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(回答先: 【国際通貨物語(その3)】 幻のナチスドイツの国際通貨戦略 投稿者 ミスター第二分類 日時 2009 年 9 月 29 日 21:25:09)
http://ameblo.jp/chikarablog/entry-10095394172.html#main
【国際通貨物語(その4)】 ドルが基軸通貨となった日
2008年05月10日(土) 00時33分02秒
ポンドからドルに、基軸通貨が移動した日には明確な日付がある。
それは1944年7月8日である。
その日はブレトンウッズ会議が始まって1週間経ったばかりのとある1日で、その日に、IMF協定草案「第4条第1項」に、金との兌換性を「ドルだけに」保証することにする改正条件「修正4条1項」が加えられた。
この「ドルだけに」の表現が重要な意味を持つ。
そして、このフレーズがその後の世界の国際通貨体制の帰趨を決定した。
基軸通貨ドルが形成されていったのは、IMF協定が明記した統一的な固定相場制を維持するために各国が金平価ではなくドル平価を選択し、ドルを介入通貨・準備通貨として使用したからである。
つまり固定相場制こそがドルが地域通貨からグローバルな国際通貨へと発展する最も重要なルートであった。
そして、この瞬間に基軸通貨はポンドからドルにその主権の座が移った。
基軸通貨ドルの形成は民間レベルでの国際取引から上向していったのではなく、ドル平価維持のため通貨当局が介入するといった公的レベルから下向して民間レベルでの国際取引へ波及していったのである。
その意味において、IMF協定は第二次大戦後のアメリカによる金独占と英米間の力関係の逆転の下で、ポンドからドルへの基軸通貨の交替を制度的に先取りするものであったと言える。
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(コメント)
現代において金の代わりとなるものは何でしょうか。
金との連動性を捨てたおかげで世界が資金不足から開放された事は経済学を学んだ人なら、良く知るところのものでしょう。
金は性質が安定しており、美しく、加工しやすく為に宝飾品用途に多く用いられていますが、それ以外の用途はあまりありません。
従って、その価値は人間の単なる思い込みです。
資源としての利用価値は食料や石油に比べると格段に落ちます。
結局、現在の通貨経済で、通貨の価値(交換価値)は人間の単なる思い込みで担保されています。
価値を担保するものとして、最も適切で普遍的なものは何か・・・・・・究極的な価値、それは形而上的な性質を持つものだと思うのですが・・・・。