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(回答先: ロスチャイルドが仕掛けた【金融崩壊第2幕】リーマンブラザーズからAIG、恐怖の世界大陰謀 3400兆円が吹きとんだ市場 投稿者 愚民党 日時 2009 年 3 月 03 日 16:12:03)
米AIG第4四半期は617億ドルの損失、政府の追加支援まだある可能性
2009年 03月 3日 10:49 JST
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[ニューヨーク 2日 ロイター] 米保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)が2日発表した第4・四半期決算は純損失が617億ドルに達した。
同社に対しては、破たんさせた場合、世界の金融システムが脅かされる可能性があるとして、財務省と連邦準備理事会(FRB)が300億ドルの追加支援を決めたが、この支援が必ずしも最終的なものになるかは不透明だ。
AIGに対する支援額は昨年すでに1500億ドル規模になっており、政府の出資比率は80%近い。
今回の追加支援は、AIGを存続させ、AIGが多額の資金手当てを迫られることになる格下げを回避することが狙い。
ガーマン・リサーチのLLCのクリストファー・ガーマン氏は「財務省が現在の市場環境とシステミックな金融崩壊の脅威の間に立つことを強く想起させる措置だ」と述べた。
ギブズ大統領報道官は、金融システムを一段の脅威にさらすことを回避する上で「今回の措置は重要だった」と述べた。
財務省とFRBも共同声明で「AIGがもたらしているシステミックリスクと今日の金融市場のぜい弱性を考慮すると、政府が支援しない場合の経済と納税者が被る潜在的なコストは非常に高いものになるだろう」と指摘した。
政府は先月、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)に対しても追加支援策として保有するシティの優先株を普通株へ転換するとする発表していた。
米通貨監査局(OCC)のデューガン長官は記者団に対し、AIGの状況がそのまま銀行救済の定型とはならないと指摘した。
<大量出血>
AIGの第4・四半期の1株損失は22.95ドルとなり、前年同期の1株損失2.08ドルから拡大した。大半がクレジット・デリバティブ・スワップ(CDS)関連などの損失だった。トムソン・ロイターによると、損失額は1分当たりに換算すると46万5000ドルとなり、米企業史上で最大。
2008年通期の損失は992億9000万ドルで90年代初めまでの利益が消失した格好。またこの額はクウェートの国内総生産(GDP)に匹敵する。
AIGはモーリス・グリーンバーグ氏やマーチン・サリバン氏が最高経営責任者(CEO)だった当時にCDS事業を拡大した。
2日の株式市場でAIGの変わらずの0.42ドルで引けた。2017年償還の社債(表面利率5.45%)価格(額面1ドル当たり)は0.08ドル高の0.53ドルとなり、利回りは15.9%に低下した。
<システミックリスク>
政府による追加支援により、AIGの資金調達の条件が緩和される。AIGは、政府向けに一部の債務を子会社のアメリカン・インターナショナル・アシュアランス・カンパニー(AIA)と生保アリコ(アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー)の優先株に転換する。両子会社は大規模なアジア事業を有している。
AIGはまた、損害保険事業の一部をスピンオフ(分離・独立)し、AIUホールディングスと名称を変更する計画。
政府は、今回の追加支援がAIGにとって最後の支援にならない可能性があるとの認識を示し、AIGの問題解決には「時間がかかり、市場が安定化し、状況が改善しなければ、政府の追加支援」が必要になる可能性があると指摘した。
政府は昨年9月、オールステート(ALL.N: 株価, 企業情報, レポート)の元最高経営責任者(CEO)、エドワード・リディ氏をAIGのCEOに指名した。
リディCEOは電話会議で、AIGはこれまで通り事業を行うには「あまりに複雑で非効率的かつ不透明」になり過ぎたと語った。
<よりどころは他にない>
独立系調査会社グラディエント・アナリティックスのアナリスト、ドン・ビックレー氏は、政府によるAIG救済の規模が最終的に2500億ドルに達し、そのほとんどが返済されない可能性があるとの見方を示した。
同氏は「AIGは実際、頼れる場所が他にない」と指摘した。
主要格付け機関はAIGの格付けを「A」カテゴリーで据え置いた。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスのアナリスト、ブルース・バレンタイン氏は、AIGが、深刻なリセッション(景気後退)と市場の混乱に見舞われているこの時期に確実に債務を履行できるよう、必要に応じて政府が追加支援を提供することを期待していると語った。
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http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-36773120090303