★阿修羅♪ > 国家破産63 > 371.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 米金融・債券市場展望=米国債相場はさらに上伸も 投稿者 gikou89 日時 2009 年 6 月 28 日 23:13:08)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200906270013a.nwc
26日にピークを迎えた2009年3月期決算企業の株主総会は、ファンドなど「物言う株主」の存在が薄らぐ一方、巨額赤字や減配を陳謝する経営陣に、個人株主から怒りの質問が飛び交う“荒れ模様”となった。金融危機と不況のダブルパンチで過去最悪の業績を余儀なくされた企業が続出した影響が大きく、企業には株主の納得できる「結果」が求められている。
警察庁などによると、26日に総会を開いた企業は非上場を含めて全国で1321社。東京証券取引所に上場する企業の約半数にあたる876社が集中した。
≪陳謝、弁明に終始≫
「赤字決算、減配のほかグループの証券会社で(顧客情報流出)問題が発生し、誠に申し訳ない」。同日、東京都内で行われた三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の株主総会では、身を縮めて陳謝する畔柳信雄社長に株主の射るような鋭い視線が向けられた。
巨額献金事件を起こした西松建設の株主総会でも、石橋直社長が「多大な迷惑をかけた」と頭を下げた。
今年の特徴は、個人株主の関心の高さだ。トヨタ自動車3364人、東京電力3008人、みずほFG2732人…。日本を代表する企業で、過去最高の数にのぼる株主が経営陣と年に1度の“直談判”に臨んだ。
「私は年金生活者。配当が唯一の楽しみだったのに」。08年3月期より期末配当が減った住友商事の株主総会では、高齢の男性株主から経営陣への恨み節が漏れた。
昨年秋に金融危機が表面化して以降の世界的な景気悪化で、株主への利益還元である配当の減額や見送りが相次いだ結果、個人株主の怒りが一気に噴き出した格好だ。
三洋電機の佐野精一郎社長はも26日の株主総会で、「配当を引き続き見送り、申し訳ない」とうなだれた。パナソニックでも「減配に失望した」との声が会場に渦巻いた。
≪役員報酬に矛先≫
減配や無配の怒りの矛先は、経営陣の待遇に向けられる。4期連続無配の日本航空では役員報酬についての質問が相次ぎ、西松遥社長が「最大60%をカットし、社員と痛みを分かち合っている」と苦しい弁明に追われた。6年ぶりの赤字に陥ったみずほFGでも「1人あたりで3000万円の役員報酬は多すぎる」と糾弾の声が上がった。
生き残りのためのM&A(企業の合併・買収)も加速しているが、経営破綻した米リーマン・ブラザーズのアジア部門などを買収した野村ホールディングスの総会では、費用負担を懸念する声が続出。買収したインド子会社の評価損で赤字になった第一三共でも、「本当によく調べたのか」と厳しい声が飛び交った。
極めつけは損害保険ジャパンとの経営統合を決めた日本興亜損害保険だ。前会長が「株主」として自ら出席し、「不況で先が見えないのになぜ統合か」と兵頭誠社長ら現経営陣との“直接対決”を演じた。
「V字回復」を目指し、各企業は生産体制の見直しや雇用調整といったリストラに余念がない。トヨタや東芝では、総会後の取締役会でトップ交代が承認された。金融危機でファンドなど「物言う株主」の攻勢が鈍った代わりに、その影響も受けた個人株主の視線は一段と厳しさを増している。景気の底打ち感が広がる中、株主の納得できる「結果」を残さないと、「来年(の総会)はもはや乗り切れない」(金融機関幹部)との懸念が現実になりかねない