★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK47 > 568.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200802/sha2008022300.html
石破茂防衛相(51)は22日、イージス艦衝突事故を受け、海上自衛隊制服組のトップ、吉川栄治海上幕僚長(60)の更迭を決めた。事故発生や対応の不手際を重視し、3月にも退任させる。石破氏自身は同日、福田康夫首相(71)から引責辞任の必要なしとのお墨付きを得る一方、防衛省などによる情報の操作、隠蔽(いんぺい)があった場合は、自らの“首”を差し出す覚悟をみせた。
◇
平和なはずの日本で、“軍艦”により真っ二つにされた小さな漁船。真冬の海で乗組員2人の捜索が続く中、石破氏がトカゲのシッポ切りならぬアタマ切りを決断した。
更迭対象は吉川海幕長。事故の重大性を考慮したことはもちろん、事故の一報が福田首相の元へ届いたのが発生から2時間弱後で、石破氏自身へも約1時間半かかるなど、対応のマズさを問題視した。3月にも退任させる意向だ。
更迭について背広組の内局幹部の1人は「これだけの事故を起こしたのだから当然」と受け止めたが、護衛艦艦長の経験者は「(海幕長は)もともと3月に代わる予定で、形だけ(の更迭)」と冷めた見方。
吉川海幕長は昭和46年、防衛大卒業と同時に海自に入隊。平成18年8月、現職に就いた。海自をめぐっては昨年来、イージス艦情報漏えい事件や補給艦のインド洋での給油量訂正問題、護衛艦しらねの火災など不祥事やトラブル続き。そこへ今回の漁船「清徳丸」との衝突事故が発生し、トドメとなった形だ。
石破氏は22日午前の閣僚懇談会で、福田首相から防衛省の組織の在り方を抜本的に見直すよう指示を受けると同時に、「引き続き防衛省改革のために全力で当たってもらいたい」と“続投”のお墨付きをもらった。しかし、野党からの辞任要求が強まっており、マナ板のコイだ。
事故をめぐって同日、集中審議が行われた衆院安全保障委員会。石破氏は辞任を否定する一方、社民党の辻元清美氏(47)から「(防衛省が)隠蔽や情報操作をやっていたら辞任すると明言すべきだ」とツッコミを受けると、「(辞任すべきとの)認識はある。(隠蔽や情報操作が)行われていれば、大臣として責任を取るべきだ」と答弁した。
昭和46年、岩手県雫石町の上空で航空自衛隊戦闘機と全日空機が衝突し、双方の計162人全員が死亡。63年に潜水艦「なだしお」が釣り船と衝突した事故では、釣り船の乗客ら30人が命を落とした。辻元氏が、両事故で当時の防衛庁長官が辞任したことに言及すると、「重大性は変わるものであるとは思わない」と石破氏。果たして辞任“Xデー”は!?
行方不明の吉清さん父子の地元・川津港では、地元住民が集まって発見を祈った=22日午前9時半、千葉県勝浦市(撮影・奈須稔)
★全国からの励ましに感謝
衝突事故発生から4日目の22日、行方不明となった漁船「清徳丸」の吉清治夫さん(58)と長男、哲大さん(23)の漁師仲間らは現場の千葉県・野島崎沖で約60隻の態勢を組み、海が荒れたため前日中止した捜索を再開した。清徳丸が所属する千葉県勝浦市の新勝浦市漁協の会見には治夫さんの兄の漁師、高志さん(60)も姿を見せたが「全国からの励ましのお手紙をいただき、ありがとうございました」と言うのがやっとだった。
一方、吉清さん父子や海底に沈んだとみられる操舵室の発見を目指し、海洋調査船「かいよう」が現場海域に向かった。約4000メートルまで潜れる無人音波探査機を曳航(えいこう)しながら、約1週間捜索する予定。
★艦橋にも連絡せず?
事故当日の19日、漁船「清徳丸」の灯火を衝突12分前に視認したイージス艦「あたご」の右舷側見張り隊員が、情報を艦橋内のレーダー担当隊員らに伝達していなかった疑いがあることが22日、第三管区海上保安本部などの調べで分かった。また、衝突17分前から7分前までの間に艦橋の当直員10人全員が入れ替わり、目視とレーダーによる監視が手薄になっていた疑いがあることも判明。三管本部は連携ミスや当直交代が事故につながった可能性があるとみている。灯火視認後も「あたご」は自動操舵を続け、手動切り替えは事故1分前だった点については、石破防衛相は「手動で運航するべきだ」と自動操舵続行は不適切だったとの見解を示した。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK47掲示板
フォローアップ: