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(回答先: 自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間 投稿者 中川隆 日時 2014 年 8 月 21 日 23:59:19)
貧困の地獄へようこそ。もう社会は私たちを守ってくれない
日本信用情報機構の2017年1月末時点でのデータによると、消費者金融に登録されて、尚かつ口座に残高がある名寄せベースでの登録件数は1544万件であると言われている。登録人数にすると1042万人。
その中で、3ヶ月以上未入金のままにされている口座は18万件、1年以上に渡って未入金の口座は合わせて337万件あるという。
分かりやすく言うと、1000万人以上がサラ金での貸し借りに関わっており、そのうちの3分の1は返せなくなっているというのが日本社会の裏側にあるということだ。
ちなみに、この日本信用情報機構の数字にはそこに加盟していない中小や零細の会社や、「ヤミ金」と呼ばれる違法業者は含まれていない。こうした諸々を含めると、実態はもっと膨れ上がる。
日本の人口が約1億2000万人であることを考えると、10人にひとりは「ヤバいことになりかねない借金」に関わっているということだ。
日本人の10人に1人は、いったい何のためにサラ金で金を借りているのか。ギャンブルなのか、贅沢品の購入なのか。いや、その実態を見ると、なかなか興味深いことに気付く。
10人に1人はサラ金を利用、3分の1は生活維持
NTTデータ経営研究所では消費者金融利用者のタイプを5つのタイプに分類している。それが、生活維持借入タイプ、一時借入タイプ、趣味・娯楽タイプ、多重借入タイプ、小額借入タイプである。
では、その中で一番多かったのは何か。
それは「生活維持借入タイプ」で、これが36.5%を占めていたと言われている。ギャンブルで身を持ち崩したというようなものではない。生活費なのだ。それが、ほぼ3分の1である。
政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等が関わって中立な情報を提供している「金融中央委員会」のデータを見ても似たようなデータになっている。
それによると「低収入・収入の減少(生活費・教育費の不足)等」が26%で圧倒的多数を占めており、これに「商品・サービス購入」という実質的に「生活維持借入」と思われる項目を足すと、32.5%となる。やはり約3分の1となる。
つまり、日本人の10人に1人はサラ金を利用しており、そのうちの3分の1は生活維持のためである。
GDPで見ると世界有数の先進国であったとしても、「生活を維持するための金がない」という理由で借金をしている人たちがいるというのが現状だ。
借金はしていないが、貯蓄する余裕もないギリギリで生きている家庭も多く、現在は4世帯に1世帯は貯金などできない収入の中で暮らしていると言われている。
このような世帯が世帯主の病気やケガや精神的な問題や失職や転職などで収入が途絶えたとき、「生活維持」のために銀行や消費者金融で金を借りるようになっていく。
しかし、「生活維持」のための借金というのは、経済成長の消えた社会では非常に深刻な問題をもたらす。
借金は「未来の収入の先取り」である。ということは、生活維持のために今は一時的に楽になっても、未来になると借金と金利分は確実に収入が削減される。未来になって収入が増えていないと生活はますます苦しくなる。
グローバル化を取り入れたの国が直面している光景
現在の世界経済は、ある種の社会的な転換地点にある。グローバル化が推し進められることによって巨大企業は多国籍化していき、先進国の人件費の高い労働者を避けて新興国の安い労働者に働かせるようになった。
その結果、先進国ではリストラや非正規雇用化が常態化して雇用がひどく不安定になり、中流クラスが次々と転落していく姿が目に付くようになっていった。
これはグローバル化を取り入れたすべての国が直面している光景である。
日本もまた例外ではない。年功序列や終身雇用が日本企業の特徴であり、それが社会の安定をもたらしていた。しかし、グローバル化という弱肉強食の資本主義が2000年代から始まった。
それによって、これらの日本式の古き良き経営スタイルは次第に消え去っていき、日本人もまた中流クラスが今までの生活を維持できなくなってしまった。
日本人の多くが「働いても働いても我が暮らし楽にならざり」というワーキングプアの世界に突入し、生活維持すらも困難な「貧困層」が増えるようになっているのである。
日本社会はここに高齢化問題も直撃しており、生活保護受給者もどんどん増え続けている。このまま高齢者のすべてを生活保護で面倒を見るようなことになると財源はパンクする。
そのため、日本政府は「65歳から74歳までは高齢者ではない」と言い出すようになっている。
終身雇用から弾き飛ばされた人たち、ワーキングプアに落ちた人たち、貯金も仕事もない60代以上の人たちのすべては、ちょっとしたことで「生活維持」が困難になる確率が高い。
それはつまり、「生活維持のためにやむなく借金をする」人が増えるということであり、こうした人が増えれば増えるほど、逆に将来は今の生活でさえも維持できないことになる。
どんな罠や落とし穴があるのかを知っておくべき
生活を成り立たせるには、「収入を増やして節約する」という二点を繰り返し行うことが必要だ。しかし「収入を増やす」というのは、誰もが目指して辿り着けない苦難の道である。
だとすれば、誰でもできるのは「節約する」という一点に絞られるのは間違いない。
節約しても生活が苦しいのであれば、考えなければならないのは、生活を維持しないでダウングレードするということだ。
仮にもし私が何らかの事情で収入も貯金もないどん底に突き落とされたとしたら、何の迷いも躊躇もなく生活のダウングレードを実践する。それが合理的かつ正しい解決方法だからだ。
間違えても「生活維持」のために金を借りることはない。
消費者金融に金を借りれば、年間にして18%近く、あるいはそれ以上の金利が乗せられる。金がないから金を借りるのに、皮肉なことに金がない人間ほど金利が高いのである。
消費者金融はマズいと思って銀行やカード会社から金を借りても同じことだ。リボ払いでもした日には消費者金融と変わらない金利と化す。
(金融機関が強く求めているのは「永遠の経済的奴隷」である)
https://darkness-tiga.blogspot.jp/2017/02/20170218T1703240900.html
もし、節約とダウングレードによって金融機関から金を借りることを避けられたとしたら、それだけで15%から18%の出費が避けられる。
逆に言えば借りないで節約するだけで、15%から18%が貯金できる可能性があることを示唆している。投資で年間15%から18%の利益が出せるということは、5年以上経つと資産が2倍近くになっているということなのだ。
そう考えると、生活維持のために金を借りるという選択肢は、最初からない方がいい。
生活維持のために金を借りるくらいなら節約を、節約でも間に合わなければダウングレードを、それでも駄目なら今の職場や仕事や生活が根本的におかしいということなのである。
今後は、さらに弱肉強食の資本主義が苛烈になり、格差と貧困が鮮明化する。社会のどん底に堕とされていく世の中で生きるためには、金融サバイバルが必要になってくる。
「貧困の地獄へようこそ」と社会が誘っている。
もう社会は私たちを守ってくれないのだ。国も企業も資本主義の論理で私たちを突き放す。あなたは、金融の罠や落とし穴に落ちる前に、どんな罠や落とし穴があるのかを知っておかなければならない。
あいりん地区にて。貧困の地獄へようこそ。もう社会は私たちを守ってくれない。国も企業も資本主義の論理で私たちを突き放す。あなたは、金融が仕掛ける罠や落とし穴に落ちる前に、どんな罠や落とし穴があるのかを知っておかなければならない。
https://darkness-tiga.blogspot.jp/2017/02/20170223T1549330900.html
金融機関が強く求めているのは「永遠の経済的奴隷」である
三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行は、定期預金をしたとしても年0.01%の利息である。手数料諸々を考えると、これはゼロであると言っても過言ではない。
では、これらの銀行が提携するカード会社が執拗に進めてくるリボ払いの金利はいくらか。それぞれ違いはあるとしても、約15%である。
これは、貯金しても見返りは何もくれないのに、借りたら15%を取られるということであり、まったくフェアではない。しかし、これが現実だ。
金を借りないで生きるというのであれば、銀行は自分の金を安全に管理してくれる機関なので信頼して構わない。しかし、金を借りるようになった瞬間、銀行の本当の顔が姿を見せる。
銀行はあの手この手で利用者に金を借りさせて、しかも金を借りている人には執拗に金利の高いリボ払い等を進めてくる。
「リボ払い」とは、その時その月の買い物の金額や件数に関わらず、毎月の返済額を一定させて「長く小さく返す」支払い方法のものである。
「返す金額は小さくてもいいから、その代わり金利は高く設定しますよ」という取引とも言える。
利用者の多くが落ちる「リボ払いの罠」とは?
「多少金利が高くても、返す金額が小さければその方が便利だし利用者のことをよく気遣っているシステムではないのか」と考える人もいる。
先月は10万円の服を買って、今月は30万円のバッグを買っても、「毎月の支払いは1万円でいい。その代わり返済が長くなります」というのがリボ払いのシステムである。
一見、利用者に優しいはずの「リボ払い」だが、これが人を借金地獄に陥れるものであることは利用者の間でよく知られるようになりつつある。
利用者の多くが「リボ払いの罠」に落ちるのだ。
「いくら欲しいものを買っても、いくら高いものを買っても、支払い額は常に一定」であるというのは、何を買っても毎月の支払いがいくらか怯えなくてもいいということになる。
これは「今月は使いすぎたので、来月は控えめにしよう」という心理的な抑制が働かないようになることを意味している。
あれこれ使ってもどのみち支払いは月1万円でいいということになると、本当にあれこれ買う人が続出するのだ。
最近はアマゾンや楽天のようにインターネットによる通販が消費を制するようになっている。
「リボ払いの罠」に落ちる人は高額商品を1つだけ買って返せなくなるというよりも、このようなネットショップで、小さなものを思いつきで買って気が付かない間に総額が増えるケースの方が多いと言われている。
返済額を気にしないで物を買える自由を味わうと、もう戻れなくなってしまうのである。「月々の返済額が一定」という安心の裏側で、借金総額がどんどん膨らんでいく。
1つの買い物の負債を返さないまま、次が重なっていくのだから、返済がどんどん長期になっていき、最後には完済することができなくなってしまうほどの借金を抱えることになる。
金融機関が求めているのは永遠の経済的奴隷である
「リボ払いの罠」に落ちるというのは、どういうことなのかというと、金融機関の「経済的奴隷」になるということでもある。
「経済的奴隷」というのは何か。それは、その人が稼いだ金を人生の大半に渡って金融機関に貢ぐ人のことを指す。永遠に借金を返すために生かされている人生であると言い換えても間違いない。
誰も金融機関の経済的奴隷などになりたくない。しかし、あまり何も考えないでリボ払いをしていると、間違いなくそのような境遇になる。
銀行に貢ぐ人間が増えると金融機関は将来永劫に金を稼ぎ続けることができる。だから、経済的奴隷を作るために高い金利で永遠に金を払い続けるシステムを考案して売り込む。
金融機関は別に善意で赤の他人に金を貸しているのではない。自分たちの利益のために金を貸している。利益が多ければ多いほど良いというのは、むしり取れる金額が多ければ多いほど良いという単純な話である。
だから、リボ払いのようなシステムが考案されて、それが様々な特典で売り出され、人々を罠に落としていくのである。あこぎな商売をしているが、それが金融機関の正体だ。
リボ払いは、返済額を少額一定にするという売り込みで高金利をかけるビジネスなのだが、これに「リボ払いの罠」をかけることで「永遠の経済的奴隷」を作り出せる。
実はこうした「永遠の経済的奴隷」というのは、いつまでも返済できないように巧妙に金利と返済額を操作することによっていつでも生み出すことができるようになる。
たとえば、100万円を年率15%で貸して「返済が大変でしょうから、月々1万円の返済でいいですよ」と満面の笑みで金融機関の職員に言われたら、あなたはどう感じるだろうか。
「優しい人だ」と思うだろうか。
しかし、その認識は間違っている。金融機関の人間が親切そうに何か提案してきたら、それは金融機関にとってメリットがあるもので、利用者にメリットがあるものではない。
一番悪いのは、借金を延々と引きずって生きること
「年率15%で100万円を借りて月1万円の返済」というのは、完全に「永遠の経済的奴隷」を生み出す罠である。複利ではなく単利で計算しても同じだ。
100万円の年利15%は15万円。
月1万円の12ヶ月は12万円。
金利が15万円なのに年の返済額が12万円だと、1年後は返し終わらないうちに3万円も借金が増えている。
毎月返すと借金は自動的に減ると考える消費者は多いのだが、こうした金利のトリックを仕掛けられると、10年後も20年後も30年後も相変わらず金を返し続けるしかない。
返済額が足りないのだから、どれだけ長く返しても、さらに借金が膨らむという壮絶な事態に突入する。
金融機関の仕事というのは、このようなギリギリのトリックを仕掛けて「永遠の経済的奴隷」をひとりでも多く生み出すことにある。
これをソフトにやっているのが表の金融機関で、ハードにやっているのが裏のヤミ金である。実のところ「やっていることは同じ」であるということに気付かなければならない。
「金利をかけて金を貸して取り立てる」という同じシステムで動いているのである。
金融機関に金を借りるというのは、別に悪いことではない。人間の人生は平穏なことばかりではなく、時には窮地に立たされることもある。
しかし、金を借りるのであれば金融機関の言うことを信じる前に、自分で「金の計算」ができている必要がある。
金融機関はボランティアで金を貸すわけではない。本質的に「永遠の経済的奴隷」を求めているのだから、自分がいつでもそんな立場に落とされる危険性がある。
普通に生きる上では借金はしない方がいい。もし借金をするのであれば早めに返す方がいい。一番悪いのは、借金をずるずると引きずって生きることだ。
まさか、あなたはリボ払いなど使っていないだろうか。
仮にリボ払いなど使っているのであれば今すぐ総額を計算し、それを早く終わらせるのが正解だ。
普通に生きる上では借金はしない方がいい。もし借金をするのであれば早めに返す方がいい。一番悪いのは、借金をずるずると引きずって生きることだ。
https://darkness-tiga.blogspot.jp/2017/02/20170218T1703240900.html
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