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(回答先: 【G8からG20への交代】-----田中宇の国際ニュース解説 投稿者 ミスター第二分類 日時 2009 年 9 月 30 日 11:28:33)
田中氏の世界情勢情報収集能力はすばらしく、有益である。しかし、問題は
彼の呪文であるところの多極主義、隠れ多極主義にはご用心ということでは
ないか。世界には様々はプレイヤーや意図を持った勢力があり、それがその
時々に離合集散し、合力として世界が動くというのが現実であろう。今回の
アメリカがらみの世界史断面でいえば、重要なのは多極主義かどうかではな
く、イギリスとアメリカの離婚ではないか。これは米連銀をめぐるイギリス
とアメリカの愛憎劇ではないか。イギリスの大金持ちから見れば、ネオコン系
の世界支配妄想に付き合わされて、大損したからもう付き合いたくない、とい
うことだろうし、アメリカ国民からみれば、もともとアメリカの銀行をイギリス
が乗っ取っていたからこんなことになったんじゃないか、さっさと島国へかえ
れ、といいたいところでしょう。これ、どっちも正しい言い分。この言い分に
は多極主義も隠れ多極主義もない。
で、私は隠れ多極主義を言い出すまでの報収集・分析は田中ファンであり、多
極主義による世界統一説明プロパガンダの自業自得に陥る田中氏には批判的な、
隠れ田中ファンなのか、表面田中ファンを装った田中潰し勢力なのか、分かり
ません。私の場合にもこの区別は不毛。一極でもって世界を説明しようとする
頭脳構造は一極による世界支配を望む頭脳構造と同じであって、実は田中氏は
隠れ世界統一覇権主義者ではないか、とまたまた不毛な一神教世界の妄想でし
た。