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B型肝炎:集団提訴 第1陣、一律救済求め 札幌地裁(毎日新聞)
乳幼児期の集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染した北海道内の患者5人が28日、「ウイルスに汚染された注射器を連続使用されたことが原因」として、総額1億9250万円(1人当たり1650万〜5500万円)の国家賠償を求め札幌地裁に提訴した。B型肝炎の国内感染者は120万〜140万人とされ、その大半が予防接種経験者とみられる。政治決着が図られた薬害C型肝炎と同様の一律救済を求めており、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など全国10地裁に順次、集団訴訟を起こす。
北海道訴訟の原告は札幌市と道東地方に住む30〜55歳の5人(男性3人、女性2人)。5人は慢性肝炎と肝硬変患者が各2人、持続感染者(キャリアー)が1人。
訴状によると、5人は0〜6歳のころ、国が85年ごろまで行っていたBCGなどの集団予防接種を受け、B型肝炎ウイルスに感染した。いずれも注射針や注射筒を連続使用していた。母子感染や輸血、性行為など他の感染原因が考えられないことから、この予防接種が感染原因と主張している。
予防接種によるB型肝炎の感染を巡っては、最高裁が06年6月、国の責任を認め、札幌市の患者5人(うち1人死亡)に対し計2750万円の支払いを命じ、判決が確定した。しかし、国は一律救済は因果関係がはっきりしないとして拒否しているため、各地の訴訟弁護団が同調して集団提訴に踏み切る。原告は約1000人に上るとみられる。【芳賀竜也】
【ことば】B型肝炎 血液を介して感染するウイルス性肝炎の一種。ワクチンはあるが決定的な治療法はない。同じウイルス性のC型肝炎と比べると感染力が強く、乳幼児期の感染で持続感染者(キャリアー)となる確率が高いのが特徴。キャリアーのうち10〜15%が20〜30代で慢性肝炎を発症、肝硬変や肝がんに進行する恐れもある。
毎日新聞 2008年3月28日 21時44分(最終更新 3月28日 22時14分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080329k0000m040094000c.html
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