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(回答先: 米銀のストレステスト(健全性審査)は安心とストレスの何れをもたらすか?山崎 元(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 投稿者 新世紀人 日時 2009 年 4 月 30 日 15:50:22)
http://diamond.jp/series/yamazaki/10077/?page=2
中身について、何か手掛かりはないものかと情報を探していたら、4月19日(日)の朝日新聞に、当事者であるガイトナー米財務長官への独占インタビューが掲載されていた(ちなみに、インタビューは16日に行われ、聞き手は船橋洋一・朝日新聞主筆。実際の記事は、ガイトナー氏の発言よりも、国際的な枠組みの中で中国のウェートが高まり、日本が置き去りになっている、といった船橋氏の持論に紙幅の多くが割かれていた)。
朝日新聞の電子版(アサヒコム)には英語でインタビュー全文が掲載されていた。その主なやり取りを見ると、船橋氏の側からの、「ゴールドマン・サックスが公的資金返済方針を示している。しかし、返済できない弱い銀行が浮き上がって、事態は逆に不安定化しないか」「金融危機の第2波が来ることはないのか」といった質問に対して、ガイトナー氏が次のように答えを返していた。
「日本と同様に米国の金融機関の状況もさまざまだ。資本が潤沢な銀行もあれば、資本がもう少し必要な銀行もあるかもしれない。銀行システムが経済の力強い回復を支援できるよう、米国の金融システムに十分な資本があることを確かにするのが我々の主要な目的だ」「米政府は必要なら、(銀行に追加の)資本を注入する用意がある。(銀行に必要な)資本の多くは最終的には市場から調達されることになるだろう。しかし、そうならない場合は、我々が供給する」。
このうち後者については、英語の原文では、「So in some ways what we're saying is we're going to backstop the amount of capital-raising that's necessary」という表現が入っていた。「backstop」とは、野球のバックネットや捕手、ボール止めの柵などを意味する単語だから、資本調達がままならない落ちこぼれが出たら、もれなくこれを救うということだろう。彼の言葉から推察するに、資本不足に陥っている銀行は、現実にあるのだろう。これをどういう形で投資家及び国民一般に知らせるべきなのかが次の一番大きな問題だ。
「べき」論を先に言うと、個々の銀行の財務状態、つまり資本不足なのか否かは投資家にとっては決定的に重要な情報であり、これは知らせるべきだ。個々の銀行の内部情報だからこれを秘匿すべきという意見もあろうが、別にこれは営業上の秘密ではない。今、知らせて然るべき情報だというのが、マーケットの在り方の上で正しい判断だと思う。
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