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『生きさせる思想』雨宮処凛・小林陽一/新日本出版社‘08年から引用
〔小林陽一〕
・小沢氏は、それまでの9条2項に関する解釈改憲論ではなく、憲法前文を持ち出したのです。「彼は、「日本国民は…平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という文言を、イラクがクウェートに侵攻したのだから、「諸国民の公正と信義」はふみにじられ、「日本国民」の「安全と生存」の前提が崩れたのだから、自衛隊を出すことは可能だという、アクロバッティックな議論を展開したのです。この議論は…批判にさらされ結果的に廃案になりました。(その後、宮沢政権によって、戦闘が終わった地域でのPKO協力法が成立)。
小沢氏の論理は、国連の安保理の決議があれば、完全武装の自衛隊を戦場にも出していいというものだった。
その後、日米同盟をめぐっては、一貫して自衛隊の海外活動という方向が強められてきました。…(いろいろな)流れの中でイラクへの自衛隊派兵にまでえ至ったのです。その根底には、小沢氏の敷いた「国際貢献」論が一貫しているわけです。
〔臭うぞう〜〕
本稿は小沢退陣を直にめざすものではない。副島という男の精神構造を暴き出す作業の続きである。同時に小沢一郎の政治的本性に読者の注意を喚起する意味もある。
上に引用したことは、多くのところで語り継がれている(小森陽一は、「天皇の玉音放送」五月書房‘03年の中でも同主旨のことを述べている)。もう一つ引用しよう。
「悪魔の使者・小沢一郎」ヤコブ・モルガン/第一企画出版‘94年から
・小沢一郎は1991年6月「小沢調査会」を発足、92年11月末ごろ、自民党の憲法解釈に重大な影響を与えることとなった答申をした。その骨子は、
@積極的・能動的な平和主義
A国際的安全保障
である。
小沢は以上の答申をベースに自衛隊を国連待機軍として国連に提供し、平和維持活動に参加する道を切り開くのである。
自衛隊を何としても国連の平和維持軍としたいという小沢の執念を感じる。
(引用おわり)
小沢は、国連の名の下のアフガンへの派兵論者であることも良く知られている。森田実は、その危険性にも夙に強い警告を発し続けてきた。
副島は、「小沢一郎は、アメリカ(ジェイ・ロックフェラー)が育てた、本当の日本国王であり、この15間は、「流浪の王子様」をずっとやっている」(07/07/21)という。この危険な男にもまだ役割が残っているのではないだろうか。
この小沢を、副島は「本当の流浪の日本国王」などと笑っちゃうような言辞を弄して讃え続けるのである。
副島の指摘する「ヒラリー=ナイ」による謀略という表舞台の役者の影に真の黒子ロックフェラー一族のあることぐらい承知のはずだ。前回の福田大連立失敗の辞任劇時のようにジェイが小沢に助け舟を出さないのであろうか。自己の論理に都合の悪い部分にはふれない薄汚さだ。
こう考えると、前言(3月5日)をひるがえすようだが、今回の西松事件は、存外、単なる「国内」反小沢勢力の反乱の可能性も考えられる。きすぐれ氏のコメント↓にも注目したい。
・小沢発言をmilitary.comが報じる 【スパイク通信員の軍事評論】2009.02.26
http://www.asyura2.com/09/senkyo60/msg/217.html
投稿者 きすぐれ真一 日時 2009 年 3 月 14 日 11:44:08: HyQF24IvCTDS6
・六年前まで「親米派」だと公言していた男−今は…
http://www.asyura2.com/07/dispute27/msg/196.html
投稿者 仁王像 日時 2007 年 12 月 23 日 21:02:55: jdZgmZ21Prm8E
・この男の思考パラダイムは理解不能
http://www.asyura2.com/07/dispute27/msg/137.html
投稿者 仁王像 日時 2007 年 11 月 29 日 20:37:12: jdZgmZ21Prm8E
・「小沢一郎の、深慮遠謀は、…大変すぐれた考えだ、副島隆彦…を甘く見るな」と
http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/575.html
投稿者 仁王像 日時 2007 年 10 月 16 日 23:01:23: jdZgmZ21Prm8E
・政治的閉塞感のなか、英雄的政治家の出現を切望する心性が芽生える
http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/783.html
投稿者 仁王像 日時 2007 年 11 月 10 日 16:44:43: jdZgmZ21Prm8E