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電気自動車が注目を浴びている。多くはバッテリーに充電をして走るものだ。しかし、バッテリーを使う自動車は、普及しないのではないかと考えている。今後の本命は、燃料電池車であるのではなかろうか?
1.バッテリーがかなり高価であること。元々、リチュウムなどの高価な材料を使っていて、しかも、それを量産化するとなると資源不足に陥り、とても商業ベースでペイしない。
2.バッテリーの容量がまだまだ少なく、エアコンや暖房を使うと、100kmも走れない状況であること。多分、これは、なかなか難しい技術的課題であるはずで、バッテリーの重量や大きさの問題もあり、なかなか市民が日常的に使う車に使うためのバッテリーの開発はできそうにない。
3.充電に比較的時間がかかる。充電に10時間以上の時間がかかるのが現状であり、遠出ができない。更に、バッテリーをカセット式にして交換する案が出されているが、そうすると、一台の車に二つのバッテリーが必要になり、それだけ、バッテリーを作るための資源確保が難しい。
4.そして、これが最も大きな問題だと思うが、電気エネルギーを確保するために、現状では原子力発電しかエネルギー源がないこと。太陽エネルギーや風力発電でバッテリーを充電することが言われているが、果たして可能だろうか?田舎では、日常的に毎日車を使うのでかなりのエネルギー量が必要だが、それだけ、日常的にソーラーとか風力で確保できるとはとても思えない。仮に、全ての家屋の屋根にソーラーパネルを設置できたとしても、それぞれの家庭で車を2台、3台持っているのが田舎の生活だ。また、都会でも、日常の生活で使うことはないかも知れないが、遠出する時は一日で100kmぐらい走るのだから、家庭での充電ではまかなえないはずだ。加速や停止を繰り返し、エアコン、暖房を使うとなるとかなりのエネルギー量が必要であり、それを太陽光や風力でまかなえるとはなかなか思えない。
だから、電気自動車は、原子力発電を前提にした産業だということになるが、ウランなどの資源は分布が偏在していて、石油の代わりに今度はウランの争奪戦争が起こる可能性がある。
燃料電池車の場合、まだ技術開発が済んでいないが、バッテリー開発よりはハードルが低いはずだし、電気自動車より、車を動かすことに使う電気エネルギーも確実に少ないはずだ。
燃料電池車とは、主に電気エネルギーを使って水などから燃料を作り、その燃料を使って車を動かすもの。最も簡単なのは、水を電気分解して水素と酸素を作り、水素を詰めたタンクを車に積み込み、水素を燃やしてエンジンを動かすというもの。