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NHKのクローズアップ現在は、非正規教員の話であった。私自身がそうなので、興味を持って見た。自治体が貧しくなって、さらに国からの補助が減り、正規教員を雇えなくなっているのだ。
そして学校には、講師や非常勤講師がたくさん勤務している。
そして理科や数学では、採用試験は高い競争率なのに、講師は不足しているのだ。
私の住む県でも、ある中学で理科の講師が見つからず、引退した70歳の元理科教師に頼み込んでやっと 確保した、と聞いた。
まあ、非正規雇用の教師の問題は後にくわしく書きたいと思うが、今は財政不足なわりには、とてもめぐまれている正規教員について、ちょっとだけ書く。
都道府県によって違うとは思うが、多分多くのところで同じだと思う。
みなさんは、女性教師は何年間育児休暇が取れると思いますか。
ひとりのこどもにつき3年です。その間に生まれればまた3年、何年でもとっていけます。
それだけならともかく、これは有給です。一日あたり、6000円から10000円支払われます。日給なので、一ヶ月、約20日分です。この賃金が休暇中3年間支払われます。
現実に 職場では、一たん育児休暇に入った先生はなかなか帰ってきません。
私の働く職場には、今3人3年以上の長期で休暇中です。もちろん替わりは講師です。
昔私が東京で正規教員だった頃は育児休暇は1年、しかも、無給でした。
組合が勝ち取ったわけですが、現実に教師や講師の数が足りないというのに、また財政が逼迫しているのに、こんなんでいいのですかね。民間がみな恵まれているのならともかく、やりすぎではないのでしょうか。
ついでにいうと、私は病気の先生の代替ですが、病気は、月給8割が2年間支払われます。
その後もどってこないと、休職となり無給になりますが、少しの期間もどりさえすれば、また2年間の病休が取れるのです。
最後に、誤解して欲しくないのは、教師の仕事自体は、とてもきついということです。
教師の仕事じたいはめぐまれているわけでは決してないということです。
もどってこない女性教師は、結局辞める人が多いのです。(地方では。)なぜかというと、中学校では、小さなこどもを抱えた女性教師はやっていけないからです、忙しすぎて。
問題児が多すぎるということや、仕事が多いというほかに、部活が大きな原因です。
誰もいいませんが。
地方のいわゆるレベルの低い中学校では、女教師は苦労します。こどもがこわくない女教師のいうことを聞かない傾向があるからです。男性教師の前ではいい顔をするので、男性教師は女性教師と共通認識をもちにくいから、協力をえられず、一人苦労するからです。
で、育児休暇に入り、取れるだけとって、最後にやめる、ということが多いです。