世界的権威です。
低血糖がガンを発生させるワケ
なぜ、ガンは発生するか、という問題についてボーゲルシュタイン博士は、「低血糖がガンを発生させる」と、ひとつの結論を導きました。
KRAS、あるいはBRAFと呼ばれる発ガン遺伝子がガン化するとき、GLUT1(=グルコース輸送体)と呼ばれる遺伝子の発現が増えることを発見したのです。
そして、「GLUT1がより多く発現した細胞は、細胞内へのグルコースの取り込み量が増え、細胞外の糖質が低い状態でも生存し、そのうちの4%にKRASの遺伝子変異が認められた。これに対し、KRASに変異のない正常細胞はほとんど死滅する」というのです。
つまり、「血糖値が低いと、GLUT1の発現量の多い細胞だけが生き残り、そのなかの4%がガン化する」ということです。
また、「ガン細胞がグルコースから乳酸を代謝し、エネルギーを得る過程をブロックする3−ブロモピルビン酸(解糖系阻害剤)を用いると、KRASやBRAFに変異のある細胞の増殖を抑制する」としています。
このことも、細胞外の糖の濃度を下げると、細胞のガン化を促すことを示唆しています。
これらの研究は、糖質制限による厳格な血糖管理が、ガンを発症させる可能性についても考えなくてはならないことを教えてくれます。
http://ketuatusagetai.com/blog-6/tousituseigen/6-42/
糖質制限は、血液を酸性にする。 血液が酸性になればがんになりやすくなる。
糖質制限で、ケトン体の量が増えると血液が徐々に酸性に傾き始めます。
血液が酸性に傾くことを「アシドーシス」といいます。
糖尿病で起きるこの症状を「糖尿病性ケトアシドーシス」といい「糖尿病でケトン体が増えて酸性になった」という意味で名前が付いているほどです。
血液が酸性になるとがんが住みやすい環境に近づくことになります。
体の機能も全体的に低下します。
症状として空腹感、口渇、頻尿、吐き気、呼吸が苦しい、発熱、果実臭(アセトン臭)があります。
また、3か月〜半年ほど経てば、血液中のケトン体濃度が高くても、筋肉が速やかにエネルギーとして利用できるようになり腎臓で再吸収する力も上がることで尿や呼気に排出されなくなります。
糖質制限の落とし穴
低品質な動物性脂肪中心の食生活から考えられるリスク
また、糖質制限をすると、必然的に乳製品や肉や油中心の食事をとることになります。
肉類もすべてのものをオーガニックにすることは難しいとなると、汚染された低品質な安価な肉や卵なども当然口にする機会が多くなります。そうなると、不本意にも有害物質を同時に摂取してしまいます。
そのような食生活は悪玉コレステロール値が高くなりやすいとも言われており、
動物性脂肪や油分の摂取過多は、中長期的にみると血管が詰まって脳や心臓などの血管疾患を引き起こすリスクも考えられます。
特に疾患のあるかたや、高齢者はリスクが高いといえます。
痩せたのは筋肉痩せ
私たちの細胞は、糖質がないとエネルギーを作ることができません。
糖質制限するということは、エネルギーを作る材料を取り入れないということになります。
それでも私たちは、普通に体を動かしたりできます。
その理由は、体の中で「糖新生」と呼ばれる反応が起きて、糖質を体の中で作ってエネルギーの材料にしています。
その材料が、脂質とアミノ酸です。
私たちがエネルギーを作るためには、糖質の代わりに脂質とアミノ酸で糖質を作っているのです。
このときに、女性たちのダイエットに注意喚起しています。
女性は、自分の体にすごく敏感です。
脂肪がそこまで付いていなくても「◯kg太った!」「痩せたい!」と言ってダイエットを始めます。
この食事制限によるダイエットで真っ先に減るのは脂肪ではなく、筋肉と水分です。
「体温を上げると健康になる」の齋藤真嗣医師も書かれています。
筋肉は、タンパク質ですのでアミノ酸に分解されて糖分になり、ミトコンドリアでエネルギーを作る材料になるのです。
サルコペニア肥満 出典:高橋医院
そのため、筋肉が減ることで、手がほそくなったり、足がすらっとなったりするのです。
この筋肉痩せが原因で、生理痛や頭痛、体温が低下して冷えの症状が現れたり、そこからリバウンドして体重が増えると筋肉よりも脂肪の割合が増えてしまいます。
中年以降に「サルコペニア肥満」と呼ばれる、見た目は太っているようには見えなくても、よく調べると筋肉よりも脂肪の方が多いという状態になってしまいます。
これは、一般的なメタボよりも危険な肥満であるとされております。
このサルコペニア肥満予備軍が20代、30代女性に急増しているのです。
糖質制限は、これを促してしまう要因となっています。
http://macrobiotic-daisuki.jp/gan-toushitsuseigen-kankei-mondai-25793.html
2014年02月17日(月) 週刊現代
専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!
「即効性がある」とブームが続く糖質制限ダイエット。だが今、その安全性に警鐘が鳴らされ始めた。その時、体の中で何が起こるのか。手遅れになる前に知っておきたい、超人気ダイエットの真実。
体重と一緒に筋力も落ちる
「3年前に受けた人間ドックで『糖尿病予備軍』と診断されました。定年後は家にこもることが多くなって、体重も70kgから85kgまで増えた。階段の上り下りなど、ちょっと動くだけできついし、息もすぐに切れる。このままではまずいと思い、45歳の息子が『1ヵ月で4kgも痩せた』と喜んでいたダイエットを始めました」
こう語るのは渡辺吉孝さん(70歳・仮名)だ。取り組んだのは、今話題の「糖質制限ダイエット」。
書店には関連書籍がズラリと並び、メディアにも頻繁に取り上げられている。やり方はシンプルで、ご飯やパン、芋、果物などの炭水化物に含まれる糖質の摂取量を一日130g以下に抑えるというもの。炭水化物を極力減らせば、おかずはなんでも、好きなだけ食べていい。
もともとは糖尿病や重度の肥満患者に対する食事療法として考案されたものだが、いまや「手軽に痩せられるダイエット法」として、老若男女を問わず人気を集めている。人気の秘密は、糖質さえ制限していれば、あとは肉でもアルコールでも摂取OKという取り組みやすさと、目に見えて現れる効果にある。
炭水化物の糖分は体内で中性脂肪に変わり、人間のエネルギー源となる。炭水化物を絶つことで中性脂肪を減らして痩せる、いたって単純なメカニズムのダイエット法だ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359
専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!
2014年02月17日(月) 週刊現代
冒頭の渡辺さんも、ご飯や麺類などの主食をいっさい抜き、肉をメインとするおかずで腹を満たす食事を続けた。その結果、1年半で9kgのダイエットに成功したのだが、同時に大問題を抱え込んだ。渡辺さんが続ける。
「初めは調子が良かったんです。1ヵ月でお腹回りがスッキリしてきて、体重が5kg減りました。効果覿面だったことが嬉しくて、それから1年半、みっちり糖質制限をした結果、体重を85kgから76kgまで落とすことができました。
当然、体重が落ちれば身のこなしも軽くなるだろうと思っていました。ところが、次第に筋力が落ち、階段の上り下りが以前にまして苦しくなってしまったんです。そんなある日、庭の手入れをしていてトンと尻もちをついたら、それだけで尾てい骨が折れた。入院して検査をしたら、『骨密度が65%しかない。骨粗鬆症です。尾てい骨の圧迫骨折もそれが原因です』と診断されました」
3年前に人間ドックで測った骨密度は75%。ダイエットを経て、たった1年半で10%も落ちたことになる。
このまま長期入院すると寝たきりになるという主治医の判断で、渡辺さんは自宅療養に切り替えたが、いまだに足腰の筋力が戻らず、歩くことができないままだ。
今、このような糖質制限ダイエットによるトラブルが、あちこちで起き始めている。専門家の間でも、糖質制限ダイエットは危険だと警鐘を鳴らす声は大きくなる一方だ。
糖質制限は、なぜ危険なのか。糖尿病の世界的権威で、関西電力病院院長の清野裕医師が解説する。
「人間には一日170gの糖が必要とされています。そのうちの120~130gは脳で消費され、30gは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素なのです。
糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数kgもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです」
認痴症まで一直線
渡辺さんの筋力が落ちた原因は、まさにこれだ。渡辺さんの場合は特に、3食とも主食を完全に抜くというハードな糖質制限を行っていたため、筋肉もどんどん失われていったのだ。なぜ、このような危険な食事制限がまかり通ってしまうのか。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=2
「実は糖質制限ダイエットには、はっきりした科学的根拠やガイドラインがないのです。だから、評判ばかりが独り歩きして、過剰なやり方が横行する。若い人や糖尿病患者が、医師の指導のもとで一定期間やるのはいいでしょう。しかし、65歳以上の高齢者は安易に手を出すべきではない。寝たきりになる危険性が非常に高いからです。実際、私の病院でも糖質制限で筋力が低下したと来院する高齢患者が増えています」(前出・清野医師)
糖質制限ダイエットが引き起こす問題は、筋肉量の低下だけではない。実は骨にも甚大な影響を及ぼす。
「渡辺さんのケースも、糖質制限が原因でしょう。
また、要注意なのは女性。骨粗鬆症は圧倒的に女性に多く、60歳代で2人に1人、70歳以上で10人に7人が悩んでいます。ダイエットは女性のほうが熱心だからでしょうか。糖質制限を始めて骨粗鬆症を加速させてしまったという中高年女性の患者が、すでに何人か駆け込んできています。筋力が低下したり、骨粗鬆症になってしまった高齢者は、ほんのちょっとの病気や怪我で入院すると、あっという間に寝たきりになってしまいます」(愛し野内科クリニック院長で糖尿病専門医の岡本卓医師)
忍び寄る「寝たきり」の恐怖—。自分の足で立つことができなくなった日から、一体どのような暮らしが始まるのだろうか。
一度失った体力を元に戻すのは容易ではない。多くの場合、みるみる足腰が衰え、家族やヘルパーの手を借りなければ日常生活が送れなくなる。食事、入浴など身の回りの世話はもちろん、いずれトイレも自力でできなくなってしまう。妻や子供におむつを取り替えてもらうのが、もっともつらいと明かす人も多い。
思うようにならない毎日にあなたは絶望し、もう誰とも話したくないと思い始める。そこまできたら、認知症までまっしぐら。やがて判断能力がなくなり、家族の顔も忘れ、孤独のうちに一生を終える—。
ダイエットが引き金となり、このような悲惨な終末を迎えることになってはたまったものではない。だが、これだけでは終わらない。糖質制限は、他にも寝たきりに繋がる病気を誘発すると言われている。
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者が寝たきりになる直接の原因は、1位が脳卒中、2位が認知症、3位が衰弱・老衰で、4位が骨折となっている。
血液もドロドロになる
実は、寝たきりの原因1位の脳卒中も、糖質制限ダイエットと深い関わりがあるということが、最新の医療調査で明らかになった。実例を見てみよう。
荻原貞雄さん(69歳・仮名)は、現在、半身不随で療養型病院に入院している。そこに至った原因が糖質制限によるものだったのではないかと語るのは、荻原さんと長年の付き合いがあるかかりつけ医だ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=3
「荻原さんは中肉中背で、特に肥満が気になるわけではありませんでした。一日5kmのジョギングが日課で、運動も十分やっていた。そのままの生活を続けていても健康に問題はなかったでしょう。
ところが'08年、ブームに乗って糖質制限ダイエットを始めたのです。荻原さんは半年で6kgも痩せ、かなり細い体つきになっていました。本人もその変化に非常に満足そうでした」
だが、ダイエット開始から4年目の夏、荻原さんは突然病魔に倒れた。脳卒中だった。
「頸動脈の血管エコー検査をしたところ、ひどい高脂血症が判明。血管の壁が1・8oの厚さになっている部分もあった。重度の動脈硬化が引き起こした脳卒中だったのです」
荻原さんの身に、一体何が起こったのか。かかりつけ医が続ける。
「一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていく。その結果、血管が傷んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていくんです。
特に肉類が大好物だった荻原さんにとって、炭水化物さえ抜けば、あとは何を飲み食いしてもいいという謳い文句は非常に魅力的だったのでしょう。トンカツや焼き肉、ステーキなど、がっつりした肉料理ばかり食べていたため、コレステロールが溜まりに溜まってしまったのです。
病院に担ぎ込まれた時点で半身は完全にマヒ。まさか気軽に始めたダイエットで半身マヒになるとは、思いもよらなかったでしょう。今となっては話すことも不自由で、後遺症を克服するメドは立っていません」
筋力低下、骨粗鬆症、動脈硬化が引き起こす脳卒中—さまざまな病気との関係が指摘される糖質制限。
「今、このダイエットを実践している人は幅広い年代に広がっています。今後さらに時間がたてば、間違いなく寝たきりになる人が続出すると予測されます」(都内病院・骨粗鬆症外来担当医)
見た目と健康、どっちが大事?
寝たきりどころか、最悪の場合、死に至ると警鐘を鳴らすのは、自身が糖質制限ダイエットを実践し、その結果危険な状態に陥った経験を持つ、Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師(44歳)だ。
「ご飯からお菓子まで、炭水化物は一切とらず、その代わり好きなものを好きなだけ食べているうちに、瞬く間に15kg痩せました。『効果が目に見えて出る。だから、嬉しくてどんどん続けてしまう』—実はこれが糖質制限の怖いところなのですが、当時は私も、これほど楽なダイエットはないと思っていました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=4
しかし、続けているうちに常に体がしんどく、眠気が抜けない状態が続くようになりました。そして36歳のある朝、目覚めると右半身がピクリとも動かなかったのです。救急車を呼ぼうと立ち上がろうとしても、右手と右足の感覚が一切ない。これは大変なことになってしまったと覚悟しましたが、幸い10分くらいで動けるようになり、自力で病院に行きました。MRIを撮った結果、微小な脳梗塞があることが分かりました。脳梗塞の前の段階、一過性脳虚血発作の症状でした。
今ならこのダイエットが腎臓や肝臓、血管など、さまざまな部位に障害を引き起こす可能性があると分かっていますが、当時は気づきませんでした。30代半ばだった私でさえ、そのような状態になったのですから、年齢が上がるほどリスクも上がる。高齢者であれば死に至ることも十分あり得るでしょう」
命の危険すら指摘され始めた糖質制限ダイエット。だが、「痩せる」という効果があることは否めない。「身体にやさしい糖質制限」という都合のいいダイエット法はないのか。食物学学術博士の佐藤秀美氏が解説する。
「高齢でも、体型がどうしても気になる、という人はたくさんいると思います。そういった人は、甘い菓子などの炭水化物の間食を辞めるだけで、大きな効果が得られるはずです。
高齢者にとって、タンパク質は何よりも重要で貴重な栄養素。糖質制限のやりすぎで、不足する糖を補うためにタンパク質を消費することは、絶対に避けるべきなのです」
筋肉だけでなく、臓器や皮膚や骨、血液に至るまで、人体のすべての細胞はタンパク質でできている。そして細胞は、1年後にはすべて新しい細胞に生まれ変わる。
「高齢者は消化吸収能力が落ちているため、男子高校生より体重1kgにつき必要な1日のタンパク質の量が多い。そうでないと、体が維持できないからです。そんな高齢者が糖質制限をすれば、内臓組織の原料となるタンパク質が不足し、体はどんどん老化します。だから原則的に、糖質を減らしてはいけない。やるとしても、おやつなどの間食を抜くだけにする。高齢になったら、糖質とタンパク質、両方のバランスをよく考えて食事をすることが望ましいのです。
大事なのは、ダイエットは何のためにするのか、ということ。見た目だけが少し良くなったとしても、肝心の健康を損なったのでは何の意味もありません。ぜひこのことを念頭に置き、自分の身を守っていただきたいと思います」(佐藤氏)
特に高齢世代は、ブームだからといって「糖質制限」に飛びつくと、寝たきりのリスクが劇的に高まることを忘れてはならない。
「週刊現代」2014年2月15日号より
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=5
2015-10
【炭水化物抜きダイエットの危険性!】糖質制限ダイエットを長期続けた結果は?
最近、炭水化物抜きダイエット(糖質制限ダイエット)を行ってる方が多いようですね。
専属トレーナーが付く高額のダイエットジムなどでも、糖質制限ダイエットを勧める所が多いようです。
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実は、炭水化物抜きダイエット(糖質制限ダイエット)にはかなりの危険性があるという事をご存じでしょうか?
炭水化物抜きダイエットの危険性について、お伝えさせて頂きます。
炭水化物抜きダイエットの口コミ!炭水化物を抜けば痩せる?
炭水化物抜きダイエットがとっても流行してますね。
炭水化物抜きダイエットは、簡単にできる他、炭水化物以外のものは食べていいとされているため、空腹感がそこまでないのも実行しやすいポイントです。
結論から言うと、炭水化物を抜けば絶対に痩せます。
炭水化物を抜くと、体に蓄積されている脂肪がエネルギーとして燃焼される事になります。
生命を維持するのには、エネルギーが必要ですよね?
炭水化物を減らす事は、体内の血糖値の上昇を抑えることができる事に注目して糖尿病の方のために提案されたのが、炭水化物抜きダイエットの始まりでした。
確かに、血糖値の上昇は炭水化物を摂取しない事によって抑えられますが、デメリットも多々あるのです。
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炭水化物抜きダイエット!炭水化物を摂らないデメリットとは?
炭水化物を摂らない事により
•痩せる事ができる
•インシュリンの上昇を抑えることができる
これらのメリットはあります。
ですが、デメリットも存在しています。
炭水化物を摂らない事のデメリットは、
•脳に栄養が回らなくなるため、集中力がなくなる
•体内のたんぱく質が分解される事により、疲れやすくなる
•肝臓に蓄えられている糖質が分解される事になるため、肝臓の機能が低下する
これらのデメリットが挙げられます。
また、最悪の場合は、体内のPHのバランスが崩れることにより、体が酸性に傾いてしまう事になり、昏睡状態に陥る場合も出てきます。
長期に渡り炭水化物抜きダイエットを行った結果は!?
長期に渡り炭水化物抜きダイエットを行うと、血液がドロドロになるという事も起こってきます。
体内のバランスが保てなくなってくるためです。
血液がドロドロになると、
•心筋梗塞
•脳卒中
•動脈硬化
などを起こしやすくします。
炭水化物を減らす事で、糖質以外の栄養素を多く摂ってしまう方と言うのは注意が必要でしょう。
炭水化物は、糖質と食物繊維で出来ています。
通常の場合は、一日のカロリーのうちの50パーセントは炭水化物が必要なのです。
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炭水化物抜きダイエットはリバウンドしないの?
炭水化物抜きダイエットは、炭水化物をまた食べ始めればリバウンドしてしまう事で知られています。
外食などが続くと、体重が戻ってしまったという方なども多いのではないでしょうか?
炭水化物を一か月間抜き、8キロ痩せた友人が私の周りにも何人かいますが、やはり取引先との食事などで食べてしまうと、すぐにリバウンドしてしまうそうです。
殆どの方がそう言われてたので、おそらくみんなそうなのではないでしょうか?
極度な炭水化物抜きダイエットを行い、後々体に影響が出てしまったという方も多くいらっしゃいます。
体が言うことをきかなくなってしまい、歩くのも大変な状態になってしまった方までいるようです。
そうなってからでは遅いですよね?
もちろん、痩せるのも重要な事ですが、極端なダイエットほど体に悪いものは無いという事です。
炭水化物を抜くと体臭が臭くなるって本当?
炭水化物を抜く事で、体臭や口臭がきつくなる事も知られています。
炭水化物を抜くと、体は脂肪を分解する事でエネルギーをえます。
その時に、ケトン臭というものが発生します。
ケトン臭こそが、体臭や口臭の原因に繋がるのです。
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上手に炭水化物と付き合ってダイエットする方法
それでは、上手に炭水化物と付き合ってダイエットする方法をご紹介します。
炭水化物抜きダイエットを行うのではなく、炭水化物を減らすダイエットがここ最近注目されています。
糖尿病の食事でもそうですが、炭水化物を減らして塩分も減らす食事が提案されています。
白米の代わりに、ビタミンBと食物繊維が豊富な玄米に変えたりするだけでも、全然違ってきます。
また、炭水化物を摂取する量を減らすなど、工夫をしていく事でダイエットにも繋がります。
炭水化物を摂取する事で、体のバランスがとられているという事を忘れてはならないでしょう。
夜だけ炭水化物抜きダイエットならOK?
夜だけ炭水化物抜きダイエットをしてみようかな?という方もいらっしゃるかもしれません。
夜だけ炭水化物抜きダイエットをするのは、体にも負担がかかりません推奨されるダイエット法でしょう。
朝、お昼にきちんと食べて夜は軽く済ますことで、より一層ダイエット効果も上がるはずです。
最初にサラダなどの野菜を食べて、その後メインディッシュを食べることで吸収を抑えることもできるので、試してみてはいかがでしょうか?
炭水化物抜きダイエットをされてる方に、「炭水化物抜きダイエット」を長期続けるのは危険である事を知って頂ければと思います。
http://www.idobata.link/entry/%E7%82%AD%E6%B0%B4%E5%8C%96%E7%89%A9%E6%8A%9C%E3%81%8D%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%92%E9%95%B7%E6%9C%9F%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%81%9F%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%AE%E5%8D%B1%E9%99%BA%E6%80%A7
2015年12月3日
糖質制限で糖尿病が増える?
女性4,502人のデータを解析
食べるものに糖質を少なくする低炭水化物食は、血糖値を下げるかもしれないと言われています。しかし、その作用は結果として、糖尿病の発生を減らすことに結び付くのでしょうか。食習慣の聞き取り調査をもとにした研究が行われました。
◆妊娠糖尿病を経験した女性が対象
この研究は、1991年から2011年にかけて行われた追跡調査のデータのうちで、妊娠糖尿病と診断された女性を対象として、その後2型糖尿病が発生したかどうかを調べました。
2型糖尿病は生活習慣を主な原因とするタイプの糖尿病です。妊娠糖尿病は、妊娠によって血糖値が高くなった状態で、2型糖尿病の基準を満たさない場合もあり、出産後には正常に戻ることが多いとされます。
妊娠糖尿病の経験がある女性4,502人が対象となり、質問票で聞き取られた食事の内容と、その後の2型糖尿病発症の関連について、統計解析が行われました。
◆肉が多い低炭水化物食で糖尿病が増える?
次の結果が得られました。
2型糖尿病の多変量調整ハザード比は、スコアが最も低い五分位群と最も高い五分位群の比較で、LCDの総スコアについて1.36(1.04-1.78、Ptrend=0.003)、動物LCDスコアについて1.40(1.06-1.84、Ptrend=0.004)、植物LCDスコアについて1.19(0.91-1.55、Ptrend=0.50)だった。
食事内容が低炭水化物食のパターンに当てはまる度合いが高かった人は、2型糖尿病の発症が多くなっていました。
研究班は「妊娠糖尿病の病歴がある女性のうちでは、低炭水化物の食事パターンは、特に動物由来の食品からのタンパク質と脂肪の摂取量が多いときは、2型糖尿病のリスクがより高いことと関連する[...]」と述べています。
低炭水化物食が健康のために勧められるかどうかは、まだ検証の過程にあります。この研究のほかに、良い影響を報告した研究もありますが、安易に受け取るのではなく、さまざまな角度の情報をあわせて読み解く必要があるのかもしれません。
◆参照文献
Low-Carbohydrate-Diet Scores and Long-term Risk of Type 2 Diabetes Among Women With a History of Gestational Diabetes: A Prospective Cohort Study.
Diabetes Care. 2015 Nov 17 [Epub ahead of print]
[PMID: 26577416 ]
https://medley.life/news/item/56583782e10ef3050230980a
2016年02月22日(月) 週刊現代
やっぱり危ない!?
「糖質制限ダイエット」第一人者が急死した
糖質制限ダイエットについて京都大学大学院の森谷敏夫人間・環境学研究科教授はこう警鐘を鳴らす。
「糖質は摂らないほうが良いと言う医者がいますが、これは大きな間違い。そもそも医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足している医者が多いんです。ラットの実験では糖質を摂らなくても問題ない事が証明されているので、多くの医者は人間の体にも当てはまると言うのですが、それは無理がある。ラットと人間では脳の大きさが全然違うんですから。
言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%、『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない」
とはいえ、痩せれば血糖値も下がり、健康になるのではないか。
「痩せたのは脂肪が落ちたからではなく、体内の水分が無くなっただけなんです。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるんです。でも脂肪は減っていない。
糖質制限ダイエットをしている人は、慢性的な眠気を抱えており、すぐ眠ってしまうのが特徴です。これは脳が極力エネルギーを使わないように指示を出すためなんです。動かないのが一番エネルギーを使いませんからね。
一方で筋肉量はどんどん落ちるので、骨がスカスカになり骨粗しょう症になる危険性もある」(森谷氏)
さらに愛し野内科クリニック院長で、糖尿病を専門に診ている岡本卓医師は、「糖質制限ダイエットは死を招く恐れまである」と忠告する。
「'06年に『ランセット』『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』という世界の二大医学誌に、糖質制限ダイエットを厳格に実行すると、体内に老廃物が溜まり、体が酸化し非常に危険な状態に陥るケースが報告されました。
スウェーデンの医師は、たんぱく質ばかりを摂ることで、悪玉コレステロールが溜まり、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞が増えたという結果を発表しています。
短期的にみれば体重も減るからいい数値が出る可能性がありますが、一年以上の長期にわたって実行する場合は、悪影響が出る可能性が高い」
実際に体の不調が表れた医師もいる。医療法人再生未来Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師だ。
「私が糖質ダイエットをしたのは36歳の時でした。あっという間に15kgも痩せたので喜んでいたのですが、しだいに頭がぼーっとする状態が続くようになりました。
そしてある朝、目覚めると右半身が麻痺してまったく動かなくなったのです。しばらくしてなんとか動けるようになったので、病院に行きMRIを撮った結果、脳梗塞の一歩手前の一過性脳虚血発作を発症していることが分かりました」
検査の結果、たんぱく質や油分を摂りすぎることで、脂肪飽和になり、一時的に脳の微小血管が詰まったことが原因だと判明した。
「炭水化物以外なら、なんでも好きなだけ食べていいという言葉に踊らされるのは危険です。大切なのは糖質制限のやり方なんです。たとえばサラダから食べて、最後にご飯を食べるように、食べる順番を変えるだけで食後の血糖値の上昇を抑えることができる。
日本で認識されている糖質制限ダイエットは、とにかくご飯を含む炭水化物を一切食べないという間違った認識が独り歩きしている気がします」(日比野氏)
「特に高齢者の場合は、太っているからといって無理に痩せる必要はない」と語るのは、食物学学術博士の佐藤秀美氏だ。
「高齢者のほうが、消化吸収能力が落ちているため、若い人より内臓組織の原料となるたんぱく質を多く摂る必要があるのです。ですから炭水化物を摂らず、たんぱく質を糖質に変えていては、本来摂取されるべきたんぱく質が吸収されず、他の臓器に負担が出てくる。
それでも健康のために痩せる必要がある人は、いきなり糖質をまったく摂らないようにするのではなく、お菓子や甘い物などの間食を減らせばいいのです。数値に惑わされず、何のためにダイエットするのかをもう一度、考えてください。痩せることより、長生きすることのほうが重要なのです」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47984
炭水化物を食べたほうがやせる!制限は人体に危険で太りやすく、常に眠気で脳機能低下
2016.06.18 構成=編集部 Business Journal
糖質や炭水化物を制限した食事でダイエットすることが広く定着しつつあるが、その「常識」に正面から異議を唱える学者が話題となっている。京都大学名誉教授で、正しい食生活と体づくりを提唱しつつ、自らも実践して65歳となった今でも体脂肪9.8%を維持している、森谷敏夫氏だ。
森谷氏は4月、
結局、炭水化物を食べればしっかりやせる! – 2016/4/20 森谷 敏夫 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E7%B5%90%E5%B1%80%E3%80%81%E7%82%AD%E6%B0%B4%E5%8C%96%E7%89%A9%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%97%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%9B%E3%82%8B-%E6%A3%AE%E8%B0%B7-%E6%95%8F%E5%A4%AB/dp/4537213809
を上梓し、賛否両論含め話題が沸騰している。昨年7月には『世界一受けたい授業』(日本テレビ)に出演し、同氏が考案した炭水化物を摂取してやせる「京大式ダイエット」を紹介し、大きな反響を呼んだ。
森谷氏は、「炭水化物を取らなければやせるという考え方は、まったくの間違いで健康にも有害」と指摘する。
「炭水化物は、脂質の半分しかカロリーがありません。むしろごはんは腹持ちが良く、炭水化物のほかに、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素を含み、決して太りやすい食べ物ではありません」(森谷氏)
では、なぜ炭水化物は「ダイエットの敵」のように扱われるのか。
「ただし、消費されなかった炭水化物の余剰分は、グリコーゲン(糖質のエネルギー)として体内に取り込まれ、肝臓や筋肉に保管されます。このグリコーゲンは、その質量の3〜4倍の水と結合して蓄えられるという性質を持っています。そのため、ごはんを食べすぎると、余剰分の量の3〜4倍体重は増えることになります。反対に、ごはんを減らせば、ほかの食事を減らした場合よりも体重が3〜4倍早く落ちる計算になります。
これが、「ごはんを減らせばやせられる」という誤ったダイエット神話につながったと考えられます。しかし、この場合に減ったのは体脂肪ではなく、ほとんどが水分です。そのため、ごはんを減らした食生活を続けても、やがて体重の減りは鈍化し、食事内容によっては簡単にリバウンドします」(同)
炭水化物制限で減るのは体内に蓄積した水分だけ
つまり、炭水化物を減らしても体脂肪が落ちるのではなく、グリコーゲンと共に蓄積される水分だというのだ。
「リバウンドしやすいというだけではなく、脳の唯一のエネルギー源となる糖が不足することで、脳は体の活動を低下させようとします。具体的には、眠気を催し、極力体を動かさないようにするのです」(同)
眠気に襲われやすく仕事に集中できない、電車内では常に寝ている、体を動かすのが億劫だといった症状がある人は、もしかしたら炭水化物不足が原因かもしれない。
「単品の食品を取り続けたり、炭水化物など特定の栄養素の摂取を制限する食事は正しいダイエットではありません。これらは体重を落とすことのみに焦点を当てた方法で、体脂肪を落とせず、健康を害する可能性の高いものです」(同)
やはりバランスの取れた食事と、適度な運動が大切ということだ。森谷氏は、正しい食事を前提とした上で、「炭水化物を正しく取ることでやせられる」と主張する。
「たとえば、お酒を飲んだ後などに、シメとしてラーメンやうどん、お茶漬けなどの炭水化物が欲しくなることがあります。これは、食事中に糖分が不足していたため、満腹感を得られていなかったことが原因です。糖分を取っていれば、脳は満腹感を得られます」(同)
つまり、食事の際には、まずごはんを食べることで、その後に飲み食いする量を抑えられるというのだ。腹を膨らませるのではなく、脳に満腹感を与える。それが食べ過ぎを防ぐことにつながる。
主食である炭水化物を我慢して懸命にダイエットに励んでいる方も多いようだが、それで体を壊しては意味がない。正しく炭水化物を摂取して、健康的にやせるこの理論、試してみてはいかがだろうか。
http://biz-journal.jp/2016/06/post_15530.html
糖尿病がどんどん悪くなる糖質制限
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-525.html
ちょっと心配になって来ましたね。マジで。
「誰も治らない」どころか、どんどん悪くなっているんですよ、糖質制限者の糖尿病が。
糖尿病というのは罹病期間が長くなれば長くなるほど悪化するので当然と言えば当然なんですが、こうまで私の予想が的中すると、ちょっと気の毒になってしまって、あまりコケにできなくなるので困りますね(笑)
この前、何気にドクターもやし教祖(江部康二)のブログを見ていたら、教祖は空腹時血糖値が120mg〜125mgぐらいの時もあり、暁現象も若干あると書いてありました。
恐らくこれは、順調にβ細胞が委縮しています。
つまり、その結果、基礎インスリンまでもが低下傾向にあるのです。
β細胞が機能不全を起こして委縮して行ったり、あるいはβ細胞が脱分化してα細胞に変異したりすると、相対的にα細胞が大きくなります。
そうすると、グルカゴンの分泌が亢進し、糖新生が亢進します。
糖新生が亢進して肝臓が糖を放出しても、β細胞は委縮してしまっていますからインスリンの分泌が追いつきません。
その結果、空腹時あるいは早朝空腹時においても血糖値が高くなってしまうのです。
(つまり、糖新生が制御できない。)
(糖尿病初期における空腹時高血糖は別の理由が多いのですが、それは今回省略。)
ここまで来ると、まず治らないです。
こうならないために、糖尿病初期の処置が最も重要なのです。
「β細胞の機能不全」と言っても、きょう始まって明日すべてが壊れるという訳ではありません。
長い月日、あるいは年月をかけジワリジワリと進んで行きます。
かと言って、放って置けば決して止まらず進行して行きます。
糖質制限の最も愚かな点は、目先の血糖値が下がって喜んでいるうちにβ細胞の機能障害は進行して行くところです。
気が付いた時には、もう遅いのです。
インスリン分泌不全は何故起こるのか?
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-493.html
β細胞の真実
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-476.html
糖質制限を数年間続けてラーメンを食べたら血糖値爆発
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
β細胞の機能回復は12週間で可能と判明!
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-487.html
恐らく今回の話が一番実感できるのは、糖質制限をやめ、私のブログを読んで糖尿病が治った方々ではないでしょうか?
いずれにせよ、糖質制限をやられている方々も、まだまだ元気で頑張ってもらわないと、私のブログネタがなくなってしまうので、お互い切磋琢磨して頑張りましょう!
と言っても、頑張り様がないとは思うんだけど(笑)
コメント
いつもお世話になります。
この記事を読んで本当に糖質制限をやめて良かったと思いました。
確かに糖質制限時代は食パン1枚食べても180をこえてた血糖値も筋トレ始めて1年と4ヶ月
今では楽勝で食べれるようになりました。
病院の先生はもう治る事はないと言いますがひそかに絶対に治してやると言う気持ちで筋トレ頑張っています。
2015/11/12 (Thu) 16:18 | モビリオ #- | URL | 編集
あのまま糖質制限をしていたら
こちらのブログを見つけて、糖質制限を止めて筋トレダイエットにより2型糖尿病を完治させた、山彦秋田55才です。
あのまま、糖質制限をしながらインスリン注射と飲み薬を継続していたら、今頃はどうなっていただろうと想像すると、ゾッとします。
確かに、筋トレダイエットはキツいし辛い部分も有りますが、1回30分くらいを週3回くらいならば、やる気が有れば誰でも可能かと思います。
死ぬまで、自分の努力はゼロで薬に頼ったり糖質制限食を続けるのは、本人の勝手だし自由選択ですが、とてももったいないと感じます。
筋トレダイエットで2型糖尿病を完治させると、当然な事ながら、以前のように暴飲暴食はしなくなります。
たまには御馳走を頂くありがたみを覚えるようになり、食欲もコントロール出来るようになります。
2型糖尿病は完治出来るのだから、手遅れにならないうちに頑張って欲しいです。
2015/11/12 (Thu) 17:33 | 山彦秋田 #- | URL | 編集
私は前回8月の時の空腹時血糖値が120程あったのですがヘモグロビン A1cが5.7だったので医師からは問題無いと言われたのですが、私的には以前より空腹時の血糖値が高くなっている(以前は110位だった)ので医師に空腹時血糖値が以前より高いけど大丈夫なのですか?と聞いたのですが大丈夫だと言われました、本当に大丈夫なのですかね?
最近では過去2ヶ月の血糖値の状態を表すヘモグロビンA1cの数値が良しでも食後血糖値が高いと動脈硬化を促進させるとあるので心配なのですが・・・
2015/11/12 (Thu) 20:29 | ジュリエッタ #- | URL | 編集
糖尿病の「完治」については、国際的な公式定義は残念ながらまだないと思います。米国内でおおむね同意された概念はありますが(欧州も大体これに即しています)。
--> http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2768219/
この論文については、日本語のわかりやすい解説があります。
--> http://good-looking.at.webry.info/201509/article_2.html
ただ、完治という言葉を医者が糖尿病に使いたがらない理由は、生活習慣病という性質上の問題と、治療法として確立されたものが少ないという2点よりも、むしろ再発率(relapse)の高さでしょう。
あいにく既存の研究では、外科手術を施した患者の追跡調査しかないようなので(これとか--> http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23161525)この場合の再発率は、自助努力(生活習慣の改善)で寛解できた患者には当てはまらないと思われます。
食事管理+強度の運動で糖尿病が寛解された例は、世界各地の医療機関レベルで結構報告されてるんですけどね。2型糖尿病の患者数の多さに比べると、自力で治した人の症例数はまだまだ少ないんでしょう。
王城メソッド実践者の方々には本当に頭が下がります。どうか無理をされない範囲で、引き続き頑張って下さい。
2015/11/13 (Fri) 06:45 | Jo #- | URL | 編集
教祖様(江部康二)の予言
こんにちは、いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
昨日の教祖様(江部康二)のブログ記事がすごいです。
5年前に糖質制限を始めて心筋梗塞で倒れた方の話なんですが、かなり大食いな方のようです。
情報が少ないので断言は出来ないんですが、推測すると過食気味の酒飲みの方で、脂質異常症、高尿酸、肥満、高血圧もあると思われるんですが、それが原因で動脈硬化を引き起こしてるとおもうんですよね。
しかし教祖様はそこには一切触れずに過去の糖質過剰の所為にするばかりですwほんと怖いですw
にしても糖毒カルトにはまるニューメラシーに欠ける人も大概ですね。
2015/11/13 (Fri) 10:53 | ロンロン #- | URL | 編集
Re: タイトルなし
モビリオ さん、こんちは。
大丈夫です。
体型の変化とともに必ず良くなります。
というか、糖尿病が改善して行くから体型が変化するんですが。
2015/11/13 (Fri) 20:29 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: あのまま糖質制限をしていたら
山彦秋田 さん、こんちは。
本当にその通りですね。
手遅れになってから相談されても、私も困りますしね(笑)
私も糖尿発症前は週7日暴飲暴食をしていましたが、今では週1か2ぐらいですからね。
おかげで本当にお金を使わなくなったので助かります(笑)
2015/11/13 (Fri) 20:46 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし
ジュリエッタさん、こんちは。
その数値では、お医者さんが言う様に動脈硬化を心配するほどではないんじゃないですか?
ガンガントレーニングすれば抑えられるレベルだと思います。
そんなこと言い出せば、モヤシ教祖(江部康二)なんか+油漬けですから明日にでも死んでもおかしくないですよ。
2015/11/13 (Fri) 20:59 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし
Joさん、こんちは。
>王城メソッド実践者の方々には本当に頭が下がります。どうか無理をされない範囲で、引き続き頑張って下さい。
糖尿病のグータラを甘やかしては駄目です(笑)
たったの週3回の筋トレですよ。
しかもインターバルで休んでる時間がありますから、正味1回30〜40分ぐらいのものです。
こんなものがハードと抜かす奴は、本当のハードトレーニングというものを私が教えて上げますから、竹刀持参で直接指導に来て欲しいものです(笑)
何故完治できないか?、あるいは何故再発するのか?というのは、理由がハッキリしています。
グータラだから(笑)
2015/11/13 (Fri) 21:12 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: 教祖様の予言
ロンロン さん、こんちは。
凄いですね。
その内、先祖のせいにされそうですね(笑)
4億8千万歩譲って、過去悪かったとしても、糖質制限では何ら改善されないことがハッキリしましたね(笑)
2015/11/13 (Fri) 21:35 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
瘦せ型糖尿病予備軍です。
食事は、婦人科的異常からメトフォルミン内服しつつ、栄養指導に準じて摂取しています。炭水化物適度に、脂質は控えめにって感じです。
よくネットで寿司2つで爆上げとか目にする方の食生活みると、ほぼ糖質とっていない方なんですよね。
ラードいりコーヒーとかバター丸かじりとか気持ち悪くて無理です。。
今はバランス良くたべ、A1cは5.2くらいでいますが、完治させたいので、筋トレをしてみたいと思います。
瘦せ型だから治りにくいカモですが、諦めません。
参考にさせていただきます!
2015/11/14 (Sat) 08:29 | ゆん。 #OumQaaPg | URL | 編集
暴食しなくなるのは同化できて糖が足りてくるからですか?
インスリン抵抗性が増してると暴食する?
運動すると良く食べる気がしますが・・
糖質制限もそうですけど、プロテインとか飲んでて尿素窒素とか異常に増えたりしないんでしょうか?
A1cといえば今の特定保健指導レベルの基準値はHbA1c:5.2% 以上 と厳しいですよね。
私は糖尿病ではないですが、A1cは5.3程、これだとひっかかります。
これを下げるのもやっぱり筋肉?
2015/11/14 (Sat) 14:15 | ky #mQop/nM. | URL | 編集
特定保健指導レベルのHbA1c5.2%以上というのはJDS値ですね。現在はNGSP値ですから5.6%以上になります。
2015/11/14 (Sat) 16:42 | こぶ平 #- | URL | 編集
こぶへいさん、こんにちは。
ありがとうございました。
教祖の古い過去記事みてたみたいです。
普通は6.2でも優なのに、保健指導、変わらず厳しいですね。
HbA1cを下げるのには抗酸化食品も必要なんじゃないかな、と思うんですけどね。
2015/11/14 (Sat) 18:27 | ky #mQop/nM. | URL | 編集
確かに厳しいですね。
割り込み失礼します、愚痴です。特定健康指導値は確かに厳しいですね。
小生もずっと5.8で指導受けてます。先日、職場での健康指導受診があり半年後の目標設定を看護婦に申告しなければならなかったのですが、小生はベンチプレス、フルスクワット、デッドリフトが100キロを挙げられるようになると申告しておきました。看護婦さんから「いやそう言うことじゃなくてですねー」と言われたのですか、小生は励みます(精進)。
2015/11/14 (Sat) 20:29 | 越後の健康豚 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし
ゆん。さん、こんちは。
すし2個で血糖値爆発というのは、どこに出しても恥ずかしくない糖尿病、と言うか、かなり重症です。
糖毒系の人達は、それで改善できてると思っているので、ある面幸せです(笑)
それは改善ではなくて、悪化しているのです。
ま、しかし、逆に言えば、悪化しているのに幸せになれる糖質制限というのは、その点においては素晴らしいと思います。
ただ、心底馬鹿じゃないと途中で気付いちゃうんですよね(笑)
2015/11/15 (Sun) 23:47 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし
暴食しなくなるのは、どのぐらい食うとどうなるか?というのが、ある程度解って来るからじゃないですかね。
2015/11/16 (Mon) 00:07 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-525.html
糖質制限を数年間続けてラーメンを食べたら血糖値爆発
という方からご報告頂きました。
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
『恥ずかしながら、元ドクターモヤシ教祖(江部康二)の信者でして数年間、糖質制限を続けていました。
2011年ごろですが、糖尿病には投与できない、あるいは高血糖をきたし糖尿病を誘発するという噂のある精神薬を飲んでいまして、たまたまラーメンいっぱい食べて3時間後ぐらいの血糖値が150でした。
普段から糖質制限してβ細胞は休みまくっているはずなのに、なんでや?と思い、教祖(江部康二)の元にいきました。HBA1Cは当然正常でしたが、ラーメン食ったら境界型とよくわからないことを言われました。
その後、なんとかその薬を飲まないようにセルフコントロールし、ダイエット目的で、高強度筋トレを始めて数カ月たったころ、王城先生のブログを見つけた次第です。
バーベルのビッグ3と懸垂のみ。各種目2〜3セット。
デッドかスクワットやると猛烈に疲れるので、オールアウトまでなかなか追い込めませんが、デッドは床からマックス130kgまでいきました。
ベンチは恥ずかしくてかけません。
で、筋トレ初めて1年半。糖質80g摂って1時間半後の血液検査で、血糖値105でした。(後略)』
おめでとうございます。
完治と言っても十分なレベルではないでしょうか。
あの高名なドクターもやし教祖(江部康二)に直接会われたというのは凄いですね。
あの方、写真で見るとポケットモンキーみたいで可愛らしいんですが、実物もやっぱりそんな感じなんですか?(笑)
「糖質制限でβ細胞を休ませる」というカルトの嘘八百に騙される人は多いですね。
本当に疲弊してるだけなら、人間の身体というのは1週間も休ませれば回復します。
実際には疲弊してるのではなく、機能障害が進行して行った結果ですからまずはこれを止めないことには「β細胞の回復」など夢のまた夢です。
それを証拠に、モヤシ教祖は十数年も休ませているのにいっこうに回復しませんし、このブログにコメントやメールを頂いた糖毒真理教脱会信者の方々は、ことごとく糖質制限で耐糖能が悪化しています。
β細胞の機能障害にせよ、インスリン抵抗性にせよ、「炎症」が深く関与しています。
そしてこの「炎症」は、「脂肪」によってもたらされます。
例えば「インスリン抵抗性」というのは、別の言い方をすれば「低レベルの全身性炎症で炎症性サイトカインの産生が増加している状態」と言い換えることができます。
だから病院では「痩せろ」と言われますし、「痩せろ」というのは「脂肪を減らせ」という意味です。
通常我々の身体は健康体であれば、食後には体内の遊離脂肪酸濃度は減ります。
インスリンが分泌され、中性脂肪になり、脂肪細胞が吸収するからです。
ところが、糖尿病になってポンコツになると、インスリンの分泌が低下したり、インスリンの作用が効きにくくなるので、逆に増えてしまいます。
こんな時に、高脂肪食を摂取すると、全身が脂まみれになります。
行き場のない脂肪は、各地で異所性脂肪や内臓脂肪を形成したり、炎症の原因となります。
「炎症」と言うと、我々は「バイ菌が侵入して炎症を起こす」みたいなことを想像しますが、β細胞の機能障害やインスリン抵抗性というのは、病原体が関与しない環境で生じる無菌性炎症という炎症反応で、痛風や動脈硬化などにおいてもこれが生じます。
この炎症は、インフラマソームという免疫経路を介して引き起こされます。
インフラマソームというのは、細胞内に異物が侵入した時にできるタンパク質の複合体で、これをシグナルとして炎症が活性化します。
脂肪、とりわけ飽和脂肪酸であるパルミチン酸は、このインフラマソームを活性化してしまい、インターロイキン1βという炎症性サイトカインを産生し、これを介しAMPKの不活化、ミトコンドリアの活性酸素種の産生亢進、インスリンシグナル伝達の障害を惹起し、結果的に耐糖能とインスリン感受性を障害してしまうという訳です。
以上のことから、デブ糖尿病における食事療法で一番重要なことは何か?と言うと、実は「アンダーカロリーの状態を常に守る」ということなのです。
脂肪の話してたのにカロリーなの?と、思われるかもしれませんが、デブの場合はカロリーなのです。
何故かと言うと、アンダーカロリーの状態でいさえすれば、少々脂肪を多く摂取してもエネルギーとして消費されるからです。
私が治療中の3か月間はカロリー制限を徹底していたのは、こういう理由からです。
但し、問題はあります。
カロリー収支の拮抗点など大まかには解っても厳密には解らないし、摂取したカロリーというのも同様です。
アンダーカロリーのつもりが実はオーバーカロリーだったということもあり得ます。
加えて、体重が減って行けば確実にカロリー収支の拮抗点は下がって行くので、厳密に言えばそれも考慮しなければ正確には解りません。
そこで食事療法の第2の鉄則があるのです。
それは、「脂肪摂取量を極力減らす」ということです。
そうしておけば、仮に知らず知らずの内にオーバーカロリーになったとしても、身体が脂まみれになることはありませんし、体脂肪など大して増えないからです。
(炭水化物を多く摂りオーバーカロリーなれば、グリコーゲンの貯蔵が増えるので体重は増えるが、それ自体で体脂肪は増えない。詳しくは、
糖が脂肪に変わるという話を世界一解り易く解説する
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-459.html
をご参照)
私が常々、「デブは自前でいくらでも脂肪があるので、必須脂肪酸以外の脂肪など摂る必要がない」と言っているのは、こういうことです。
必須脂肪酸の必要量など、1日わずか数g程度ですから、デブはほとんど脂肪など摂る必要がないのです。
こうして食事療法を突き詰めて行くと、結局はADA(全米糖尿病学会)や日本糖尿病学会が推奨する食事療法と似たようなものになります(笑)
ちなみにADAが推奨する飽和脂肪酸摂取量は、総摂取カロリーの7%〜10%未満です。
但し、糖尿病治療というのは、食事と運動はセットなのです。
どちらが欠けても効果は半減します。
場合によっては、効果が現れないこともあります。
そもそもキミら糖尿病なんだから、炭水化物食えば血糖値爆発するでしょう?(笑)
参考文献:
Fatty acid–induced NLRP3-ASC inflammasome activation interferes with insulin signaling
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
糖質・炭水化物を食べないのは危険!
肥満で悩んだら「栄養バランスの黄金比率」を重視!
2016.05.22 文=森真理/武庫川女子大学国際健康開発研究所講師、管理栄養士 Business Journal
糖質制限や抗糖化など、最近、さまざまなダイエット法が健康に良いと注目を浴びていますが、本当のところはどうなのでしょうか。
糖質は糖尿病の原因とされ、なるべく血糖値を上昇させない、糖質を制限するという食べ方が注目されています。その昔は、血糖値を上げないためにインスリンが十分に出せることが良いと考えられていましたが、今はインスリンを多く出し過ぎるのも身体にとってはリスクになるので、なるべく血糖値を低く保てるように、糖質を制限してしまったほうが良いと思われています。それが糖質制限ダイエットの基本的な考え方になっています。
そして、抗糖化というのは糖が血中に長く存在することでタンパク質と結合し、その最終糖化産物が老化を促進してしまうことから、GI値(グリセミック・インデックス)の高い白米ごはんや、白パンなどの糖質の多い食品を避け、GI値の低い食品が推奨されています。
では、この糖質や炭水化物は、身体にとって必要ない物なのでしょうか。
それは明らかに違います。炭水化物、脂質、タンパク質は生きていく上で必要なエネルギーになることから、3大栄養素といわれていますし、それぞれに特徴があり、今の栄養学では、これらをバランス良く摂取することが重要とされています。
■「糖質・炭水化物=悪者」となった背景
それでは、なぜ糖質や炭水化物がここまで悪者になってしまったのでしょうか。
基本的に食べ物のなかった時代には、肥満者は存在しませんでした。エネルギーは使った分だけ食べるような食習慣だったと想像できます。そして、少しずつ飽食の時代となり、肥満が裕福の象徴だった時期もありましたが、逆に健康リスクにつながるという数多くの報告から、肥満が良くないという認識が定着しています。
そして、肥満の原因はカロリーの摂り過ぎであるため、体重を減らすため1グラム当たり9キロカロリーと、もっともカロリーの高い脂肪をいかに摂取しないようにするかが、ダイエットの主流であった頃があります。
しかし、脂質を制限してしまうと、今度は糖質の摂りすぎの問題が浮上してきました。逆に糖質を制限しすぎると、脂肪やタンパク質でエネルギーを摂取しなければならなくなり、食事のバランスが脂肪やタンパク質に偏ってしまうため、また別の問題が浮上してくるように思います。
現に、糖質制限食を実践されている人で、動脈硬化のリスクが高くなるという海外での論文報告がありますし、高タンパク質食でもエネルギー過多の問題や、タンパク質が分解された後、体の毒素となるアンモニアを無毒化し体外へ排泄させるため、肝臓や腎臓への負担が懸念されます。
要するに、エネルギーは必要な量を摂取すれば問題がなく、炭水化物、脂質、タンパク質は、それぞれの役割があるため、ある一定量は最低限でも必要で、それらを最適なバランスで摂取する事が理想だと考えます。
http://biz-journal.jp/2016/05/post_15179.html
日本人は炭水化物を制限してはならない
アメリカでのブームを経て、ここ数年糖尿病や肥満の改善、ダイエットの目的で、「低糖質食」や「低糖質ダイエット」が注目されています。
このダイエットは、糖質とも呼ばれる炭水化物を控えて血糖値の上昇とインスリンの分泌を抑える事で、やがて体が血糖に変えて脂肪が分解されたケトンをエネルギー源にする体質になり、脂肪を燃焼しやすい体になるという仕組みのようです。
現代人が何かと食べすぎなのは間違いありませんが、日本人と欧米人の歴史的な食文化の違いや身体の働きの特徴を考慮せず、安易に飛びつくと却って糖尿病になる危険を孕んでいるようです。
より引用
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(前略)日本人に糖尿病が増えたのは、肉・牛乳や乳製品・卵などからタンパク質や脂肪を大量に摂るようになったために、炭水化物の摂取量が少なくなってしまったことに原因がある。
炭水化物の摂取量が減ると、身体のインスリン感受性が低下する。そのため、もっとインスリンを分泌せよと、身体は膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞に指令をだす。インスリンは体内に脂肪を貯めこむホルモンのため、インスリンの分泌が増えると、内臓に脂肪が貯まって身体は肥満する。
内臓脂肪によってインスリンの働きはさらに悪くなる(インスリン抵抗性)。身体はさらなるインスリン分泌を要求する。β細胞はこの要求に応えようと必死に努力するが、やがて疲れ果ててダウンしてしまう。これが糖尿病である。
日本人はもともとインスリンの分泌が少ない。日本人の膵臓のランゲルハンス島は小さく、さらにその数も少ない。日本人のインスリン分泌量は欧米人の1/2〜2/3 と言われている。これは日本人が古来、インスリンをあまり必要としない穀物中心の食生活を送ってきた生理的適応の結果である。
だから、私たち日本人は,米と雑穀を中心とする食生活で生き延びて来られたのだ。「ごはん(炭水化物)をたくさん食べればインスリンがたくさん要るのではないか」と誤解している人もいるだろう。
真実はその反対で、炭水化物中心の食生活ならインスリンは少量で足りるのだ。炭水化物をたくさん食べるとインスリンの働きがよくなるからである。だからこそ、日本人は1000年以上の長きにわたって、インスリン分泌が少なくてもなんの不都合もなく過ごしてきたのだ。
肉や脂肪をたくさん食べるようになると、必然的に炭水化物の摂取量が減少してインスリンの働きが悪くなる。そのため、インスリンの必要量が増える。もともとインスリン分泌能の低い日本人が、多量の肉や脂肪を食べていると、β細胞が身体のインスリン分泌要求に応じられなくなり、インスリンが相対的に不足して、やがて糖尿病になってしまうのである。
現在の欧米人は基本的に肉食で炭水化物の摂取量が少ない。したがってインスリン分泌の要求が高い。彼らのインスリン分泌能力は高いから、膵臓ランゲルハンス島はどんどんインスリンを分泌する。
インスリンは脂肪を貯めこむ働きがあるので、インスリンが多くなると肥る。腹まわりが180cmを肥えるかと思われる男女がアメリカにたくさんいるのは彼らが肉や乳製品をたくさん食べるからだ。
お腹に脂肪が貯まるとインスリンの働きがさらに悪くなる。そこで膵臓のランゲルハンス島が頑張ってもっとインスリンを分泌するようになる。これが高インスリン血症である。こうなると、インスリンは内臓脂肪を蓄積する性質があるため、ますます肥る。欧米の糖尿病患者の多くは肥満と高インスリン血症を経験している。
ところが、インスリン分泌能の低い日本人・アジア人は、肥満と高インスリン血症を経験することなく簡単に糖尿病になってしまうのだ。
身体のメカニズムを取り上げ、効果を理論的に謳っているような健康法も、その理論の前提条件や効果の範囲を認識し、歴史的な事実も踏まえたもっと広い視野で判断する必要があります。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=266452
糖尿病が増えたのは肉や植物油や化学調味料を大量に摂る様になった最近だけ
糖尿病患者数は、図1のようにこの50年間で約35倍と著明に増加している。
https://www.ntt-west.co.jp/osaka-hosp/community/letters/vol_26.html
昭和20年代に1日平均摂取量 穀類500g、脂肪18g
現在はそれぞれ280g、60g
炭水化物の摂取量が半分になっているのに糖尿病患者の数は35倍に増えている
従って糖尿病と炭水化物の摂取とは全く関係ない
薄毛 炭水化物抜きダイエットは危険!
炭水化物抜きダイエットに成功したものの、体重と一緒に髪の毛まで減ってしまった、という話を耳にします。
抜け毛や薄毛は、老若男女を問わず、大きな悩みとなります
なぜ、炭水化物抜きダイエットが、薄毛を招いてしまうのでしょうか。
炭水化物抜きダイエットをおこなうと、体を維持するためにアミノ酸が分解されるため、たくさん摂っているつもりでも、タンパク質までも慢性的に不足してしまいます。
すると体は、少ないアミノ酸を生命維持に優先的に利用するので、髪の毛や肌などに充分な栄養が行き渡らなくなります。
タンパク質は、髪をすこやかに保つために欠かせない、最も重要な栄養素です。
さらに、ダイエットがもたらすストレスで自律神経が乱れ、頭皮の血流を妨げてしまいます。
また、炭水化物以外はOKの食事は、ともすれば高タンパク・高脂質に偏りがちになり、ホルモンバランスを乱す原因ともなります。
これらの原因が重なりあうことで、薄毛や抜け毛を誘発してしまう結果となるのです。
動物性タンパク質は薄毛を招く
動物性タンパク質肉や魚などの動物性タンパク質を過剰に摂取すると、血行不良やドロドロ血液などの原因となります。血液機能の低下は、抜け毛や薄毛の原因をつくります。
http://tansuikabutu-nuki-diet.net/syoujyou/usuge/
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