Date: 6月 6th, 2021 JBL SA750(その5) ステレオサウンド 219号は、ちょっとだけ楽しみにしていた。 JBLのSA750の記事を読める、と思っていたからだ。けれど発売日前に、友人のKさんが、 私が期待している記事は載っていないことを知らせてくれた。 219号にSA750は、一応載っている。 424ページに、編集部原稿で、簡単な紹介記事が載っているだけである。 アメリカでは1月に発表になっていた。 日本でも4月ごろには発表された。 記事には、2021年初夏から受付開始とある。 発売されるのは8月とか9月くらいになるのだろうか。 それにしても、なぜこんなに発売が遅れているのか。 1月の発表とともに、 SA750は、同じハーマン傘下のアーカムのSA30をベースにしている(はず)と、 ソーシャルメディアで少し話題になっていた。 スペック的には確かに同じといわれてもしかたないほどだ。 リアパネルの写真を比較すると、これまた同じことがいえる。 アーカムのSA30がベースでも、そっくりそのまま出してくることはない、とは思っている。 そのための時間が必要なのかもしれない──、 と219号の記事を読むまでは思っていた。 写真の説明文にこうある。 《この写真はCG画像で実際の製品とは細部が異なります。》 ということは、リアパネルの写真もCG画像なのか。 1月発表の段階で、プロトタイプは存在していなかったのか。 9月発売の220号には、載るであろう。 どんなふうに仕上げてくるのか。 もしかすると220号の表紙はSA750なのかもしれない。 http://audiosharing.com/blog/?p=34925 JBL SA750(その7) オーディオ関係のウェブサイトに、JBLのSA750の記事が公開になっている。 ようやく価格も決まり(税込で385,000円)で、今秋発売とのこと。
今年1月にSA750が出る、というニュースがあった。 遅くとも夏ぐらいには登場するのかと漠然と思っていたら、秋なのか。 今秋とあるが、何月になるのかは記事中にはない。 9月、10月、11月のどこかで発売になるとしたら、 11月のインターナショナルオーディオショウには間に合わせてくるであろう。 内部写真は公開されていないが、スペックからもそうだし、 (その6)で書いているようにroon readyになったのが同日ということからも、 SA750のベースモデルは、アーカムのSA30で間違いない。 だとしたら、なぜここまで遅れるのか。 http://audiosharing.com/blog/?p=35384 JBL SA750(その8) JBLのウェブサイトのSA750のページには、 9月発売予定とある。
けれど、これはいつの情報なのだろうか。 オーディオ関係のウェブサイトの今日の記事には価格がのっているのに、 JBLのサイトでは、価格の表示はない。 どちらが情報として新しいのかが、はっきりとしない。 今日の記事で、今秋となっているということは、 JBLのサイトにある9月発売は少し延びるということなのだろうか。 オーディオ関係のサイトの情報が新しい、ということなのか。 どちらにしてもあと数ヵ月でSA750は登場する。 JBL 75周年記念モデルなのだから、来年に延びるということはないはずだ。 http://audiosharing.com/blog/?p=35390 JBL SA750(その9) JBLのSA750。 これまでエス・エー・ナナヒャクゴジュウと読んでいた。 多くの人がそうであろう。
でも、エス・エー・ナナハンと読む人もいる、ときいた。 バイク好きの人にとっては、750=ナナハンである。 昔、750ライダー(ナナハンライダー)というマンガもあった。 750は、確かにナナハンである。 スピーカーの口径でも、6.5インチはロクハンだ。 ナナヒャクゴジュウとナナハン。 たったこれだけのことだけど、印象としては違ってくる。 http://audiosharing.com/blog/?p=35421 JBL SA750(その10) 9月発売のステレオサウンド 220号の表紙になっているかもしれないSA750。
SA750がアーカムのSA30をベースにしていることは、 両機のリアパネルを見較べればすぐにわかることだ。 音はどうなのかは、いまのところわからない。 JBLのプリメインアンプとしてチューニングしてくるのか。 SA750の発売が延び延びになっているのは、 このチューニングに手間取っている──からではなく、 おそらく部品調達が大変なためなのだろう。 半導体詐欺が起っている、ともきく。 それほど半導体不足は深刻な状況らしい。 そうなるとSA750の生産台数も影響を受けるのだろうか。 SA750はJBLの75周年記念モデルで、最初から生産台数限定である。 何台製造されるのかは発表されていない。 当初の予定ではけっこうな台数を製造するつもりだったのかもしれない。 それが半導体不足の影響で、減ることだって考えられる。 限定生産ということは、 今年のステレオサウンドの年末の号(221号)では、どう取り扱われるのだろうか。 優れた製品であるならば、ステレオサウンド・グランプリに選ばれるだろう。 ではベストバイは、どうなるのか。 221号が発売にある時点で、SA750は予約で生産台数がうまり、 もう買えなくなっている可能性もある。 ステレオサウンド・グランプリは、 その一年に発売になった優れたオーディオ機器に贈られる賞だから、 221号発売時点でSA750が買えなくなっていても、問題はない。 けれどベストバイは、そうではない。 買える製品でなければ、「ベストバイ」とは呼べないからだ。 http://audiosharing.com/blog/?p=35452 JBL SA750(その11) そろそろステレオサウンド秋号の発売時期。 おそらくJBLのSA750の試聴記事が載っているはずだ。 カラーページで取り上げられるのではないだろうか。 モノクロ1ページということはないはずだ。 カラー見開き2ページでの紹介。 書いているのは、おそらく小野寺弘滋氏と思う。 誰だろう? と考えてすぐに浮びもするし、 消去法でいっても小野寺弘滋氏が残る。 カラーかモノクロなのかは断言できないけれど、 小野寺弘滋氏が書いているのは、断言できる。 他にいないからだ。 SA600とのデザインの比較について書いてあるのだろうか、 アーカムのSA30のことはどうなのだろうか。 SA750の内部写真は載っているのか。 載っているならば、アーカムのSA30がベースモデルかどうかは一目瞭然である。 Googleで画像検索すれば、SA30の内部写真はすぐに表示される。 SA750の内部写真を載せているのか載せていないのか。 その説明をどう書いているのか。 このあたりも興味がある。 といっても、いちばん興味があるのは、その音である。 瀬川先生は、SA600のことを、こう書かれていた。 * そこに思い当ったとき、記憶は一度に遡って、私の耳には突然、JBL・SA600の初めて鳴ったあの音が聴こえてくる。それまでにも決して短いとはいえなかったオーディオ遍歴の中でも、真の意味で自分の探し求めていた音の方向に、はっきりした針路を発見させてくれた、あの記念すべきアンプの音が──。 * 瀬川先生は、ステレオサウンド 52号の特集の巻頭で、 《SA600を借りてきて最初の三日間というものは、誇張でなしに寝食を惜しみ、仕事を放り出して、朝から晩までその音に聴き耽った》 とも書かれている。 1981年、ステレオサウンド別冊の巻頭では、 《およそあれほど無我の境地でレコードを続けざまに聴かせてくれたオーディオ機器は、ほかに思い浮かばない》 と書かれている。 SA600とSA750は違うことは承知している。 時代も違う。 それでも、どこか期待してしまう。 期待するだけ、無駄と半分わかっていても、そうしてしまう。 そういう音は、おそらくSA750からは鳴ってこない(はずだ)。 聴いてもいないのに、そう書いてしまっている。 私がオーディオ評論家だったとして、 SA750の新製品紹介の依頼があったとしたら、即答でことわる。 SA600への思い入れを無視して、なにかを書けるわけではないからだ。 http://audiosharing.com/blog/?p=35461 JBL SA750(その12) ステレオサウンドのサイトをみると、 220号の表紙はオーディオノートのパワーアンプである。
新製品紹介記事で、JBLのSA750を担当するのは、予想通り、小野寺弘滋氏で、 カラーページでの扱いだ。見開き2ページだろう。 2ページの文字数で、小野寺弘滋氏は、どんなことを書かれているのだろうか。 おそらくSA600のアーノルド・ウォルフのことについて触れられているはずだ。 そのうえで、SA750のデザインを、どう評価されているのか。 SA750のデザインに関しては、それぞれおもうところがある。 当り障りのないことを書いているのか、 一つでも発見のある内容なのか、そのあたりが楽しみである。 たぶんアーカムのSA30との関係については触れられていないはずだ。 小野寺弘滋氏は、ここをずばりと書ける人ではない(と私は思っている)。 肝心なのは、やはり音だ。 聴いてみたい、と読み手に思わせるほどなのかどうか。 明日になれば、はっきりとする。 『没後40年 オーディオの詩人「瀬川冬樹」が愛した名機たち』もあって、 ひさしぶりに発売日を楽しみにしているステレオサウンドである。 http://audiosharing.com/blog/?p=35473 JBL SA750(その13) 今日はステレオサウンド 220号の発売だけれども、 雨が降っていて肌寒い日だし、出掛ける用事も特にないので一歩も外に出ないでいる。
なのでステレオサウンドはまだ見ていないが、 友人が、SA750の記事の一部だけをスキャンして送ってくれた。 記事まるごとではなく、私が知りたがっているところ、 SA750の内部写真のところだけである。 内部写真を載せたんだ、編集部! とまず思った。 アーカムのSA30と同じということを、暗に示したくて載せたのか、 そんなことを考慮せずに載せたのか。 どちらかなのかはわからないが、とにかく載っている。 友人によれば、小野寺弘滋氏は、まったくアーカムのことは触れられていない、とのこと。 それはそうだろう。予想通りである。 それだけに内部写真の掲載は、驚きだ。 掲載された写真は大きくはないので細部まで詳細に比較できるわけではないが、 JBLのSA750とアーカムのSA30は同じである。 SA750とSA30が同じであることを公にしたくなければ、 SA750の内部写真を載せなければすむことだ。 そこをあえて掲載したのであれば、 細部を比較して、こういう違いがある、と説明すればいいのだが、 そういうことはしていない、とのこと。 これはしなかったのではなく、できなかったのか。 http://audiosharing.com/blog/?p=35489 Date: 10月 3rd, 2021 JBL SA750(その14) 別項「Falstaff(その3)」で、 夢中になって聴くことについて触れた。 JBLの新製品SA750は、夢中になって楽しめる新製品なのだろうか。 SA750のについての関心は、私の場合、ただこの一点のみにある。 それというのも、瀬川先生の影響である。 (その11)で書いているように、 瀬川先生はSA600を借りてきての自宅での試聴(もう試聴ではないのだけれど)をされている。 ステレオサウンド 52号の特集の巻頭で、 《SA600を借りてきて最初の三日間というものは、誇張でなしに寝食を惜しみ、仕事を放り出して、朝から晩までその音に聴き耽った》と、 1981年、ステレオサウンド別冊の巻頭では、 《およそあれほど無我の境地でレコードを続けざまに聴かせてくれたオーディオ機器は、ほかに思い浮かばない》 と書かれている。 まさしく夢中になって聴かれていたわけだ。 ステレオサウンド 220号掲載のSA750の記事をようやく読んだ。 小野寺弘滋氏が書かれている。 そこには《本機SA750は、SA600へのオマージュモデル》とある。 ステレオサウンドよりも先に出ていたオーディオアクセサリーの記事(小原由夫氏)にも、 オマージュモデルとある。 何をもってオマージュなのか。 アピアランスが似ていれば、そういえるのか。 オマージュモデルに関しては項を改めて書きたいぐらいだが、 私には、ステレオサウンド(小野寺氏)とオーディオアクセサリー(小原氏)、 どちらを読んでも、まったくそうとは感じなかった。 私にとってSA750がSA600のオマージュモデルであるためには、 《最初の三日間というものは、誇張でなしに寝食を惜しみ、仕事を放り出して、朝から晩までその音に聴き耽った》 そういう音を、いまの時代に聴けるかどうかである。 夢中になって音楽を聴ける音。 ただそれだけをSA750には求めていた。 でも、それは無理なこと、とは最初からわかっていたといえばそうである。 それでも、どこか期待していた。 だから音はどうなのか。 小野寺弘滋氏の文章は、あっさりしたものだ。 まったく熱っぽさがない。 小野寺氏を責めたいのではない。 SA750が、そういう音であった、というだけのことだ。 http://audiosharing.com/blog/?p=35694
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