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(回答先: 電気自動車と燃料電池 投稿者 taked4700 日時 2009 年 6 月 08 日 21:20:22)
> 燃料電池車とは、主に電気エネルギーを使って水などから燃料を作り、その燃料を使って車を動かすもの。最も簡単なのは、水を電気分解して水素と酸素を作り、水素を詰めたタンクを車に積み込み、水素を燃やしてエンジンを動かすというもの。
上記の記載は、間違え、または、不正確でした。水素を燃やしてエンジンを動かすというと、まるで、ガソリンの代わりに水素を使うようになりますが、そうではなくて、水素を原料にして燃料電池で電気を起こし、それによってモーターを動かして車を駆動します。
なお、水素をガソリンと同じようにエンジンで燃やして走る水素自動車も作られています。この場合は、ガソリンエンジンをそのまま使って水素を燃やすことができるようです。
次に引用する記事に、ある程度のことが書かれています。
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/weekly/news/20090518-OYT8T00521.htm
マツダの次世代エコ技術
水素自動車、パワー向上
エンジンが発電、モーターで駆動
マツダの「プレマシー ハイドロジェンRE ハイブリッド」。ガソリン車に負けない走行性能の高さが特徴だ(左下はエンジンルーム)=マツダ提供
マツダが、水素自動車「プレマシー ハイドロジェンRE ハイブリッド」(5人乗り)のリース販売を3月に始めた。二酸化炭素(CO2)を出さない次世代の「エコカー」だが、クルマとしての走りも侮れない。(高橋健太郎)
ガソリン併用
マツダがリース販売する水素自動車は「RX―8 ハイドロジェンRE」に次ぐ2車種目。エンジンで水素を燃やす「水素エンジン車」と呼ばれるタイプだ。水素と酸素の反応で発生した電気でモーターを回す「燃料電池車」タイプと違い、ガソリン車と同じ構造のエンジンを使う。
ただ、水素エンジンは電気を起こすためだけに使われ、駆動は電気で回るモーターが行う仕組みだ。エネルギーを効率的に使えるという。水素エンジンを使った電気自動車ともいえる。
今回、「RX―8」と比べ水素タンクの容量を40リットル多い150リットルに増やした。満タンの水素での走行距離は、約2倍の200キロ・メートルに延びた。
一方、現時点では、水素燃料の補給施設が全国に10か所程度しかない。そのため、ガソリンを併用できるようにした。水素がなくなったら、ガソリンでエンジンを回すことができる。満タンのガソリン(25リットル)で350キロ・メートル走れる。CO2を出したくない人はあくまで水素だけで走り、「ガソリンはもしもの燃料切れの時の備え」と考えればよい。
エンジンは、マツダ独自のロータリーエンジン(RE)。水素との相性が良いという。
マツダらしさ
走りも十分なレベルだ。最高出力は「RX―8」の水素自動車より、約4割高い110キロ・ワット。排気量2リットルのガソリン車並みのパワーだという。
開発を担当した柏木章宏主査は「エンジンが低回転でも高出力というハイブリッド車の長所を生かした。マツダ車らしいきびきびした走りができる」と強調する。
加速や減速もいたってなめらか。最高時速は公表していないが、ガソリン車と遜色(そんしょく)ない走りが楽しめそうだ。
量産計画なし
BMWの「ハイドロジェン7」(BMW ジャパン提供)
世界の主要メーカーでは、BMWも水素エンジン車の開発に取り組んでいる。同社の「ハイドロジェン7」も水素とガソリンを併用するタイプ。1回の燃料補給で計700キロ・メートル走行できる。最高時速は230キロ。市販のガソリン車と同等の性能を実現した。
ただ、両社とも現時点で具体的な量産計画はないという。マツダのリース販売は、地方自治体やエネルギー関連企業向けだ。BMWも、欧州や米国で、映画俳優などの著名人に貸し出しているのみ。一般向け販売はしていない。
日常的に使えるクルマとなるまでには、水素燃料の補給施設を増やすことなど課題もまだまだ多い。
エコカー乱立、本命は「電気」
エコカーは水素自動車だけではない。
まず、市販車として定着したのがガソリンエンジンと電気モーターの併用で走るハイブリッド車だ。「プリウス」(トヨタ)と「インサイト」(ホンダ)の対決が注目を集める。低価格化競争も激しい。当面は、エコカーの「主役」の座を守るとみられる。
一方、次世代の本命と目されるのが電気自動車だ。7月に三菱が「アイミーブ」、富士重工業が「スバル プラグイン ステラ」を相次いで発売する。日産は2010年度に日米で、トヨタは12年までに米国で発売する。マツダとBMWの2社だけが開発に取り組む水素エンジン車より、陣営の層は厚い。
また、エンジンが不要の電気自動車は、中核となる充電池の技術を持つ企業が新規参入しやすい。すでに、米テスラ・モーターズやノルウェーのシンク・グローバルなど、新興メーカーが電気自動車の販売を手がけている。将来、業界の勢力図が塗り替わる可能性もある。
各メーカー間、さらにはエコカー同士の主導権争いから目が離せない。
(2009年5月16日 読売新聞)