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アキュフェーズのA級動作のパワーアンプで鳴らすゴトウユニットの音は凄いらしい
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1234.html
投稿者 中川隆 日時 2023 年 1 月 11 日 05:12:40: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ボッタクリ アンプ _ FM Acoustics の世界 投稿者 中川隆 日時 2017 年 9 月 11 日 16:27:41)

アキュフェーズのA級動作のパワーアンプで鳴らすゴトウユニットの音は凄いらしい

Date: 1月 8th, 2023
アキュフェーズがやって来る(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=39121

別項「Meridian 210 Streamer(その11)」
http://audiosharing.com/blog/?p=39113

で書いているように、
来週あたりに、アキュフェーズのDP100とDC330がやって来るわけだが、
この他にパワーアンプのA20VとデヴァイディングネットワークのDF35もやって来る。

終のスピーカーといっしょにやって来るはずだったけれど、
部屋の片づけが間に合わず、友人の倉庫で預ってもらっている。

部屋の片づけもエレクターのワイヤーシェルフを導入して、
週半ばぐらいにはなんとかなりそうなので、それからアキュフェーズがやって来る。

アキュフェーズの製品を自分のモノとして使うのは、初めてである。
ステレオサウンドにいたころ、アキュフェーズの製品は、
ほとんどの試聴で使って、その音に触れてきている。

CDプレーヤー、コントロールアンプ、パワーアンプ、
そのどれも試聴室のリファレンス機器でもあったからなのだが、
自分のモノとして使ってきたことはなかった。

ほんの数ヵ月、P300Lを借りて鳴らしていたことはあるが、
それだけだった。

スチューダーのA727を購入したとき、
アキュフェーズのDP70と試聴室で何度か比較試聴したことはあるけれど、
選んだのはA727だったことは、別項で書いている。

なじみがあるようでないような──、
まだやって来ていないので、なんともいえないし、
私が聴いていた頃のアキュフェーズは1980年代だし、
私のところにやって来るアキュフェーズも二十年ほど前の製品ばかり。
ということもあって、どんなふうに感じるのだろうか、とそれも楽しみである。
http://audiosharing.com/blog/?p=39121


Date: 1月 9th, 2023
アキュフェーズがやって来る(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=39135

近々やって来るアキュフェーズの製品で、
個人的に興味津々なのは、パワーアンプのA20Vである。

私がステレオサウンドにいたころのアキュフェーズは、
A級動作のパワーアンプを製品化していなかった。

それ以前は、P400がAB級とA級の切替え動作ができていたが、それっきりだった。
A級動作にメリットを感じない設計思想だったのだろうか。

それがA級動作のパワーアンプを製品化してきた。
P400のように動作切替えではなく、A級動作のみのパワーアンプである。

しかも筐体設計も変更になった。
それまでのアキュフェーズのパワーアンプは、ヒートシンクが筐体内部におさめられていた。
それが発熱量の多さのためなのだろうが、
筐体両側にヒートシンクが露出するかっこうになった。

私は、A級動作による、それまでのアキュフェーズのパワーアンプの音からの変化よりも、
ヒートシンクが露出することによる音の変化のほうに興味があったくらいだ。

すこし残念なことにA20Vは出力も小さめだから、発熱量もそれほどではないということなのか、
ヒートシンクは露出していない。

A20Vのくらいの規模で、ヒートシンクが露出する筐体設計ならば──、
そんなこともついおもってしまうのだが、
とにかくアキュフェーズのA級動作の音を、今回ようやくじっくり聴く機会を得る。

これまでわずかな時間での、いわゆるちょい聴きぐらいでは、
アキュフェーズのA級動作のパワーアンプは聴いているけれど、
そのぐらいでとやかくいえるわけではないことは承知しているから、
今回のA20Vは、いまとなって古い製品とはいえ、かなり楽しみである。
http://audiosharing.com/blog/?p=39135



アキュフェーズがやって来る(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=39137

私の世代ゆえなのか、
それとも個人的なことにすぎないのか、
どちらなのかは自分でもはっきりとしないが、A級動作のパワーアンプというものに、
ある種の憧れがある。

パイオニアのExclusive M4が当時、A級アンプの代名詞的存在だった。
そして1977年にマークレビンソンのML2が登場する。

ML2の登場は、私にとって(すこし大袈裟にいえば)A級神話につながっていく。
けれど、アンプのことを勉強していくと、
A級動作は、すべての点で理想的なのかという疑問ももつようになった。

特に振動面を考慮すると、A級動作は常時大電流が、
出力段のトランジスターに流れているわけで、当然不利である。

それに発熱量の問題もある。
このあたりのことは以前別項で書いているので省略するが、
だからといってA級動作は不利なのかというと、必ずしもそうではない。

三年前に別項「muscle audio Boot Camp」で書いているように、
パワーアンプの出力インピーダンスは、おそらく音楽信号によって変動しているはずである。

その変動の仕方、変動幅も、A級動作かどうかで違ってくるものと推測できる。
実際のところどうなのかは、そこまでの知識がないので実際に測定したわけではないが、
変動していないと考えるほうが無理がある。

そして、これも推測にすぎないのだが、
A級動作のほうが、出力インピーダンスの変動の幅も小さいはずだ。

だからといって、音がいい、ということに直接結びついていくのかどうかは、
いまのところなんともいえないのだが、
動的な出力インピーダンスは安定しているはずである。
http://audiosharing.com/blog/?p=39137



アキュフェーズがやって来る(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=39141

(その2)に、facebookでコメントがあった。
そこには、アキュフェーズのエンジニアが、以前、
A級動作にはメリットがないが、あえてラインナップしている──、
そんな趣旨の発言を何かで読んだことがある、と書かれていた。

私は、その記事を読んでいないけれど、
アキュフェーズのエンジニアがそういう発言をしていたとしても不思議ではない。

なのに、なぜA級動作のパワーアンプを開発したのか。
アキュフェーズのA級動作のパワーアンプはA50だと記憶しているが、
このアンプの評価は、きくところによると、
ゴトウユニットで聴いている人のあいだで特に高かった、らしい。

私の周りにゴトウユニットを鳴らしている人は、いない。
けれど、友人の知りあいはゴトウユニットのシステムで、
アキュフェーズのA級動作のパワーアンプについては、絶賛しているとのこと。

ここまで書けば気づかれる人もいるだろう。
アキュフェーズの春日二郎氏もゴトウユニットだった。

私はアキュフェーズのA級動作のパワーアンプで鳴らすゴトウユニットの音を聴いてはいない。
それでも、なんとなくわかるような気はしている。
http://audiosharing.com/blog/?p=39141  

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コメント
1. 中川隆[-12796] koaQ7Jey 2023年1月11日 06:51:01 : FUFQQO99DA : YnZGeE9iYU9yUDY=[3] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
気になるアンプ
2017年04月07日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/d/20170407

先日(3月31日)、「九州ハイエンド・オーディオ・フェア」(福岡市)に行って帰りの車中のことだった。

「今日の音に太刀打ちできるスピーカーとなったら、部分的にしろ我が家では透明感に優るAXIOM80しかありませんが、もうちょっとボリューム感たっぷりに鳴ってくれたら言うことなしなんですけどねえ。低音域の量感に期待するのは無い物ねだりなんですが、それにしてもねえ・・・。

これまでさんざん真空管アンプで駆動してきましたがその辺がどうもうまくいきません。そこでときどき真空管アンプ以外で鳴らしてみたらうまくいくかもと思うことがあります。

さしずめ、アキュフェーズのA級アンプあたりで一度試してみたいですがどうでしょうかねえ。」

と、何気ない雑談の中で申し述べたところ、Yさん(別府市)から、「アキュフェーズのA級アンプなら我が家にありますよ。試聴用に持って行ってもいいですよ。」

「エッ、それは願ったりかなったりです。ぜひ一度お願いします。」

そして、翌日のこと「今日は土曜日だしYさんは仕事がお休みのはずだが」と、思いを巡らせて連絡。

「昨日の今日で悪いんですが例のアキュフェーズのアンプ、貸していただくわけにはいきませんか。」

「ハイ、午後なら時間が空いているんで午後2時ぐらいになりますがお伺いします。」

さあ、興味深い実験が出来ると、早くもハラハラ・ドキドキ。

もしメチャいい音が出たらどうしよう、これ以上オーディオにお金を突っ込むのも考え物だしなあと、早くも取り越し苦労が始まるんだから世話はない(笑)。

          

ヨッコラショと腕力のあるYさんでも息を継ぎ継ぎしながら運び込まれたA級アンプがこれ。想像以上に大きくて重くて見た目が立派。

国産最高級とされるアキュフェーズの製品はお医者さんが愛好していると、よく聞かされるが見かけはともかく肝心の音はイマイチというか自分の好みに合わないとの印象を長いこと持っているが、A級アンプとなると果たしてどうなんだろう。

さっそく結線して試聴に入った。

システムの流れは次のとおり。

CDトランスポート(dCS) → DAコンバーター(dCS) → 真空管プリアンプ「大西式:ファインメットコア出力トランス」 → パワーアンプ「アキュフェーズA級式」 → スピーカー「AXIOM80」(最初期版:自作エンクロージャー)

音が鳴り始めてから二人ともしばらく「・・・・・・」。

そして異口同音に「どうもパッとしませんねえ。」。真空管アンプに比べてまったくいいところが無い(笑)。

Yさんが「プリアンプと相性が悪いのかもしれませんね。外してDAコンバーターと直結してみたらいかがでしょう。」

それもそうですね。さっそく1.5mコードを使って直結。

ちなみにDAコンバーター「エルガープラス」のボリュームは「0〜ー60db」まで調整可能だが、「−10db」あたりから明らかに情報量が少なくなっていく。

微小電流を扱うDAコンバーターのボリュームは出来るだけ絞らない方がいいというのが我が見解だが、やむを得ないときはせいぜい「−10db」あたりにして、一方でパワーアンプのボリュームを絞って音量を調整するのが使いこなしのコツだが、今回はそういう悠長なことをやってられない。

直結すると明らかに音が改善した。「やっぱりプリアンプと相性が悪かったんですねえ」と、二人して納得だがそれにしても、わざわざ真空管アンプを排してA級アンプに交換するほどのこともない印象を受けた。

たしかに中低音域の厚みは増したが、肝心の中高音域の艶というか独特の光沢がまったく失せてしまうのだ。あのアキュフェーズ独特の冷たい金属みたいな肌触りがたまらなくイヤ〜(笑)。

やっぱり真空管アンプ全盛時代に作られたSPユニットをそれ以外のアンプで鳴らすのはお門違いのようだ。むしろタンノイ・ウェストミンスターと相性がいいかもしれない、というわけでしばらくこのA級アンプを置いていただくことにした。

それにしても今回の実験で「AXIOM80」は真空管アンプで鳴らすに限ると確認できたのは大きな収穫だった。Yさん、ありがとう。

そういうわけで、このユニットにもっと豊潤な音を求めるとなると、エンクロ−ジャーをもっと大きくするとか、真空管アンプをシングル方式からプッシュプル方式にするとか、まあその辺だろう。

まだまだ研究の余地が沢山あるようで、このユニットの限界をおいそれと簡単に諦めるわけにはいかない(笑)。

そういえば「チューブ・オーディオ・ラボ」(新潟県)さんはローサーの「PM6A」を大きな箱に容れて信じられないような豊かな音を出しておられるそうで、駆動してあるアンプは「PX25プッシュプル」とのこと。

現在、好評を博しているテレビ球を使った「6FD7シングル」アンプの製作が一段落したら、今度は「6FD7」アンプのプッシュプル方式に取り組まれるとのことで、「完成後の第一号の試聴は是非我が家で」とお願いしておいた。

メチャ楽しみ〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/d/20170407


昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html

2. 2023年1月11日 06:51:49 : FUFQQO99DA : YnZGeE9iYU9yUDY=[4] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
アキュフェーズのチャンデバ「F25」に思う
2020年01月04日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ad440410eff7920db2665f61d7df9f2f

昨年末の話だが、アキュフェーズ社の「F25チャンネル・デヴァイダ―」(以下、「チャンデバ」)がオークションに出品されていた。

新品同様ということで、実を言うと大乗り気だった。

個人的にはアキュフェーズ社の製品は総じて見掛け倒しの冷たい音質というイメージを持っているので、アンプ類にはまったくといっていいほど食指をそそられないが「チャンデバ」だけは別かな(笑)。

オークションの解説にはこうあった。

4WAY仕様で、クロスの周波数は 500Hz 3500Hz 8000Hzです。

ALTECの4WAYシステムを動かしておりましたが今度システム変更で出します。F5 、F15、F15L、F20、F25、F25Vと使ってきましたが、作り、部品、音質どれをとってもこのF25が私にとっては最高でした。

F25Vが最後ですが、形こそ似てますが内部の構成はかなりダウンしていると感じました。パーツにも差が大きかったです。

追加してご質問がきましたので少し詳しく述べさせていただきます。

F25は1992年に販売開始され、基本は2WAYです。

本体とラインアンプが2台、フィルターアンプが1台の構成です。周波数ボードはついておりません。

この状態で25万です。使用する周波数に近いボードを買って2WAYとなります。ボードは15000円です。よってスタートは265000円です。

3WAYにするにはフィルターアンプ1台とラインアンプ1台と周波数ボードを買い足しです。アンプはそれぞれ50000円ですので3WAY使用で380000円となります。

今回の4WAYですと同じように必要ですので495000円です。
2WAYでお持ちの方が3WAYにしようとしてもこのラインアンプとフィルターアンプがなかなか手に入りません。お望みの周波数ボードも同じです。

今回は4WAYでお出ししてますので、逆に3WAY,2WAYは可能です。」

以上のとおりだが、実はこのチャンデバを使用する条件が我が家にはバッチリ整っているのだ。

対象となるスピーカーはウェストミンスター(改)で、具体的には次のとおり。

<〜500ヘルツ>

SPユニットはワーフェデールの「スーパー12」(赤帯マグネット付き)


<500〜3500ヘルツ>

SPユニットはこの度購入したグッドマンの大型楕円形ユニット

<3500〜8000ヘルツ>

SPユニットは同じグッドマンの小型楕円形ユニット

<8000ヘルツ〜>

SPユニットはワーフェデールの「スーパー3」ツィーター

そして、これら4つのSPユニットを駆動する真空管アンプ4台は手持ちの9台の中から「より取り見取り」ときている(笑)。

う〜ん、どうしようかと思い悩むうちに我が家に到着したのがこのブログで話題にした「6AR6=6098」シングルアンプだった。

そして、このアンプで駆動する「ウェストミンスター」が凄いハイレベルだったから、結局「チャンデバは止めとこう」の結論に至った。

そして、このチャンデバの落札価格は「22万1千円」で、奇しくも「6098」シングルアンプの購入価格とほぼ同額だった。

北国の真空管博士からは、「このアンプはお値段以上の音質であることを保証します」との折り紙付きなので差し引きでは結局、得したのかな〜(笑)。

後日、オーディオ仲間にこの件を話したところ「それは買わなくて正解でした。ジャズならいざ知らず、クラシックの場合チャンデバを使うと肝心のハーモニーがガタガタになりますよ。ましてやアキュフェーズなんて・・・」

「ハイ、仰る通りだと思います」(笑)。

と、ここまで(ブログを)作成したところで、折よく「チャンデバ愛好家の」のメル友「I」さんからメールが届いた。関連部分を引用させてもらうと、

「自宅のクラシック4ウェイについて、大編成の音楽を、あまり混濁させずスケール感を出してくれます。音場も広いです。

この4ウェイが音場を広く再生する理由として、超内向きという置き方によるところはあるようです。

もうひとつ、4ウェイによる、各ユニットの位相の乱れがかえって分離良く聴かせている、ということも理由として考えられます。マルチウェイのこの傾向は、オーディオを始めた頃から感じています。」

実際に聴いてみないと何とも言えないが、「各ユニットの位相の乱れ」がチャンデバの弱点だが、それが逆に強味になるなんてやはりオーディオは「ケースバイケース」だし、しかもご本人さえ良ければ「それで良し」なんでしょうか(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ad440410eff7920db2665f61d7df9f2f


「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオ談義〜オーディオ訪問記〜
2007年08月30日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/m/200708

音楽・オーデイオに極めて熱心な方(仮にBさんとしておく)が○○市に在住されており、まるっきりの初対面だが「いつでもどうぞ」ということなので知人のMさんと連れ立って音楽を聴きにお伺いした。

暑い盛りのある日、途中で手土産を購入して午後2時過ぎに予定通り到着。市の中心部からクルマで20分ほどの場所で敷地も十分余裕があり、専用のオーディオ・ルームを擁する建物も立派な洋館風で、音の方もさぞかしと思えるたたずまい。

互いに自己紹介をして早速オーディオルームに案内してもらった。まず目に飛び込んできたのが巨大なアンプなどの機器がずらりと鎮座。

大型の電源供給機器をはじめプリアンプ、CDトランスポート、DAコンバーター、プリアンプ、チャンネル・デバイダー、それにパワーアンプ3台(A級)。驚いたことにすべてが国産随一の高級ブランド「アキュフェーズ」の製品で見事に統一されている。

Bさんはオーディオ歴50年近く、ご年齢は70歳前後の方。好きな音楽のジャンルはクラシック一辺倒で、音楽は人類が残した最大の遺産だと言われる。これまで随分長く音楽を聴いてきたが、結局最後はバッハ、モーツァルト、ベートーベンに尽きるとのことで、その発言に年月の重みを感じた。

始めの試聴曲はベートーベン、それからバッハの無伴奏バイオリンソナタ、モーツァルトのK136、ストラヴィンスキーの春の祭典、また映像では大型の液晶テレビでNHKのBSハイを録画した小澤征爾指揮による演奏を聴かせてもらった。

結局のところ、約2時間ほどお邪魔しただろうか。丁重にお礼を述べてBさん宅を後にした。

以下、帰りの車中でのMさんとの会話を再現してみた。

T「Bさんの音楽に対する情熱にはまったく頭が下がるけど、はっきりいって音質がいまひとつ物足りない。オーディオはお金を掛けさえすればいい音が出るというものではないようで、何だかがっかり。」

M「そのとおり、しかし、考えてみるとお金を掛けないとやはりいい音は出ないのかという挫折感を味わうよりは我々にとっては逆にいいことなのかもしれない」

T「とにかくスピーカーがアンプに負けている感じ。音のバランスが悪くて、大音量でとても疲れる音。アンプに使う金をもっとスピーカーに回せばいいのに、誰か率直に意見をする人がいないんだろうか」

M「音量はこれでいいですかという気配りがないことひとつをとってみても、マイペースの人で他人の意見に素直に耳を傾ける感じの人ではなさそう。年齢も年齢だし、自分でよいと思っていればそれでいいんじゃないの」

T「高級ブランドの機器をポンと置けば簡単に好みの音が出ると信じ込んでいるタイプ。しかも、スーパー・ツィーターまで欲張っているので、かえって音を悪くしている感じ。それぞれの機器の能力が十分に発揮されていない。何だかもったいない気がする」

M「アキュフェーズの実力はあんなものではないと思うが・・・。電源の極性の点検、各音域のクロス・オーバーの見直しなどを詰めると、もっと音が良くなるはず。とにかく欲張りすぎている感じ。録音された音源をすべて再生するのが一番いいとは限らない」

T「再生音というものは、人間のイマジネーションで補う余地を残しておくことが重要な場合もあるということ? たとえば80点の点数を取って残りの20点は想像力としてイメージの世界で広がっていくような感じの音。小説でいえば行間を読んでいく感じ・・・。」

M「そうそう。写真も同じで被写体を寸分たがわず写すのがいちばんいいとは限らない。解像力と想像力のぎりぎりのバランスは、もちろん写し方にもよるが今でもドイツの昔のレンズに一日の長があるように思う。」

T「とにかく、もっと仲間がいて相談できる人がいればあんな無駄遣いに近いことをしなくて済むような気がして、Bさんにとっても大変不幸なこと。」

M「オーディオは自分ひとりの世界に閉じこもるとやはり発展性がなくなる。もっと他流試合をして広く他人の音を聴き耳を鍛えて情報を仕入れるといいのに・・・・」

T「知人のAさんもBさん宅の音に興味を示していたけど、今日の結果をどういう風に伝えようか本当に迷ってしまう」

M「・・・・・・・・」。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/m/200708

3. 2023年1月23日 05:40:57 : MoYzjeDoZc : R0ljb0czOW8uQms=[3] 報告
Date: 1月 19th, 2023
アキュフェーズがやって来た(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=39253

先ほどアキュフェーズがやって来た。
CDトランスポートのDP100、
デジタル・コントロールアンプのDC330、
パワーアンプのA20V、
デヴァイディングネットワークのDF35、
この四機種である。

運んできてくれ友人と食事していたこともあって、今日は搬入のみ。
きちんとしたセッティングは週末の予定。

それにしても、と思うことは電源コードが増えたことである。
ステレオサウンドで働いていたころは、
自宅のシステムはCDプレーヤー、アナログプレーヤー、コントロールアンプ、パワーアンプ、
電源を必要とする機器は、これだけだったから、四本で足りていた。
のちにスピーカーをQUADのESLにしたので六本に増えたけれど、それでもこれだけだった。

いまは、というと、ルーター、ハブ、Mac、メリディアンの210と218、
DP100とDC330と、ここまで、つまりデジタル再生系だけで、七本必要となる。
この他にコントロールアンプ、パワーアンプ、
その他の機器(アナログプレーヤー、カセットデッキ、チューナーなど)を含めると、
十本を超えるし、他にもいくつかの機器が待機していて、
これらをすぐに使えるように電源コードだけは挿すようにすれば、二十本ほどになる。

わかっていたことだけれども、こういう時代なのか……、と感じながらも、
iPhoneとヘッドフォンで聴くシステムは、iPhone内蔵のバッテリーのみで動作するから、
電源コードは必要としない聴き方が、一方に厳然としてあることも、
この時代なのか、と感じている。
http://audiosharing.com/blog/?p=39253

Date: 1月 21st, 2023
アキュフェーズがやって来た(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=39269

アキュフェーズの製品がやって来たことは、すでに書いている。
いずれの機種も2000年より前の機種である。
二十年ほど前に開発された機種である。

最新のアキュフェーズの音は、
インターナショナルオーディオショウで聴ける、といえば、たしかに聴けるわけだが、
試聴室でじっくりと聴いた、というレベルでは当然なくて、
あくまでも聴いた、ということでしかない。

その意味で、私にとって、二十年ほど前のアキュフェーズとはいえ、
じっくり聴けるわけだし、アキュフェーズの音だけというわけでもなく、
手持ちの他のブランドのモデルともじっくり比較できる。

そんなことを思っていたら、
アキュフェーズの製品の音は、私にとって、一つのリファレンス的といえるのか、
そういう自問が生じてきた。

私が働いていたころのステレオサウンドの試聴室で、
アキュフェーズの製品は、CDプレーヤー、コントロールアンプ、パワーアンプ、
いずれもリファレンス機器として使われていた。

自然とこちらの意識も、リファレンス機器として見るように(聴くように)なっていた。
このことが一般的なのかどうかは、私にとってはどうでもいいことで、
私にとってはアキュフェーズの製品の音とは、そういう存在であった──、
そのことが重要なことであり、そういえば──、と思い浮べるのは、
瀬川先生の文章である。
     *
 以前B2と組み合わせて聴いたC2だが、パワーアンプが変ると総合的にはずいぶんイメージが変って聴こえるものだと思う。少なくともB3の出現によって、C2の本当に良い伴侶が誕生したという感じで、型番の上ではB2の方が本来の組合せかもしれないが、音として聴くかぎりこちらの組合せの方がいい。B2にはどこか硬さがあり、また音の曇りもとりきれない部分があったがB3になって音はすっかりこなれてきて、C2と組み合わせた音は国産の水準を知る最新の標準尺として使いたいと思わせるほど、バランスの面で全く破綻がないしそれが単に無難とかつまらなさでなく、テストソースのひとつひとつに、恰もそうあって欲しい表情と色あいを、しかしほどよく踏み止まったところでそれぞれ与えて楽しませてくれる。当り前でありながら現状ではこの水準の音は決して多いとはいえない。ともかく、どんなレコードをかけても、このアンプの鳴らす音楽の世界に安心して身をまかせておくことができる。
     *
「世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)」での、
ヤマハのC2とB3の組合せの試聴記である。
http://audiosharing.com/blog/?p=39269


アキュフェーズがやって来た(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=39277

瀬川先生の文章で、
私が惹かれたのは《国産の水準を知る最新の標準尺として使いたいと思わせるほど》のところだ。

1978年は、すでにマークレビンソンのML2も登場していたし、
LNP2との組合せは、当時の私にとって、憧れ中の憧れの存在だった。

いつかはマークレビンソンの、この組合せ、と夢見ていたと同時に、
ヤマハのC2とB3の組合せも欲しい、と思わせたのは、
瀬川先生の《国産の水準を知る最新の標準尺として使いたいと思わせるほど》だった。

憧れのオーディオ機器を手に入れるだけでなく、
なんといったらいいのだろうか、当時の私は、オーディオ全体を知ろうと考えていたし、
そのために必要なオーディオ機器をすべて聴きたい、とも思っていた。

そんな私に、瀬川先生の《国産の水準を知る最新の標準尺として使いたいと思わせるほど》は、
C2とB3の音は、マークレビンソンのLNP2とML2の音のレベルには達していないものの、
聴いておくべきアンプという捉えかたをするようにさせたほどだった。

《国産の水準を知る最新の標準尺》、
その後、そういえるアンプは何があっただろうか。
そう考えた時にまず浮ぶのは、私の場合、アキュフェーズであるのは、
やはりステレオサウンド時代に、常にリファレンス機器として接していたからなのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=39277

アキュフェーズがやって来た(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=39283

《国産の水準を知る最新の標準尺》としてならば、
最新のアキュフェーズの製品を導入すべきなのではないか──、は正しいのだが、
思いがけない大金を手にしたとしても、
最新のアキュフェーズの製品が欲しいかと問われると、うーん、というしかない。

音について、うーんとなってしまうのではなく、
外観に関して、である。

別項「オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(ダストカバーのこと・その10)」で、
ウッドケースやウッドパネルに、あまり魅力を感じない、と書いている。

十年ほど前に書いたことだが、このことに関してもいまも全く同じで、
なぜ木目調に仕上げる? といいたくなることが多い私だ。

木目調の仕上げ、ウッドケース、ウッドパネル、すべてが嫌いなわけではないし、
魅力を感じないわけではないが、
そう感じる製品は、ごくわずかである。

アキュフェーズの製品もサイドにウッドパネルがついていたり、
天板に関してもそうだったりする。

けれど、私のところにやって来たころのアキュフェーズの製品は、
サイドのウッドパネルをやめている。

このことが、小さいことだけど、私にとっては嬉しいことである。
試聴室でリファレンス機器として使う(聴く)分には、
ウッドのサイドパネルがついてたり、木目調の天板であっても、
それほど気になったりはしないが、自分の部屋にやって来るモノとなると、
音も大事なのだが、このことは軽視できることではなくなる。
http://audiosharing.com/blog/?p=39283

4. 2023年1月23日 19:09:12 : MoYzjeDoZc : R0ljb0czOW8uQms=[15] 報告
アキュフェーズがやって来る(その4・補足)

(その4)で、
アキュフェーズのA級動作のパワーアンプはA50だと記憶している、と書いたけれど、
A100がその前に登場している。

なのにA50の方が記憶に強く残っているのは、
ゴトウユニットとの相性についての話を友人から聞いた時に、
A100ではなくA50だったということが関係している。

A100とA50、どちらが優れているパワーアンプなのか、ということではなく、
友人の知人で、ゴトウユニットを鳴らしている人が、A50を選択しての結果というだけのことだ。

その人が、A100とA50を比較しての選択なのかどうかも知らない。
とにかくA50とゴトウユニットは、その人にとって最良の結果の音を鳴らしている、と聞いている。
http://audiosharing.com/blog/?p=39288

5. 2023年1月23日 19:09:55 : MoYzjeDoZc : R0ljb0czOW8uQms=[16] 報告
コントロールアンプと短歌(その12)

アキュフェーズのDC300は、1996年、
DC330は1999年に登場している。

DC300とDC330の違いはいくつもあるが、
まず大きな違いとして挙げられるのは、DC330はアキュフェーズ独自のHS-Linkを搭載、
DP100と組み合わせることでSACDの再生が可能になっていることだ。

同時に、対応サンプリング周波数も、DC300は32kHz、44.1kHz、48kHzだけだったが、
DC330では、32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、196kHz、2.824MHzと、
時代にそった拡大がはかられている。

DSDが2.824MHzだけなのは、1999年なのだからしかたない。
いまアキュフェーズがDC330の後継機を開発すれば、
DSDの対応サンプリング周波数は11.2MHzまで、となるはずだ。

同時に思うのは、機能的にDC330とどう違ってくるのだろうか、だ。
1999年当時は、TIDALはまだなかった。
ストリーミングで本格的に音楽を聴く時代ではなかった。

いまは違う。
となると、デジタル・コントロールアンプにはハブ機能が求められるのか。
この点を考えていく必要がある。
http://audiosharing.com/blog/?p=39290

6. 2023年1月24日 22:11:19 : vuOlSOAnKg : UUczbnQ1aHBuaFU=[2] 報告

アキュフェーズがやって来た(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=39294

1月19日夜にアキュフェーズがやって来て、今日で五日。
毎日、そのパネルフェイスを眺めているわけだが、
このころのアキュフェーズのデザインが、個人的にはいちばん気に入っている。

木目調に仕上げなかったことはもちろんだが、フロントパネルの処理も悪くない。
フロントパネル下部を傾斜させているのは、
いまのアキュフェーズにつながる処理の仕方なのだが、
同じ手法であっても、このころのアキュフェーズは控えめだ。

いまは違う。かなり傾斜させている。
なぜ、そこまで? と個人的には感じるだけでなく、
エソテリックほどではないにしても、奇妙なデザインとしか思えない。

アキュフェーズは、どうしてウッドパネルや木目調の仕上げを復活させたのか。
おそらくユーザー側からの要求に応じてなのではないだろうか。

以前、そうした仕上げをとってきたブランドが、それをやめてしまっても、
いつのまにかまた以前のやり方に戻ってしまうのは、
それだけそのブランドの人気があること、それだけユーザーの声が強いのかもしれない。

私は何度も書いているように、基本的に木目調仕上げを好まない。
そういう仕上げやパネルはオプションで用意してほしい、と思うほうなのだが、
これまでアキュフェーズを支えてきたユーザーの声は無視できないのは、わかっている。

私なんて、これまで一台もアキュフェーズの製品を購入していない。
アキュフェーズにはなんにも貢献していないオーディオマニアでしかない。

そんな私のいうことはアキュフェーズにとって、どうでもいいことでしかない。
それでもDC330、DP100、A20Vなどの時代のアキュフェーズのデザインを好む者もいる、
そのことだけは忘れないでほしい……。
http://audiosharing.com/blog/?p=39294

7. 2023年1月26日 19:54:38 : 4J3GE03fbY : VWh5cjdJLmJDb28=[2] 報告
Date: 1月 26th, 2023
アキュフェーズがやって来た(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=39310

瀬川先生が、《国産の水準を知る最新の標準尺》として、
ヤマハのC2とB3を捉えられていたのは、その音についてであるわけなのだが、
はたして音だけのことなのか、と、
アキュフェーズの2000年ごろの製品四機種を毎日眺めていると、そう思ってしまう。

C2とB3の組合せを《国産の水準を知る最新の標準尺》と評されたのは、
ヤマハのデザインを抜きにしては語れないように、いまは思っている。

私が、二十年ほど前のアキュフェーズの製品を前にして、
《国産の水準を知る最新の標準尺》ということを考えているのは、
そのデザインを抜きにすることはできない。

はっきりいえば、いまのアキュフェーズのデザインを少しもいいとは感じていない。
音だけでいえば、いまのアキュフェーズは、私のところにやって来た二十年ほど前の製品よりも、
ずっと高性能だし、音の優秀なことに違いない。

それでも個人的に、いまのアキュフェーズを《国産の水準を知る最新の標準尺》として見ること、
そして聴くことができるのか、と自問すると、
ここでもくり返しになるが、ステレオサウンドの試聴室という空間ではそうであっても、
自身のリスニング空間においては、無理かも……、としかいえない。

http://audiosharing.com/blog/?p=39310

8. 2023年1月28日 12:59:44 : ZU9KPpqHgg : LkJGclVuOFlETFU=[2] 報告
Date: 1月 27th, 2023
アキュフェーズがやって来る(その4・続余談)
http://audiosharing.com/blog/?p=39312

友人の倉庫で預ってもらっているゴトウユニットのSG505TTとホーン。
ユニット単体で見るのは、実は初めてのことだ。

ゴトウユニットのことは、五味先生の書かれたもので知ったし、
高城重躬氏の「音の遍歴」も読んでいるから、
いままで縁のなかったモノだけれども、まったく知らないわけではなかった。

それまでゴトウユニットでシステムを組んでいる人のお宅に伺ったことはあるから、
ゴトウユニットを見ていないわけでもない。
もちろん音も聴いている。

けれど、それはシステムとしてまとめられていて、
ユニット単体を見るという意識は、こちらにはなかった。

今回、ゴトウユニットをユニット単体で眺めて、
もしこのドライバーとホーンを自分で使うとなったら、
このホーンは、どうやって固定するのだろうか──、
そんなことをおもっていた。

カットオフ周波数150Hzのホーンは長いだけでなく、
開口部の直径も大きい。

アルミ製なので重量は想像よりも軽かった。
とはいえ、これだけのホーンとドライバーを組み合わせた状態で、どう固定(設置)するのか。
特にホーンの開口部を、どう固定するのか。

ホーンの開口部には、取りつけやすくするためのなんらかの加工はなされていない。
そのことに今回初めて気づいた。

しかも開口部は丸だから、そのままエンクロージュアの上に置くということはできない。
そんなゴトウユニットを見ていると、
スピーカーユニットというよりも、もっと素材に近いモノという気がしてきた。

そういうことは、すべて自分で工夫しなさい、ということなのか。
そういう仕様だから、ゴトウユニットに惹かれた人はよけいにのめり込むのか。

そこのところを確かめるために、自分で鳴らすのか──と、そういうことではない。
http://audiosharing.com/blog/?p=39312

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