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緊急動議:中小企業への支払い猶予の弊害。
モラトリアムの弊害
この政策は明らかに生産者への優遇であり、消費者の懐を潤す政策とは全く逆方向のものです。
これは民主党のマニフェストで公約した経済政策の理念に対して真っ向から刃向かうものであり、この政策を通すことは、民主党の裏切り行為です。
(なお住宅ローンの返済者に対する返済猶予を国が肩代わりするのは良い政策です。これは今の住宅ローン減税分を返済者に回すだけで解決できる物で財源はほとんど要らないものです。早くすべき物です。)
しかし企業への返済猶予となると話がガラリと変わってきます。
利子免除か、元金も免除か。どのようにこれを行うかはっきりしていないので、基本的なことだけ考えて見ましょう。
デフレにおいてこのようなことを行うことは、いずれにしろ生産業者を優遇することになり、生産をさらに強化するものになります。デフレにおける生産力強化に成算はありません。困っている方にということで同情を誘っても、全体的にはマイナスです。
これによって、消費が増えることは全くなく、今までの低金利融資と同じく倒産を先延ばしするだけです、この政策自体に景気を回復させる力は全くありません。
この政策は自民党政権が長らく取って失敗してきた、中小企業へのあらゆる補助金政策により低金利で融資した政策と同じです。これでもだめなら支払い猶予だとどうだというような、麻生政権のあり方と同じです。こういった力攻めも間違った方角へは資金が入っていきません。
現在の金融政策は、低金利のうえ、借り入れ余力のないところへ無理やり貸し付けているのが現状です。
現在多くの銀行は、売上が下がっており、先行きに見通しのない返済能力のない企業へも、保証協会のお墨付きが有る限り融資し続けています。モラルは既に崩壊しているのです。
そのうえさらにこの借金を棒引きしようというのです。それでも企業は再生できません。お金は企業に回りません、倒産していくだけです。
民主党の政策はこのような無駄なばらまき政策を転換して、消費者の懐を潤せる政策へ変更するのではなかったのでしょうか。
よしんば窮した企業の支払い利息を国が肩代わりしたとしましょう。その会社は倒産せず雇用も確保されます。しかしその会社は猶予された分を赤字に補填するだけです。それは景気回復にほとんど役に立ちません。
このような政策は消費が回復しない限り、先延ばしだけであり根本的な解決にはならないのです。
デフレが今のように深刻化すると、もはやお金は製造業者に流れても無駄なのです。国内に有効な投資先がなく、また製品を作っても売れないので借金返しに使われるだけで投資や設備に回りません。
彼らがほしいのは売上であり、消費者の購買力を増やしてほしいのである。物を高く買ってほしいのです。
そうすれば資金が企業に回ります。
彼らに資金を回す方策は売上を増やすことであり、そのためには消費者の懐具合を増やす必要があるのです。
財源不足が喧伝されるこの時節に、このような無駄金を使っていてはいけません。一気に本丸を攻略しなければ浮上できません。
銀行に公的資金を導入するようなお金があるなら、個人預金の金利を引き上げる方が良い政策です。あるいは、その企業の生産物を減税して消費を刺激するほうが良いのです。エコカー減税などの不公平なものより、消費税を下げた方が公平で効率的です。
中小零細企業の借金を棒引きすることは、既にほぼゼロ金利に近いのだから、金利を免除してもそれほど効果がでません。。
これこそ企業への福祉政策、ばらまきの最たるものです。今まで銀行合併による貸し剥がしで困窮した企業の銀行への復讐のような政策です。その復讐も公的資金を入れるなら、復讐にもならず結局国民負担を無駄に増やすだけになるでしょう。
もし公的資金を銀行に投入するなら、個人の預金金利を引き上げるためにするべきです。銀行の預金に対して政府が金利を上乗せする方が遥かに良い対策となるでしょう。
それが消費者に対する補助金になり確実に資金が消費者にわたり購買額が増えるからです。
個人ではなく企業に支払い免除をすることは、デフレにおいては全く意味のないことです。デフレは生産量を増やす方へ資金入れてはならないのです。消費を増やす方向へ資金を入れなければなりません。
これが根本です。
借金をせず財政をやり繰りし、生産刺激資金を消費刺激資金に転用するというのは正しいデフレ解消政策です。
一大臣のお戯れに付き合ってはいけません。民主党の経済政策のすべてが水泡に帰すからです。
一言主http://hitokotonusiblog.so-net.ne.jp/
http://siawaseninaroublog.so-net.ne.jp/
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/teraxBLG/blg-hiduke.html