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小沢一郎をどうやってカムバックさせていくかで小沢軍団がごちゃごちゃに乱れている。
参院選で菅政権が勝った方がいいのか負けた方がいいのか意見が割れている。結局自主投票で小沢一派が勝利すると信じているようだが、政治板と国民世論が以前から著しく乖離しているということが念頭から飛んでいる。ここを制圧さえすれば全世界を制圧できると無意識の裡に思いこんでいる。
小沢一派が民主党内で実権を握り返した方がよいのか、党を割って出た方がよいのかも意見がまとまらない。司令塔がいないから戦略の立てようがない。小沢の真意を真に知る者がいないので、各人が小沢の真意を勝手に忖度解釈している。てんでんばらばらである。
このように書くと、いや小沢は裏で実権を握ってカムバックしているのだ、「すべては小沢のシナリオ通り」に動いているのだ、という者も出てきそうだ。
そもそも小鳩政権がなぜ倒れたのかというしっかりした総括がなされていないから、信者たちが拠り所とするコアも構築できないのだ。自分をごまかし続ける限り戦略を立てていく基盤そのものがぐらつく、いや無いのだ。
繰り返すが小鳩政権が倒れたのは米国に屈服したがゆえに沖縄県民とこの国の国民に倒されたのである。強いて犯人をあげれば日本国民ということになる。アメリカの陰謀やクーデタが犯人ではない、という大柄な歴史認識ができない、しようともしない。病膏肓である。
戦後65年、日本の反基地闘争が質量とも大きく変貌し質的転換してきつつあるということを日米の為政者はよく認識すべき時期なのだ。
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