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ALTEC 1520T モノーラルパワーアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1220.html
投稿者 中川隆 日時 2022 年 2 月 07 日 06:13:49: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 絶対に買ってはいけない アルテック VOICE OF THE THEATER A5・A7 投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 16 日 07:39:08)

ALTEC 1520T モノーラルパワーアンプ | 禁断のKRELL
2020年10月15日
https://ameblo.jp/507576/entry-12631592624.html

ALTEC 1520T モノーラルパワーアンプ 1953年 アメリカ合衆国

人生の宝物

ビーム菅6L6プッシュプルAB級 公称 35W (実測30W) PA (パブリック・アドレス) 用として
開発されたものでレコード会社や放送局などの業務用途で使用された。
初段はローノイズ双3極管の12AY7でPK分割、次段は双三極管の6SN7GTでPPとして増幅、
もう1本の6SN7GTでカソードフォロワーを介して出力段の6L6Gをドライブする回路構成。

トランスはNF巻き線を使っているので、WE142の流れを汲んでいる。

出力インピーダンスは4、8、16オームのスピーカー出力端子を内部に格納している。

トランスは単巻きのシリーズタップで巻かれている。70Vライン出力付きで

当時のALTECの標準劇場用アンプである。グレーのハンマートーン仕上げで

一世代後となる後年のアルテック・グリーンのモデルと比較すると

物量の限りを投入してアルテックが全盛力を傾けて完成させた

製品であることは間違いない。15ナンバー最高峰モデルと讃えられる。
6L6アンプらしく穏やかさや優しさが感じられる上品かつ優雅な音色で、
煌めくような華麗な響きでしっかりと酔わせてくれる。
アメリカ西海岸の抜けるような青い空、強い日差しが感じられ、
血の通った暖かい美声を存分に堪能させてくれる魅力的な音色を奏でる。
ドラムスやベースの音にも躍動感が出ていて気持ちよくスウィングする。
温度感が高くランシングのアンプらしく明るく快活で、輝かしく爽快な抜けの
よさがあり、力強い表現や情熱的な熱気にも満ち溢れている。
直熱三極菅シングルの透明感やすがすがしさや強靭な切れ込みには及ばないが、
弦は心地よい適度な硬質さと切れのよさがあり、思わず人に語りたくなる魅力がある。
トランスは1943年にアルテックが買収したピアレス製で角型の化粧ケースに収められる。
再生クオリティは荒削りな音がするアルテックの管球アンプ中でも、
きわめて上質なもので、レンジはあまり広くないがS/N比が抜群に高く、
ノイズやハムはごくわずか。低域はタイトに引き締まっていて制動力が高い。
しかも芯がしっかりしていてリッチな豊かさも感じられる絶妙のバランス。
帯域バランスもよく音質はひじょうによく練り込まれており最高の完成度を誇っている。
チョークトランスを加えた成果は滑らかで濃密な音質によく表れている。
ボーカルとピアノの響きが重なり溶け合う瞬間の比類ない美しさ、
バラードの女性ボーカルは甘くたおやかで情感の表現力の見事さは
WE124とも比較できる水準である。心をときめかせるロマンティックな音がするのである。
ひじょうに感激する音で心に強く訴えかけてくる力を持つ。見事だと言いたい。
心に思い描いた理想の音楽がここにある。それも我々の想像のさらに上を行く音がする。
この1520Tの所有者は手に入れた瞬間から満足感が頂点に達するだろう。


長い遍歴の末、ついに「人生の宝物」を見つけました。

使用球構成 12AY7×1 6SN7×1 6L6×2 5U4G×1 W485mm×H270mm×D220mm 17.5kg

1520Tはステレオサウンド管球王国のリファレンスアンプとして度々誌上に登場している。

WEアンプの直系であるALTECアンプは輝かしく眩しいほどの明るい音色が特徴で

WEとかなり近いサウンドである。ビーム菅古典アンプらしい春霞のように

遠くの景色が視えにくくなる見通しの悪さが感じられるマイルドでホットな音は濃厚なもの。

しかしながら、古典アンプでありながら本機の再生クオリティは

1950年代の製品としては群を抜くもので、精密な描き出しは1980年代の

真空管アンプにも匹敵するものがある。ボリューム・コントロールをそなえるが、
他アンプ同様全開にして使うことはない。KT-88/6550パラレル・
プッシュプル(PPP)モノ―ラルアンプと比べるとウーファーのグリップ力や
低域の迫力では見劣りする。しかし、このアンプを拙宅に招き入れてからというもの、
新しい管球アンプは物色していない。ALTEC 1520Tはそれほどの感動をもたらしてくれた。
問答無用でもっとも素晴らしい最上質の美音を聴かせるベスト・管球機であり、
美声を堪能する目的としてはWE124アンプに順ずる実力があり、
あまりスピーカーを選ばない対応力が抜群といえる。当時の超弩級アンプとしての
規模が音の安定度に大きく貢献しており、特性面の進化やウーファーのドライブ力の
余裕なども含めた総合的な評価としては、WE124をも凌いでいるのではないだろうか。

現代のスピーカーはvintageスピーカーと比べると振動版が重く、

パーマネントマグネットだと同時代の古い真空管アンプでしっかりと駆動するのは難しい。

現代スピーカーをしっかりドライブできる真空管アンプとして設計されているのがOCTAVEである。

再生音は上質だがソフトクリップする直前まで音量を上げるとやはり音は僅かに粗くなる。
絶大な人気を誇る大WEと比べると大きな筐体サイズと武骨な外観のイメージで
人気がなく市場価格の相場に対して音質では絶対のお薦めである。


115V接続 115V駆動 公称 35W (実測30W) 115V接続で100V駆動した場合は25W程度とのこと。

日本のAC100Vでも問題なく動作するが、出力値が下がり、音質も低下してしまうので
115Vに昇圧して動作させることが望ましい。真空管の寿命に関しては100Vの方が伸びる。

ステップアットランスはマスト!100Vだと萎んだような音になる。電源トランスの結線を

変えないまま115V駆動するとアンプに不具合が起こる可能性がある。このアンプは

年代物でありまた規模に対してトランスが小さすぎるため電源トランスのレアショートが

起こりやすいので115Vに配線を電圧変更して使用される巻き線を増やして

100Vで駆動することで安定的に使用できるそうである。

また後年のアルテックグリーンのアンプ群は1520Tのようなハンマートーングレーの

アンプと比較するとチョークトランスが削除されており、化粧ケースに収められた

トランスも合わせカバータイプのグレードが下の物となり、部品点数も大幅に削減され、

回路構成もシンプルなものとなり、大きくコストダウンされている。

パーツ点数を少なくすればそれだけトラブルが減るだろうという合理的設計思想からである。
戦前・戦後の古い業務用アンプでインプットトランス(インターステージトランス)を

使用するのは、ハイパワーを優先した拡声器用アンプと相場が決まっていた。
つまり、インプットトランスを使用するというのはハイクオリティという点からして印象が
悪かった。そうした関係からか、1520Tでも現在はインプットを取り外した状態になっている物が多い。
市場相場はオリジナルの状態を重視した為、インプット付きの方が高価である。
インプットトランスはなくても構わない。このインプレッションはインプットトランス無しの
個体で書かれている。二次側から入るようにしてインプットを通すのと

通さないのと二通りの接続を楽しめるように改造しているものもある。

尚、1520TはWE350BとWE274Bを差して音が出るがマッチしない。

拡声器の様なうるさい音になる。350Bを使い続けると壊れるので使用してはいけない。

WE274Bは、WE300BやWE350Bとの組み合わせで初めていい音を奏でる整流管である。

MC240が全高が低くすっきりしたフォルムの6L6GCがベストで、背が高く膨らんだ6L6Gで
鳴らしているのを見ないのと同じである。プレート電圧が高く掛けられているので球が死んでしまう。

追記すると、ALTEC 1530は音が良くない。

RCA 6L6G が米国の華やかさと濃厚さが出るベスト出力管だが、長期安定性を第一に考えると
サラッとして音が幾分薄まった感じだが、透明感が高く切れがあるGE 6L6GCで運用するのがよい。
ベストの6SN7は古いRCAの6SN7GTスモーク球の茶ベース、高信頼菅のRCA5692は

市場価格が大変高価ですが、それだけの値打ちのある球で、驚くほどキメ細かく、

ひじょうに精密で高分解な音だが、音質はモニター的で地味な感じになる。

RCA 5U4Gは数本持っていたがどれも音が曖昧になりすぎてしまい使用を止めた。

5U4Gは作りが凝っていて音質も精密で輪郭がハッキリしたSOVTEC 5U4G か

SOVTECの構造を一部省略しているが、ほぼ同じ音を出す SVETLANA 5C3Sが良かった。

整流管は CHATHAM 5R4WGA や CHATHAM 5R4WGYなどに変えると、

出力管に負荷がかかり、出力がアップしますので歪みにくくなります。

17.5kgで30wの1520Tが、50kgで50wの6L6 PPPになったかのように大幅にパワーアップします。

12AY7は古いタイプのGEかゲインが高すぎる為、ゲインが低いMullard 12AU7にしたほうがよい。

松下12AU7は動的でダイナミクスに溢れており、低音の図太さや力強さに惚れ込み

拙宅では初段に使っている。JBL DD66000が低音が出る腰の重いスピーカーであるため、

組み合わせを考慮した結果である。

V3 の6SN7GTB とパワー菅を差し替えたら調整してください。V2 はそのまま差し替えでOKです。

機器的安定性のみを考慮すると GE 6L6GC と GE 6SN7GTBがベストの選択である。

真空管は現在 STC CV1947/6L6G GE 6SN7GTB CHATHAM 5R4WGA MULLARD12AU7で鳴らしている。

(12AU7は12AY7と問題なく差し替えできる)




最高峰!CV1947/6L6G (6L6族)



英国の出力管CV1947/6L6G (6L6族) は品のよい音になる。ジャズだと品のよい音は好まれないが、
コクが深くなるのに上質でクリアーな音質は6L6族では最高峰になる!CV1947は350Bと同等の
出力管で全てのスペックで6L6Gを遥かに凌駕しており、6L6Gよりも大出力と高い信頼性と
耐久性を誇る。低音などアンプを交換したかのように大きく充実するのには驚かされる!

CV1947は軍用管で、STCでは耐用時間を公式発表していないが、一般的に軍用は
一万時間の寿命と言われている (民生用の球は三千時間) その時間を過ぎると
瞬発力がなくなったり、フニャっとした芯がない音になる。唯一の欠点はルーズベースが

起きやすい。アロンアルファなどで接着してある場合が多いが熱で変質して問題が起きる。

コア材がグラグラに沸騰して充填剤が漏れてきたピアレストランス。

シミになり痕が残っている事が分かる。肝心の音質は取り戻せることなく

再起不能だからこの写真のような不動品を買ってはいけません。

こうした骨董品のアンプは毎日の健康診断で出力管の灰色のプレートがほんのり赤熱して

いないか、グローなどもチェックする。真っ赤に赤熱していたら大変危険!すぐ使用を中止して

整備に出さなければなりません。さらにトランスに電流が流れ過ぎて異常発熱していないか?

サウンドからブーン・ジジジというハム音が出ていないかチェックする。

ハムが出ているとコンデンサーから液漏れしている可能性がある。

そのまま使い続けるとコールタールが充填されたコア材がグラグラに沸騰して溢れてきて

貴重な骨董アンプが再起不能になる。文化遺産を次代に残していく為にも上記のような

症状が出たら整備に出す必要がある。念のため3〜4年に一度は点検に出した方が良いだろう。

拙宅の1520Tはバイアスの電解コンデンサーとカソードのパスコンをスプラグビタミンQのものに

交換してある。外部に露出している三本のマロリーの銀色ブロックコンデンサーは

C.Eマニファクチャ―のツイストロックコンデンサーに交換済みだが音質変化は少なく

性能も取り戻せるのでお勧めである。内部にある黒いベークの板の上に乗っている茶色の

カップリングコンデンサーは劣化しているとトランスに電流が流れ過ぎるのでスプラーグのものに

交換する事。音は変わらなかったので安心して欲しい。古いアンプは出火することはあまりないが、

コンデンサーの液漏れで薄い煙が部屋に充満する発煙は珍しくないので、

通電中は居眠りしたりその場から離れたりしてはいけない。

ALTEC1569 1568などの「緑のアンプ」は1520と比べるとコストダウンにより質が低下し音が粗くなる。
角型化粧ケース入りの128Aが上であり、ALTECの最高峰はこの1520Tモデルとなる。

同様の理由で1570BTより1570Aの方が上だと思われる。同じグレーのハンマートーン仕上げの

化粧ケース入りピアレストランスを搭載したIPC1027より一段上の音を聴かせるアンプである。



ALTEC 1520Tはボーカル成分のみの曲ならDD66000をも余裕で鳴らす。

「ズンズン」響く低域成分の多いプログラムソースだと電流供給能力がやや不足して

中高域はしっかり鳴るけど、ウーファーがあまり動いていないなと感じたり、

腰高な音に感じられる。低音の重厚さがないので中高域が目立つ訳です。

つまり華やかすぎる。 大きくて重い振動版を持つウーファー二発を鳴らし切る為には

アンプに相当高い電流供給能力が必要になる。ネットワークでかなり電流吸い取られてしまって

ウーファーに届く電流は少なくなってしまう。マルチにすればいいのだが、

マルチはバラバラの音になる。

(執筆時の再生装置 OCTAVE HP700 JBL DD66000)

ALTEC 1520Tのバイアス調整。

2アンペアで30mmサイズのヒューズの予備を予め多めに用意しておく。
金属のネットのすぐ下にある調整用ポットを一番低い位置に合わせておく。

金属ネットの中の調整ポットは抵抗関連で触ってはいけない物である。

テスターは黒のテストリードを"COM"に、赤のテストリードを"INPUT"に入れる。
ダイヤルを"V"(DC V)にポジションを合わせる。液晶画面に"DC"が表示される。
6SN7のV3の6番の足の穴に赤+を引っ掛けておく。黒−はシャシーのネジ孔に
挿入して糊が付かない緑養生テープで固定してアースを取る。
次に壊れてもいい8Ωスピーカーかダミー抵抗にスピーカーを繋いで電源を入れる。
本体から出ている調整用ポットを調整して-30Vに合わせる。

※ スピーカーに繋いで電源を入れたときプレートが赤熱したり真空管が

インナーハンデ現象を起こして常にない発光をした場合は電源を落として最初の設定位置に戻す事。

感電や火災や貴重なアンプが壊れる恐れがあるので完全に自己責任でお願いします。

詳細なやり方を記載してはいますが、、慣れている人以外はやらないほうがよいです。

回路図によると、V3の6SN7の6番の足にテスターの赤を差して

テスターの画面で調整して-30Vに調整すると書いてあります。

電圧は電源トランスの結線を繋ぎ変えてから117Vで調整した方がいいと思います。

中古とか新品でも素性の分からない球は買わない方が良いです。

とくに出力管と整流菅は測定器で確認した素性の確かな物を使わないと

電源投入時に発光するという意味ではなく、動作中にスパークして赤く光ったり

青く光ったりして抵抗が切れてしまったりする。(測定器でも分からない不具合がある)

金属ネットの中の調整ポットのようなものは抵抗関連で触ってはいけない物だそうだ。

1520Tにはネットのすぐ外に出ているポットの方を操作してのV3の球にしか調整ができない設計となっている。


ALTEC 1520T はスピーカーとのインピーダンスマッチング変更が可能である。
16Ω 8Ω 4Ωスピーカーとのマッチングが可能。実験としてALTEC 604C 16Ωのスピーカーに
R側は16Ω接続 L側は8Ω接続で接続して鳴らしてみたが、16Ω接続にした方が
グッと音圧が上がる。音の勢いも全然違うし音楽の表情も活き活きとしていて16Ω接続が断然良い。

ALTEC 1520T 電源ケーブル拡大写真。105-125V仕様となっている。

1953年当時のアメリカは広大な国土を持つ関係上、辺境の地では電圧が下がった状態で

供給されている地域もあった。米国内使用を想定していた業務用アンプなので、

105-125V仕様なのは海外輸出を意識した設計ではなく、変動が大きい国内の電圧事情を考慮したもの。

電圧を上げるには配線の変更が必要なので100Vに設定してあるものを無頓着に117Vなどで

駆動するとアンプに負荷がかかり、キーデバイスであるトランスが壊れる可能性があるので要注意である。

https://ameblo.jp/507576/entry-12631592624.html  

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コメント
1. 2022年8月11日 05:17:31 : Pw7P4P3d1Y : SlZxOVl2L2Vkek0=[1] 報告
ALTEC 1569A モノーラルパワーアンプ | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12757440792.html

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