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コア・コンピタンス経営と事業仕分け継続のために。
http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/527.html
投稿者 彼岸楼 日時 2010 年 5 月 14 日 12:28:26: njbqC.Mf1PyZ2
 

(回答先: 社会や経済の環境が劇的に変化している時期に必要な概念とは 投稿者 Morning Field 日時 2010 年 5 月 12 日 10:35:57)


 Morning Fieldさん、今日は。
 尚、後段は、【事業仕分け・・・”目標金額”といった概念は無い? 投稿者 Morning Field 日時 2010 年 4 月 23 日】にたいするレスになります。

 
 >現在のように、社会や経済の環境が劇的に変化している時期には、使い古された言葉という感もありますが、「コア・コンピテンス」という(経営)概念に再び注目することが非常に意義深いことであるように思います。この概念は、何も経営(企業等の共同体)だけの範疇に留まるものではなく、政治・経済(国家)、軍事(軍隊)、人生(個人)など広範に適用できる概念であると思っています。

 “コア・コンピタンス[Core Competency,Core Competence]”は先進的な企業ならばとうの昔に採り入れていた経営の中核概念であり、その発信源・推進基地が経営企画部あるいは経営企画室と呼ばれたCEO(経営最高責任者)直下の部署でした。けれども、おそらく日本においても省庁の範囲内では其々に“コア・コンピタンス”の研究が為されてはいたものの、省庁横断的で統合的な政策決定機関であるはずの内閣府が十分機能しなかったことが日本の現況を物語っているのではないでしょうか。つまり、現在の日本国において、“コア・コンピタンス”という概念は断じて旧くはない、今も尚国家経営に不可欠な要諦であることに変わりはなく、現(民主党)政権が国家戦略局(現状は国家戦略室)を設置したことの目論見の一つにはまさしくその実現化があると推察しています。


 ―  http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/257.html  事業仕分け・・・”目標金額”といった概念は無い? ―

 >>(以下貼り付け、枝野幸男「事業仕分け第二弾を実施します。」、鳩山内閣メールマガジン第28号、 2010/04/22より)(以下貼り付け、枝野幸男「事業仕分け第二弾を実施します。」、鳩山内閣メールマガジン第28号、 2010/04/22より)
 >>期待が大きい半面、事業仕分けには誤解もあります。第一に、目標金額といった概念はなく、あくまでも個別にその事業が無駄か、無駄でないのかという視点で議論しています。第二に、本番の1時間だけで評価しているのではなく、各府省からのヒアリングや現地調査など事前に十分な準備を行った上で、本番の1時間の議論に臨んでいます。第三に、それぞれの事業の政策目的自体を議論するというよりも、事業が効率的・効果的に行われているかどうかを検証しています。
 >>「(貼り付け終わり)
 >しかし、問題にしたいのは「第一」の点である。直感的に浮かぶのは、「逃げ」、「甘さ」、というキーワードである。前任の仙谷大臣が「3兆円」とテレビで発言したのは、潔く、強い取り組み姿勢を感じさせ、国民の期待を高めた。結局、達成されなかったが、あの官僚的世界の魑魅魍魎の世界を少しでも知っている人間からすれば、(かつ埋蔵金を含めれば3兆円となったという実績を含めて考えれば)、十分に評価して足る結果であったと、私は思っている。目標達成されなかった責任はあるし、それは適切な範囲で責められるべきだが、不当かつ必要以上の批判にはあたらない。(職を賭す必要は無く、)しっかりと結果と過程が反省され、次の事業仕分けの取組方針として具体化されるのであれば、理解ある国民からは十分に支持されるはずだ。

 私もMorning Fieldさんと同じように、何よりも数値目標を提示することに抵抗を示す官僚組織に対し、目標を明確にして切り込んだことを評価していますし、達成率は次の課題として持ち越しても何ら問題ではなく、『しっかりと結果と過程が反省され、次の事業仕分けの取組方針として具体化されるのであれば、理解ある国民からは十分に支持されるはずだ。』と思っています。

 >一般社会においては「目標」は必要である。具体的な数値目標があればなお良い。これが無ければ組織はシマリがなくなる。マネジメントの世界では、「戦略購買」とか「原価企画」、「ターゲット・コスト」という経営技術の概念が存在する。国家事業と企業経営は違うのだ、と言うかも知れないが、企業が当たり前のようにやって血の努力をしていることを、国家がやらないというのはおかしいと思う。国民の税金をあずかるのだから、公的精神に基づき、より真剣にやることが求められるのではないだろうか。

 政府予算(一般会計)を企業経営的には販売費及び一般管理費と捉えることは可能ではないかと考えています。そこで、事業仕分けの目的の一つは予算の内訳(構造)を詳らかにしてその実効性(機能の有効性)を評価し予算配分の適正化を図るというものですが、後者に関してはたとえ大雑把なものであっても数値目標(仮の評価指標)がなければ、少なくとも最低限の説明責任を果たしたと国民を納得させることはできないと思います。
 さらに、国家経営に関して謂えば、行政(省官庁)は財務諸表規則の遵守を民間企業に求めるだけではなく、先ず自らの財務諸表(B/S,P/L,C/F)を策定し会計基準に則った運営を開始すべきではないでしょうか。ただし、官僚達が積極的にこれに取り掛かろうとするとは到底考えられませんから、やはり政治(家)主導で半ば強引に推し進める外はなく、その点において民主党政権には大いに期待したいのですが、ある程度の成果として結実するのには最低2期(8年間)の政権の継続を要すると想っています。

 Auf Wiedersehen.
 

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