http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1123.html
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(回答先: JBL ハーツフィールド レプリカ 投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 28 日 15:28:52)
JBL オリンパス レプリカ
JBL Olympus - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+Olympus+
ヤフオク! -「JBL オリンパス」(スピーカー) (オーディオ機器)の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?va=olympus&vo=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9&b=1&n=50&auccat=23812&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=JBL++%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9&x=0&y=0
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?va=olympus&vo=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9&b=1&n=50&auccat=23812&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=+JBL+olympus&x=0&y=0
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JBL Olympus
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/olympus.html
D50S6-1/2:価格不明(1台、1960年発売)
D50S7-1/2:価格不明(1台、1960年発売)
D50S8-1/2:価格不明(1台、1960年発売)
D50S12-1/2:価格不明(1台、1964年発売)
D50S14-1/2:価格不明(1台、1964年発売)
S507(D50S7R):¥450,000(1台、1965年発売)
¥430,000(1台、1973年頃)
¥499,000(1台、1975年頃)
S508(D50S8R):¥588,000(1台、1965年発売)
¥565,600(1台、1973年頃)
¥610,000(1台、1975年頃)
JBLの音響技術と木工技術の結晶として誕生したスピーカーシステム。
スピーカーユニットの組合せは販売時期によって異なり、最終的に7つのバリエーションがありました。また、D50S8 については1964年以前は2ウェイ構成で、1964以降は3ウェイ構成となっています。
エンクロージャーの仕上げには手彫りの格子グリルと布製グリルの2種類のバリエーションがありました。
これらのモデルの違いは型番で表記されており、格子グリルは型番の末尾が-2、布グリルは型番の末尾が-1となっています。
機種の定格
方式 2〜3ウェイ・2〜3スピーカー・密閉方式orパッシブラジエーター方式・フロア型
型名 D50S6
年代 1960
低域用 LE15
中域用 LE75+HL91
高域用 075
ネットワーク LX5
型名 D50S8R
年代 1965
低域用 LE15A PR15
中域用 375+HL93
高域用 075
ネットワーク LX5、N7000
エンクロージャー C50 Olympus
クロスオーバー周波数 - 500Hz、7kHz
インピーダンス - 8Ω
音圧レベル(新JIS) - 95dB
許容入力(連続プログラム) - 125W
外形寸法 幅1,020x高さ670x奥行510mm
重量(梱包時) - 82kg
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/olympus.html
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パラゴン、ハーツフィールドとともに、Old JBLの銘機とうたわれている、OLYMPUS。
1962年に「D50SM/S8」スタジオモニターを開発。当初はLE15A,375,075+HL93の組み合わせでした。その後、S8Rとなり、ツィーター 075、ドライバー 375、ウーハー LE15A、パッシブラジエター PR15という組み合わせになります。
一体型のパラゴンとは異なり、格子模様の美しさもさることながら、LRのスピーカー・エンクロージャーのセッティングの自由度があり、低域はパラゴンよりさらに出るパッシブラジエター採用。メインのLE15Aとの組み合わせで、LE15単体に較べて、理論上1.41倍口径相当の低域再生能があるというのは魅力的です。もっとも、エンクロージャーの容量との兼ね合いで、なかなかそこまでは行きませんが、やはり低域の再生能力があるというのは、重要に思えます。
http://k-d.jpn.com/audio/JBL/JBL_OLYMOPUS/JBL_OLYMPUS.html
JBL C50 Olympus(1958年11月発売)
外形寸法 幅1,020×高さ670×奥行510mm
\190,000(1台、1967年頃)、 \149,200(1台、1973年頃)
Olympus専用に設計されたエンクロージャー。
外観はウォルナット仕上げとなっており、手彫り格子のフロントグリルを採用しています。
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c50olympus.html
JBL C60 Sovereign I \200,000(1967年発売)
外形寸法 幅980×高さ670×奥行510mm
\149,200(1台、1973年頃)、\279,500(1台、1974年頃)
Sovereign I専用に設計されたエンクロージャー。
内部はC50 Olympusと同じ構造となっています。
外観は美しい彫刻が施されており、前面には布製フロントグリルを装備しています。
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c60sovereigni.html
JBL_Olympus 〜芸術といえる美しさ〜 2007/7/1(日)
●イーベイUSにてあのJBLのオリンパスを見つけました。
オリンパスはランシングの死から11年後の1960年に発表されたモデルです。
オリンパスという名前はC50というエンクロージャにつけられたものなので、オリンパスといってもいくつかのユニットの組み合わせがあります。
更に、あまり知られていませんが、エンクロージャもC50とC60とあるんです。今回はC60ですね、こちらがあまり知られていない方で、オリンパスではなくてサブリンという名称です。サブリンはオリンパスと同じものが選択可能で、仕上げが異なっているだけです、確かにフロントのデザインがあのオリンパスの木格子ではありません。
オリンパスは、当初38cmウーハーとホーン型トゥイータの2ウェイでしたが、C50は38cmを収めるには小型であることから十分な低域が確保できない課題がありました。1965年ころに、ドロンコーンという磁気回路を持たないユニットを使った低域増強の方式が流行し、JBLでもPR15が開発され、C50、C60で選択可能なユニットとなりました。
末尾のS8Rというのはユニット構成の名前でLE15Aウーハー、PR15ドロンコーン、375+HL93ミッドレンジ、075トゥイータからなる3ウェイを意味しています。
プロ用のユニットを惜しげもなく家具のような美しいエンクロージャに収めてしまうところはいかにもJBL的で、ユニットが力を持て余しながら鳴り響く様が見て取れます。
●オリンパスは奥行きがあまり無いのに375という大型のホーンを必要とするドライバが搭載されており、かなり無理な構成で、しかもドロンコーンを使っています。これは、C50、60は今では大きく見えますが、当時のエンクロージャーの容積としては不足だったからです。
バスレフでは容量不足となるため、エアサスペンション方式を意識した密閉型を採用したようですが、結果としてはS7もS8も低音の伸びがなく、つまった感じとなりました。そこで、パッシブラジエータ方式の出番となって、低域が改善されましたがそれでも不満を言うユーザが少なくありません。
ドロンコーンとは、見た目は普通のウーハーなんですが、ボイスコイルのないコーンだけのユニットで、自分で能動的(アクティブ)には動作せず、ウーハーとセットで使います。ウーハーの背圧を利用して、コーンの共振点でコーンを動かす、つまり受動的(パッシブ)な動作をするナマケモノなコーンなので、ドロン(ナマケモノ)コーンっていいます。ドロンコーンは印象が悪いため、JBLではこれをパッシブラジエータ(PR)方式と呼び、ドロンコーンの型名はPRが付くことになりました。
ドロンコーンは共振を利用してコーンを駆動して低域を増強させるもので、foはコーンに取り付けられたオモリで調節することになります。ボイスコイルで動くのではなく箱の内部の音圧を受けて、共振点で位相が反転され同相にして利用するものなので、低域共振付近にのみ適用できる理論です。
そうはいっても、重さのあるユニットを音圧で駆動させることになるので、応答性が悪くしまりのない低音になりやすいためチューニングが難しいです。ウーハー自身が十分にダンピングできる磁気回路を持ってくれば、構造が単純でコストも安く応答も速いバスレフポートが主流になっていくのは当然の流れだと思います。
私は個人的には、ドロンコーンという構造が好きで、密閉の容量を上手く設計できれば、ウーハーの背圧をダンピングでき、ローエンドまで締まった低音を実現できるのでは?と思うのですが、なかなかそうはいかないようですね。
●JBLのスピーカというのは、ARやボザークなどのイーストコーストと比較して、からっと晴れたウェストコーストサウンドと表現される事が多いです。私は、各ユニットのポテンシャルが高く、有り余った使い方をしており、パワーを入れると、どんどん音が前に出て行くような、躍動感のある音になる傾向があることから、そういわれているのだろうと思っています。
オリンパスは聞いたことがありませんが、JBLは渋さというより陽気で明るい元気のいい音という印象があります。PRを搭載してからは、低域のダンピングが効いており、バスドラの音が歯切れのよいと評価する人と、低域不足と評価する人と別れているようです。いずれにしてもドロンコーンによる低域補正の音は、応答性の悪さからクリアさが欠けるのですが、そのようなものがないというのはやはり箱が小さくて低域が詰まってるように思います。
更に、中域は375をむりやり押し込めていますが、そこは375であり声楽の美しさや生々しさには、ぐっとくるものがあります。高域の075はいわずと知れた名トゥイータでシンバルの歯切れがありながらもパワフルさを感じさせます。弱いトゥイータではこうは鳴りませんねぇ、高域までシャリシャリと伸びてはいますが、ハイハットなどが薄っぺらく感じてしまいます。ぶあつくジャーンと鳴ってくれないものです。
いずれにしても、当時のJBLの音は、現代のものほど特性が平坦でなく、クラシックの繊細な響きを表現しにくかったようで、ジャズといえばJBL、クラシックでJBLは疑問という評価はこの頃の製品のことを指しているのだと思います。
●現在価格は$3,000(≒\38万)となっています。年代ものでもあるので、\40万が相場、\20万で即買いと勝手に値付け。今回は、C60なので人気はいまいちといったところです。
コメント
オリンパスはかつて吉祥寺のJAZZ喫茶「メグ」にあったシステムです。
開放的でパワフル。JAZZのエッセンスをストレートに伝えてくれます。
特に075のつんざくような高域は圧巻。
今でも「メグ」はありますが「アバンギャルドDUO」というスピーカーを使っていてパルシブ音は強そうですが残念ながら楽器の音色が出ない印象です。
当時の「ファンキー」のアルテックA7とともにいいものはやはりいいですね。
2007/7/1(日) 午後 7:18 [ k_am ]
私もメグにはわりと行くほうです。私はアバンギャルドになってからのメグしか知りません。オリンパスあったんですかぁ、もっと早くいっとけばよかったです。
それにしても075ってすごいですよね、なんであんな凄いトゥイータ作れたんでしょう、、。
2007/7/1(日) 午後 9:40 [ オーディオエージェント ]
私もアバンギャルドの「メグ」しか知りません。
そこで高田馬場の「マイルストーン」でオリンパス&蜂の巣ホーンで聴いた時はトキメキました。また「マイルストーン」に行きたいです。
2007/7/2(月) 午前 10:44 [ kt9*jp ]
マイルストーンの場所がわからないんですぅ〜、どのあたりにあるのですか。蜂の巣も聴いたことないんです、
菅野沖彦氏が、あんなの計算なしで作ったんだろうけど、すっごくいいんだよ〜、って言ってたのを思い出しました。
2007/7/2(月) 午後 8:12 [ オーディオエージェント ]
おはようございます。昨日、逸る気持ちを抑えられなくて「マイルストーン」さんへサボりに行っちゃいました〜
場所は「マイルストーン」さんのHPでご確認下さい。
http://jazz-milestone.net/
2007/7/3(火) 午前 10:16 [ kt9*jp ]
オリンパス、ソブリンはリビングに設置しても絵になるSPと思います。
しかしながら音は375の存在感が圧倒的で、且つ低域の足が遅いため375のスピードに追従するのが難しく自宅導入を諦めた経験があります。537-500を乗せて聴かれている方が多いのも分かるような気がします。
それにしても低域の再生は難しいですね。
私は未だにコーン型のウーファから満足のいく低音を再生できておりません。
2007/7/7(土) 午前 3:07 [ ケロリン ]
どうも、375の影響大なようですねぇ。
菅野沖彦氏は上にドーンとでっかいのを乗せていましたけど、どうやってもウーハとの繋がりは難しそうですね。
2007/7/9(月) 午前 8:33 [ オーディオエージェント ]
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/49895990.html
この写真のオリンパスS7Rはオリジナル状態を保っています。鹿子模様の木製組格子姿が美しい秀麗なデザインの名器でした。多くのジャズファンに支持され、使いやすいシステムスピーカーでもあった。
低音ユニットはLE15AウーファとパッシブラジェーターPR15を使用。
3ウェイのオリンパスはS8Rと呼ばれ、375ドライバー・HL93ホーン・075ツィーター入り。
2ウェイのS7Rの構成はLE85ドライバーとHL91ホーンでした。
S7Rのほうがまとまりがあって良かったように思う。Oympusは銘器として後世に語り継がれるであろう。また、JBLヴィンティージとして現代に通用するのは、このクラス以上の製品と思う。
fukuroo3にとって無粋なデザインのプロシリーズはJBLとは認めがたい。よって4343や4350は掲載対象外。
上の写真のオリンパスは3ウェイ機のS8Rで、音響レンズを外してあり、ホーン開口部が見えます。
当時 新宿の宝ビルにあった山水ショールームでもオリンパスはジャズの再生に威力を発揮し、上級機のパラゴンよりも良い音で鳴っていた。来客もほとんどがオリンパスでの再生を希望していました。
fukuroo3は持参のLPをパラゴンで聞かせてもらったが、低音も高音も出なくてカラスのようにカァーコォーと鳴くパラゴンには閉口した。
これはいけません、もういいです、オリンパスで鳴らしてください、と、頼んだ記憶がある。かほどにパラゴンは難物中の難物であった。
JBL製ホーンには音響レンズが付き物でした。LE85ドライバーにはHL91ホーンと合致するレンズというように、それぞれのドライバーとホーンとレンズの組み合わせがありました。
オリンパスの箱型番はC50です。オリンパスの発売時期は1960年なので1958年発売のパラゴンよりも2年新しく、ほぼ同時代。
JBLolympusの写真を、もう一枚、上に追加しておきます。裏面とネットワークの様子などが解る写真です。
下に掲載した写真は、JBL DELPHI(デルフィ)というキャビネットで、オリンパスやアポロとセットで使用するもの。
デザインやサイズが合致するように作られている。右の2枚写真は木製蓋を開けた状態で、アンプが取り去られ、LPプレーヤーのみが残っている。
http://fukuroo3.com/jbl2.html
JBL OLYMPUS S50S8R 2005/10/16(日)
正直それまでJBLのスピーカーに感心したことは一度もありませんでした。
僕が聴いた機種の多くは、豪快ではあっても高音のところどころに神経質さを覗かせたり、あるいは足取りの重いどんよりとした低音だったりと、聴くに値しないようなものばかりでした。だから、オリンパスの中古品が入荷してきたときも、まったく期待してはいませんでした。もちろん有名なスピーカですので雑誌で写真は見たことがありましたが、どうせまたスタジオモニターの43なんたらかんたらと同じだろう、と馬鹿にしていました。
しかし、そこから発せられる音は、想像とはまったく違うものでした。確かに聴き覚えのあるJBLの音です。確かにそうなのですが、そこには豪快さの中にも深みや、慈しみや、悲しみといった人生の裏側まで表現してくれる器があったのです。現在の多くのスピーカーほど聴きやすくはなく、オールマイティーでもないのですが、そのリアリティ、浸透感、そして渋みは今までに経験したことがないものでした。
貧乏大学生にははっきり言って身分に不相応すぎる買い物でしたが、遂に往年の名機を手に入れてしまったのです。
スピーカーに全てのお金を費やしてしまった為、当然オリンパスに合ったアンプを買う予算などありません。しかたなくそれまで使い続けてきたアンプを使用したのですが、オリンパスが拒否反応を示すのです。
そこで鳴っていたのは昔から聴き慣れた「キツイ、タルイ」JBLの音だったのです。
初めて視聴し、心を奪われたときの組み合わせはマッキントッシュのC20とMC60というコンビでしたが、この組み合わせでは50〜60年代のジャズには素晴らしくフィットするとしても、それ以降の音楽に対してはやや時代掛かり過ぎている感が否めません。よってやや現代的なアンプと組み合わせようと考えたのですが、これが大きな誤算で、やはり神経質さが顔を出してしまうのです。
足回りにも気を使いました。ウッドブロックで浮かせたり、ベタ置きにしたり、厚手のコルクをかませたり、ユニットの位置も内側にしたり、外側にしたり、トゥイーターとウーファーを離してみたり、またくっつけたり、075を砲金ホーンに変更したり、元に戻したり…。その度に60kgも70sもあるスピーカーを持ち上げたり、移動させたりするのです。
結局アンプ、セッティング等である程度満足がいくようになるまでには5年の月日が必要となりました。苦労の甲斐あって今はかなりいい具合に音を奏でてくれます。例えれば、それはしっかりとしたデニム地のGジャンに身を包んだ逞しい男性のようであり、また夜の酒場で片肘を突きながらグラスを傾ける大人の女性のようでもあり。「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる価値がない」というフィリップ・マーロウの台詞を体現したような、芳醇なアメリカを感じさせる音なのです。
稀代の名機と言われるドライバー375、存在感のある高音を鳴らすトゥイーター075、グリップのしっかりした低音のウーファーLE15AとPR15、とユニット構成も当時の実質的なフラッグシップに相応しい最高の組み合わせです。
(パラゴンという超怒級のシステムがありましたが、あれは別格ですので)
雑誌等で低音の遅れを指摘されることも時々ありますが、セッティングを追い込めば量感と質感が上手くブレンドしたグルーヴィーな音が出ます。beach boysの'surfer girls'ではそのコーラスの力強さと美しさに頭がクラクラします。古いアーティストだけではなく、例えばjack jonsonの朴訥として味のあるボーカルと、アコースティック・ギターのグルーヴに身体が震えます。
http://blogs.yahoo.co.jp/goodvibrations1114/14110218.html
JBL OLYMPUS S8R 2009.08.02 Sunday
長いこと付き合っているせいか、あるいはその風貌のせいか、既に家具の一部のように透明になって部屋に溶け込んでいる。このスピーカーを相棒に選んで良かったとつくづく思う。
しかしながら世間一般の評価はイマイチ(仕上げ違いのサブリンも含め)、という気がするのは僕だけでしょうか?
第一声では名機ともてはやされつつも、二言目には
「ただし、低音がもたつく・・・」
と揶揄されたりとか、やたらと改造されやすい(つまりメーカー純正に満足できない)、とか。そこで躍起になって、
そんなことはない、純正のJBLオリンパスS8Rは素晴らしいんですよ!
と勝手に弁護してみよう。
皆さんご存知のようにオリンパスにはいくつかのバージョンがある。しっかりと鳴っている状態を聴いたことがあるのはS7RとS8Rのみだけれど、このふたつにしたって出てくる音の印象はずいぶんと違う。使用ユニットも構成も違うから当然と言えば当然だけど、その時点でまず混乱を招く。
ものすごく単純に言うと、
S7Rはすごく優しい、そして鳴らしやすい。中域の美味しいところがギュッと詰まっていて嫌な音が出ないし、組み合わせるアンプのパワーもそんなに要らない。
それに対してS8Rはジャジャ馬、すごく慣らしにくい。ひとつ間違えば、高音シャカシャカの低音ボヨンボヨンになってしまう。しかしすべてが上手く噛み合ったとき、実に押し出し良く開放的な音楽が鳴る。
時々見かける375+蜂の巣ホーンをキャビネットの上に載せるセッティングは、両者の中間を狙っている。純正S8R、もしくは往年のパラゴンやハーツフィールドが好きな人とは別の方向じゃないかな。
逆に375+ゴールドウィングはノーマルS8Rを推し進めた方向。
見た目がゴツくなるので僕はやりませんが。
話をS8Rに戻すと、僕にとっては昔のJBLの味を残しつつ、現代的なソースにも対応する理想的なスピーカーなのだ。
昔のJBLとはいわゆるスタジオモニターシリーズが席巻する前の、先ほども言及したパラゴンやハーツフィールドの流れを汲んでいる音色のこと。
個人的な(あくまで個人的な)感覚では、70'S後半以降のJBLにはどうしても馴染めない。所有されている方には申し訳ないけれど、本音です。
そういえば70'S後半以降は、興味を持てるソフトも極端に減ってしまう。両者の間には少なからず相関関係がある。
ある時期以降のJBLからは、それ以前のモデルにはあった牧歌的とでも形容できるような「遊び」が希薄に感じてしまうのだ。
近年の製品はまた印象が異なるけれど、それは過去のJBLとは一線を画して滑らかで現代的な言わば「第3期」。
まあ何も持ってない状態でどちらを選ぶかと訊かれれば、やはりS8Rを選ぶけど。
僕のようにロック主体のリスナーにとっては、これより前のモデルもちょっと厳しい。
電子楽器の音(特にベース)があまりにも古めかしく聴こえてしまうからだ。
S8Rはそのバランス感覚が実にいい。
もう一組のメインスピーカーであるB&W SS30と比較すると、はっきり言って再生帯域は上も下も伸びてない。075の上限はたかだか15KHz程度だし、LE15とPR15の低音も量感はあるけどそれほど下まで伸びていない。しかしいったん鳴らせば過不足なく聴こえるから不思議なものだ。
(ちなみにSS30のカタログスペックは30Hz〜26KHz(-6db)です)
もちろんJBLに限ってみても、製品としての「格」が上の製品は数多くある。けれど今まで述べてきた理由でオリンパスS8Rが僕にとって理想的なスピーカーなのだ、と気づいたのは実はここ数年の話で、導入から3〜4年はこの鳴らしにくいスピーカーをどうしてくれようかと悩んだものだ。セッティングや組合せで少しずつ改善はされたが、根本的な不満は解消されなかった。
劇的に進歩、というか進化したのは思い切ってメインアンプを交換してから。つれなかった美女が突然微笑みかけてくれたような、今までの苦労を吹き飛ばす喜びだった。
ちなみに、しばらくの間弟のところに嫁に行っていたロジャースのE40aという、見た目は貧弱でとにかく熱くなるプリメインアンプで鳴らしたときもなかなか良かった。組合せって難しいもんです。
オリンパスの改造については今までも、そしておそらく今後もしないと思う。
例えばネットワークに手を加えると、その瞬間からまったく別の音色になってしまう。
かつてスピーカーを自作したときにも感じたが、音なんてものはコンデンサーひとつ、抵抗ひとつでコロコロと変わってしまう。
しかし前にも言ったように、僕が好きなのは60年代前後の雰囲気を残したJBLなのだ。現代的な音を聴きたいのなら別のスピーカーを買えばいい。
直感を信じて最後まで追及しなければ本当のところはわからないし、わかったつもりになっていても実はその一面しか見えていない。とにかく行動しなければ何も見えない。これってオーディオに限った話ではなくて、僕自身の価値観というか人生観というか、とにかく深いレベルにまで根を下ろしている。そんな得がたい経験をさせてくれただけでも、このスピーカーには感謝しなくちゃ。
http://asmallgoods.jugem.jp/?eid=126
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JBL 現行のスピーカーシステム
https://jp.jbl.com/premium-speakers
JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html
JBL 歴代エンクロージャー-キャビネット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index3.html
JBL 歴代スピーカーシステム(民生用)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index2.html
JBL 歴代スピーカーシステム(プロフェッショナルシリーズ)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index.html
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