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疑問点を述べる前に、まず、二つ記事の引用をします。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20090920-545887.htmlより、かなり長い日刊スポーツの記事を全文引用します。
「しんちゃん」作者、荒船山で滑落死か?
11日に家を出てから行方不明となっていた人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者臼井儀人さん(51)が登ったとみられる群馬・長野県境にある荒船山の艫岩(ともいわ)の下の岩場で19日午前、男性の遺体が見つかった。急斜面のためこの日は遺体収容ができず、身元確認はできなかったが、遺体の服装は家を出た時の臼井さんのものに似ているという。警察では登山中に滑落した可能性が高いとみて、20日朝から遺体収容作業を行う。
この日午前10時40分ごろ、荒船山(標高約1423メートル)を登山していた埼玉県の男性から「艫岩の下に人らしきものが倒れている」と119番に通報があり、群馬県警の捜索隊50人が現場に向かった。艫岩は200〜300メートルの絶壁が続く巨岩で、北側の登山道近くのがけから約100メートル地点の岩場に人が倒れていた。50〜60度の急斜面のがけのため、捜索隊も近寄ることはできなかったが、すでに死亡していたという。同警では誤って滑落したとみている。
遺体収容には時間がかかり、日没になってしまうため、この日の収容は断念。20日朝、同警の機動隊からレスキュー隊も参加して、作業を再開。収容は午後になる予定だ。同警によると、遺体の服装は白いTシャツに黒いリュック姿だったが、がけ下に滑落した際に服の一部が脱げかけたようで、靴なども近くに散乱していた。遺体の損傷も激しく、顔も確認できなかったという。服装は臼井さんが11日に埼玉県春日部市内の自宅を出た時のものと似ており、収容後に身元を確認する。
臼井さんの家族の元にはこの日昼ごろ、同署から「臼井さんに似ている遺体が見つかった」との連絡が入った。家族は20日現場に入ることを希望している。近所の人は「信仰している宗教の教義上、自殺はありえない」と話している。
登山関係者によると、艫岩は子供でも高齢者でも登れる比較的楽な岩場だという。しかし、展望台から外れて、がけ近くに迷い込んだ場合、滑落の危険性もある。地元観光関係者によると滑落死は「年に1件あるかないか」という。
臼井さんは登山が趣味で、リフレッシュを兼ねて頻繁に出かけていた。11日朝に「荒船山に行く。夕方には帰る」と言って自宅を出た。しかし、夜になっても戻らず、携帯電話の呼び出し音はするものの、応答がない状態で連絡が取れなくなったため、翌12日に妻が捜索願を埼玉県警春日部署に出した。12日に長野・軽井沢付近、13日に荒船山近くの下仁田町で臼井さんの携帯電話の電波を確認するなど、行動に不審点もあることから春日部署は事故や事件に巻き込まれた可能性もあるとみて群馬、長野両県警に協力を要請。荒船山を中心にヘリコプターや警察犬も動員して捜索していた。
臼井さんは90年に「クレヨンしんちゃん」の連載を双葉社「Weekly漫画アクション」で開始。00年から同社の月刊誌「まんがタウン」で連載し、10月号の表紙もクレヨンしんちゃんが飾った。双葉社には11月号まで原稿が入っているという。17日には公開中の劇場用アニメを実写化した映画「BALLAD 名もなき恋のうた」に関連する春日部市内のイベントで、主演草なぎ剛も「早く無事に救出されることを願っています」と心配していた。
◆臼井儀人(うすい・よしと)本名・臼井義人。1958年(昭33)4月21日、静岡県生まれ。埼玉県春日部市在住。77年に埼玉県春日部工業高を卒業後、デザイン専門学校を経て79年に広告関係の会社に入社。87年「だらくやストア物語」で「双葉社 週刊Weekly漫画アクション新人賞」の佳作に入賞して漫画家の道に進む。90年8月から週刊Weekly漫画アクションで「クレヨンしんちゃん」の連載を開始した。「夢を売る仕事なので」と、マスコミに一切出ないことで知られる。
◆荒船山(あらふねやま)群馬県下仁田町と長野県佐久市にまたがる標高約1423メートルの山で、日本二百名山の1つ。南北約2キロ、東西400メートルの溶岩台地で、平たんな頂上部がある山容が荒波を割って進む船を思わせることから、荒船山と名付けられたといわれる。荒船山北端にある艫岩は荒船山を船に見立てた時に船尾にあたり、高さ200〜300メートルの絶壁が続き、幅は約800メートルとされる。
[2009年9月20日9時1分 紙面から]
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090917/CK2009091702000120.htmlより、東京新聞の、今度はかなり短い記事の引用
「しんちゃん」作者 長野との県境に? 携帯電話の電波測定
2009年9月17日
連絡がとれなくなっている人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者の臼井儀人さん(51)=本名・臼井義人=が、十一日に埼玉県春日部市の自宅を出た後、少なくとも十四日まで、群馬、長野の両県境付近にいた可能性が高いことが十六日、埼玉県警などへの取材で分かった。
埼玉、群馬両県警によると、臼井さんの携帯電話の電波から位置を測定したところ、十四日まで長野県軽井沢町など群馬、長野の両県境付近を移動しているのが確認された。それ以降は、携帯電話はつながらない状態だという。
また、臼井さんは下仁田町と長野県佐久市にまたがる荒船山(一、四二二メートル)に向かったとみられ、両県警が捜索したが、手掛かりはなく、入山届も出ていないという。
以上引用終わり。
では、疑問点を箇条書きにします。
1.11日に日帰りの予定で荒船山へ行ったと言うのは家族の証言なので事実であるはずだ。そして、その日の内に、山頂の崖から転落し、死亡したということになる。しかし、日刊スポーツの記事の「12日に長野・軽井沢付近、13日に荒船山近くの下仁田町で臼井さんの携帯電話の電波を確認するなど、行動に不審点もある」とか、東京新聞の記事の「臼井さんの携帯電話の電波から位置を測定したところ、十四日まで長野県軽井沢町など群馬、長野の両県境付近を移動しているのが確認された」と言うことは、出発した翌日から翌々日、荒船山付近を移動していたと言うことになる。これは明らかに矛盾する。
2.上に引用した以外の記事もいくつか読んだが、電車で行ったのか車で行ったのかが明確ではない。上に引用した記事でもそのことは触れられていない。まだ50歳台で、自分で車を運転して軽い登山に行くことも可能だと思えるから、車で行った可能性もあるが、それなら、なぜ、車が見つかっていないのか?それとも、電車で行ったのだろうか?それなら、駅の売店などに立ち寄った可能性が高く、防犯カメラなどに映像が残っていそうなものだが、そういった捜査はまだしていなかったと言うことなのだろうか?
3.なぜ、荒船山だったのか?今までに荒船山に行ったことが何回もあったのか、その点についての報道がない。荒船山に行かなければ、多分、今回の崖からの滑落事故自体が成立していないはず。だから、なぜ荒船山を選んだかと言う点も、一応は考えておくべきことだ。
一応、疑問点は上に挙げた3点です。携帯電話の待受けは数日間はできるのでしょうから、11日の登山初日に滑落したとしても、携帯電話が故障せず、艫岩の崖から落ちた後も電波を受信していたと言うことは十分に考えられるのだとは思います。ただ、それなら、少なくとも、「12日に長野・軽井沢付近、13日に荒船山近くの下仁田町で臼井さんの携帯電話の電波を確認するなど、行動に不審点もある」と言うことはありえないはずです。それに、携帯電話の電波の確認は、正確な時刻の記録が残るはずです。つまり、いつごろまで軽井沢周辺にいて、いつごろ下仁田町へ移動したのか、時刻もわかる筈ですが、その報道がありません。ただ、地図をチェックすると、軽井沢周辺と下仁田町はかなり近い位置にあるので、携帯電波の記録だけでは、移動したのかどうかは判断できないのかもしれません。この点、詳しい方がいらしたら、教えていただけると幸いに思います。