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Re: コア・コンピタンス経営と事業仕分け継続のために。 http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/530.html
(回答先: コア・コンピタンス経営と事業仕分け継続のために。 投稿者 彼岸楼 日時 2010 年 5 月 14 日 12:28:26) 彼岸楼さま、 フォローアップをありがとうございます。 よく実践家や評論家の人たちが、事業仕分けに対して「戦略が無い」というような批判をしているのを聞きます。 事業仕分けについて、数値目標や方針・ルール等がしっかりと示されない点については、(こうして彼岸楼さまとの議論の中で指摘(*)されてきたように)その通りだと言えると思います。こうした意味における批判については、(今は事業仕分けがまだ端緒の段階でもあり)高度化する方向に推し進めるための大事な指摘になると思っています。 ((*)彼岸楼さまとの議論の中では、数値目標そのものの重要性と数値目標を達成するための構造についての重要性が明らかになったように思います。私は「戦略購買」、「原価企画」、「ターゲット・コスティング」というような経営技術概念を指摘しましたが、これはどちらかというと、売上原価や製造原価レベルに焦点が置かれた概念であることが多いと思います。これに対して、彼岸楼さまは、「販売費および一般管理費」における費用構造や「財務構造全体」へ切り込むことの重要性についても指摘くださいました。) しかしながら、そう(こうした妥当性を持つ)ではない批判も、なかには多いのではないかと思っています。例えば、批判の中には、御用評論家のものも含まれており(民主党憎しで)、事業仕分けそのものを否定してしまいたいという下心が含まれているものが多いのも、問題ではないかと思っております。また、(実戦経験があまり・ほとんど無いのに)著名評論家であるという立場から(大所高所から)少し威張ってみたかった、というものも多いかと感じています。こういうテのものは、マスコミを通じて世論を形成しようとするものであり、タチが悪いと言わざるを得ないように思います。 なぜ、これまでの「上意下達の(戦略的)予算配分」が機能せず、「構造に切り込む(戦略的)予算配分」を民主党が選択せざる(目指さざる)を得なかったのか? 一般に(組織の衰退が起きている場合)、変革しようという尊い意思を持った若人が、現場の実態構造に切り込もうとするのを阻むのは、現場の実態構造に切り込む体力と精神力を失った老人(老害)(*)であると思っています。 ((*)あえて指摘する必要もありませんが、実際には「老人」ではない場合もあります。ここでは変革の意欲を失ない、現状に甘んじようとする人達を「老人」と評しました。) そこでは、道徳や論理だけでなく、感情や実体的圧力が、広範に・モザイク状に入り混じって抵抗勢力を形成します。だから、アタマデッカチの「砂上の楼閣」レベルの「戦略」では全く歯が立たないと言ってもよいのではないかと思います。民主党の事業仕分けは、よく「パフォーマンス」と揶揄されていますが、テレビ番組で民主党若手がしっかりと論理的に反論できないことには歯がゆさを感じてきました。世論を見方につけるというやり方はプロセス上絶対に必要だと思います。政治家の生命線である選挙戦の勝敗の可能性を持って、これを揺さぶることが絶対に必須であるからだと思っています。 彼岸楼さまは、事業仕分けが「ある程度の成果として結実する」(=コア・コンピテンス(ルーチンの束、戦略基盤)にまで高まるレベル)までの期間として、「最低2期(8年間)」と言われました。民間企業よりも相当時間がかかることを踏まえるならば、これは妥当な期間であるという気がしました。そうなると、国民がしっかりとプロセスを監視・牽制していくことが大事ですね。
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