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政活費 問われる透明性/県内4大議会 実情は
朝日新聞[31面 新潟版] 2016年10月27日
長岡 返還わずか2.2%/上越はHPで領収書公開へ
富山市議による不正取得が相次いで表面化したことで、政務活動費(政活費) に注目が集まっている。県内4大議会について調べると、議員が受け取った政活費の大半を使い切っている実態が見えてきた。一方、情報公開については、上越市議会がホームページでの領収書公開を決めたように、県外の先進事例を採り入れるケースも出てきた。
政活費は、議員が調査研究などに使うもので、税金が充てられる。不正が相次いだ富山市議会では、議員1人あたり月15万円となるように会派ごとに交付している。さらに、会派の所属議員数に応じた「加算額」があり、例えば、10〜19人の会派は30万円。15人の会派の場合、1人あたり月17万円の計算になる。
県内の自治体はどうか。新潟市は人口では富山市の約2倍だが、政活費は会派所属議員が1人あたり15万円、無所属は12万円と、やや少ない。長岡市はさらに少ない6万円、上越市は会派所属議員が5万円、無所属は2万5千円。一方、新潟県議会は会派所属議員は1人あたり33万円、無所属は26万4千円と、市議会よりもかなり多い。
政活費は、使わなかった分を返金しなければならない。富山市議会では2015年度に計7920万円が交付されたが、返還額はゼロ。交付額のうち、会派や議員が使ったと申告した額の割合を示す執行率は100%だった。
長岡市議会は、15年度の執行率が97.8%(返還率は2.2%)だった。人口規模が近い中核市の議会の執行率は平均81.6%で、大きく上回ったことになる。上越市議会も90%を超えた。新潟県議会と新潟市議会の執行率はいずれも86%台。平均は都道府県議会が87.8%、政令指定市の議会が85.6%だった(平均値はいずれも全国市民オンブズマン連絡会議調べ)。
情報公開にも濃淡がある。富山市議会の場合、市民らが政活費の収支報告書や領収書を見るには、情報公開を請求しなければならない。長岡市議会も、領収書を閲覧するには情報公開請求が必要だ。一方、新潟県議会と新潟、上越の両市議会は、情報公開請求をしなくても、県庁や市役所で閲覧できる。
先進的な議会では数年前から、ホームページでの公開や安価なCDやDVDでの提供に踏み切っている。領収書をコピーすると、コピー代が数十万円に上るケ ースもあり、不正・不当な支出をチェックするにはハ ードルが高いためだ。上越市議会もこのほど、今年度分からホームページでの公開とDVDでの提供を行うことを決めた。
県外の先進的な事例は他にもある。茨城県議会は第三者機関を設置。学識経験者が指導や助言をし、必要に応じて収支報告書などを検査する。京都府京丹後市は議員に活動報告書や領収書を出してもらい、議長が審査した後で支給する「後払い方式」を採用している。 (増田洋一)
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