★阿修羅♪ > エネルギー2 > 212.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
核融合の釜問題
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/212.html
投稿者 松浦 日時 2010 年 4 月 11 日 00:35:24: nX3mGLaD7LQUY
 

(回答先: 核融合は星や太陽のエネルギー源であり、我々はこれを地上に実現しようとしています。【イーター機構】 投稿者 hou 日時 2010 年 4 月 03 日 11:19:01)

高温のプラズマを長期間閉じ込めることが可能な実用的な炉壁素材は、地球上には存在しない。これを俗に核融合の釜問題という。格子欠陥の全く無い金属でさえ、如何なる種類の物も多量の中性子線を浴びることで脆性破壊が進んでゆき(脆性遷移温度の上昇)、終いには常温で砂の様に崩壊するまでになってしまう。

この事は、既に四半世紀以上前に見切られており、20年前には炉壁素材の研究自体が停止している。したがって、未来永劫、核融合の実用化が図られることはない。

それなら何故、肝心な炉の問題を無視して、この様なことをしているのか?

それが、利権と納税大衆の無知との為せる技なのだ。現に今だにこのような投稿を載せる輩がいるではないか。対象の核融合技術が、中間生成物としてトリチウムの他、多様な放射性廃棄物を発生させることも知らず、クリーンだと思っている者さえいる。

教え込まれた子供の知識で大人になる集団には様々な幻想が付き纏い、現実から見放されていく。流通情報を元にする批判程度では手は届かない。

殊に、科学利権となると途端にこの不正が国際的広がりを持つようになる。そして、都合の悪いことは隠蔽した上で盛んに宣伝をやる科学者集団が存在し、ものの見事に無知な素人が踊らされる。
世間に見放されて科研費がなくなれば、即、失業とキャリア喪失の危機に晒される者共の連帯に国境は無い。

全ての技術は複合技術であり、蛸壺化の進むこの業界では、技術体系全体から見れば、各々の科学者が素人の集団でしかなく、それが余計に良心の仮借なく自己宣伝に励む傾向に拍車を掛けていく。他人の専門など知ったことではないという次元なのだ。

ここで、一つ基準を示しておこう。話の俎上に載せられる技術が最大20年以内に実用化が確実でなければ、永久に実現はしない。これが、技術の真偽を確かめる基準となる。なぜなら、科学において20年先の目処の付かない技術は、未だ誰も知らないフィクションを含んでおり、現在の足りない知見が生み出すフィクションは、未来の現実には繋がらないからだ。

もっとも、20年先など既に存在しないこの体制には、最早必要のない話ではある。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年4月11日 10:11:41: hgUuahxan2
 あなたのおっしゃるとおり、私もよく、最近の阿修羅の投稿を見て思うのですが
多くの投稿があたかもマスゴミの偏向報道をそのままのっけてなんら自身の
考えや意見を述べることがない。

 どうしてこんなにも他人の受け売りを甘受して垂れ流すのでしょうか。

 核分裂を用いた原発や核融合の危険性についてはインターネットや近所の本屋に
行ってちょっと調べればすぐわかるのに...

 特に核融合なんてもっとも馬鹿げた理論??(とさえいえるのでしょうか??)
をとりあげるなんて私は元の投稿を読んで思わずフリーズしてしまいました。

 ひょっとして阿修羅もマスゴミ化している、あるいはマスゴミからの巧妙な
侵略にあっているのでは...などとあほな考えをしているのは私だけでしょうか??


02. 松浦 2010年4月11日 17:25:38: nX3mGLaD7LQUY: DprNjXc3KE
(誤字訂正 仮借→呵責)>>01

受け売りを垂れ流す以前に根本的問題があります。

誰もが世界の行き詰まりを体感していますが、それが人の文化精神の基底(重要なのは学問の方法論の根本的変更で、近代科学の方法の批判が必須となる。)や制度(市場経済、近代ローマ法体系の否定)の変更を必要とするにもかかわらず、新奇なエネルギー資源や技術の発達で誤魔化せるという知性の退廃があります。

これは、人口削減や遺伝子操作による食糧増産、終りなき経済成長が問題を解決し
てくれると夢想するに等しく、即物的で功利的な思考に染まりきった自己の限界を知覚できない精神の貧困に結び付いています。  

経済欄を見れば分かるように、あくまで利潤追求の商売とディーリングしか知らない者が履き違えて経済を語ると、判で押したように過剰流動性への欲求になってしまうという'落ち'と同じです。

この国の世上に流れている言説は、そのような次元のものばかりで、同次元なら自分の言葉で語ったとしても変わりはしません。その事は貴方も自覚すべきでしょう。

この掲示板は、元来から世間並みですから、近年特に質が低下したわけではありません。個人的にはその状況に時に見兼ねて干渉することがあります。その場合、ここは古いスタイルで字数制限を感じませんから書き易いと感じます。


03. 2010年4月11日 19:34:47: hgUuahxan2
01です。

 ご指摘ありがとうございます。 即物的で功利的な思考に染まりきった自己の限界を知覚できない精神の貧困に結び付いた知性の退廃が、この国のみならずおそらく全世界的に支配的であり、それと同じ土俵で自分の言葉で繰り返したところで
何ら変わらないというのは理解できたつもりです。 私も今後、このことを肝に銘じて自覚すべきだと感じています。

 では、なぜ、現在世界の閉塞感を解決しうるような意見が、たとえばこの国で
論じられることが少ないまたはない??のでしょうか。←知性の退廃が支配的だからという理由のみでそうなのでしょうか。

 すみません。 正直、私自身、松浦さんのようなものの書き方、あるいは私自身の知性の低さからか理解させていただくのに時間がかかります。稚拙な質問でおそれいりますが、よろしければお教えください。


04. 松浦 2010年4月11日 21:21:25: nX3mGLaD7LQUY: DprNjXc3KE
ご質問の意図は理解できます。実はこの答えは、本源的に人類史総体の評価、意味に関わっています。一民族や体制のみならず、文明そのものの評価でも不十分といえます。
18世紀末にほぼ形成された資本主義体制(近代共和制、科学教育体制、労働化のための国民教育を含む)の200余年全体を完全に把握するためには、それに先立つ15世紀初頭から始まる絶対王政の諸制度の原理(近代ローマ法の形成、三部会、ヨーロッパ全土の階級制と経済の発生)の意味を知らねばならず、更にその本源的意味を理解するなら、それ以前の中世世界の制度と精神内容を、決して近代の概念を用いず理解しなければなりません。ですが、それを可能にするには、文化と精神と社会の起源と、それを破壊して生まれた権力・階級制・経済の起源、即ち、この人類史の原理的な絶対的意味を理解する必要があります。

それは、究極的に宇宙とその物証的消滅プロセスとしての歴史存在との二つの決して相容れない絶対対決の領域に踏み入ることを意味しています。

読んで何のことか異様な感じを受けられたと思います。これは突然に超概略するから違和感がありますが、端折らなければ、これまで人類の到達し得た学問の最良の限界から続けて説明ができます。

しかし、物象概念の理解すら覚束なく、まして全く操れないこの社会の人々には無理なことで、まるで手に負えないのは事実です。だから、部分的に口を出すことは好ましくなく、干渉という言い方をしました。

もし教育の機会があれば、上記のことの内容を殆どお教えすることができますが、ここは時事掲示板ですので、場が違います。興味があれば、以前私が書いた「一般物象論超概略」と「川と筏と乗っている物」を読んでも構いませんが、それとて正確な理解とは無縁のイメージ的な捉え方では、同じ質問を繰り返すことになります。

過去の歴史も含めた全ての人々(特に学問に関わった人々)の根本的な終りなき疑問に答え、更に人類の未来の到達すべき義務を反駁無く示し得る学問体系の創造と完成が、我々の責任と自覚しているところです。


05. hou 2010年4月12日 07:47:51: HWYlsG4gs5FRk: 5e4rnCJLF8
そんなのはYAHOOの知恵袋にさえある だから【ダークマターの研究】を行っているのでは?
最近のアメリカやロシアの動き
IAEAに関する動き等
環境問題の国際化
イギリスの石油精製所そのものの価格低下
LHCの実験成功
なんらかの動きがあったとしか考えられない

内部拡散障壁の問題点が解決するのではないか? 


06. 2010年4月12日 20:47:41: hgUuahxan2
01です。

 早速のお答え、ありがとうございます。 ですが、お察しのとおり、
読んで何のことか不思議な感じを受けたばかりで、自分自身の知性の低さ
に情けない限りです。

 今から松浦さんが以前お書きになった「一般物象論超概略」と「川と筏と乗っている物」を拝読させていただきます。

 繰り返すようで申し訳ないのですが ”この世を理解し、我々があるべき方向に向かって歩いていく” というのは
かくも難解なものなのでしょうか?

お時間をさいていただき、この場を借りてですが、ありがとうございました。


07. 2010年7月27日 17:03:06: v71fjNpY2Y
「核融合技術が四半世紀前に見切られている。」
これだけのことを言い切りしかもそれを論拠に自説を展開するには、この程度の科学知識、科学技術思想ではどうにもならない。
科学技術の先端の評価と問題の確かに多い産業化のための広義のシステムとをいっしょくたにしてしまうのは、きまって悪しきプロパガンダ的思考である。

08. ももん爺 2011年7月21日 16:46:47: QnfuyB5RKZq9U : b8Ybz0lM6E
確かに、阿修羅の記事としては異色の心洗われる問答が松浦氏と01さんとの間で行われ、お互いの意見交換がスムースになされるさまを見て感動している。

この11ヵ月後に福島第一原発事故が発生したのは、何とも文明の行き詰まりを感じる。

物事の限界をわきまえない議論の中から、新しい文明のあり方がうまれるのか、あるいは嘗てあった文明思想へ回帰するのか、選択が迫られている。

そして、時間の余裕の少ないことを怖れる。


この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > エネルギー2掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > エネルギー2掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧