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(回答先: 【防衛省が隠ぺいや情報操作をしていたら、辞任すると明言して取り組むべきだ】衆院安保委『真相究明が責任』(東京新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 2 月 23 日 11:08:23)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080223ddm005040148000c.html
22日の衆院安全保障委員会で行われた、海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船「清徳(せいとく)丸」の衝突事故に関する集中審議の概要は以下の通り。
仲村正治氏(自民) 事故への所見をお尋ねしたい。
石破茂防衛相 あってはならない事故が起こったことに防衛大臣として心から申し訳なく思う。第一に行方不明のお二人の捜索に全力を挙げる。二番目に、原因究明にできる限りのことをする。それを踏まえて再発防止、もっと現場で徹底できることがたくさんある。それが三つ目だ。四番目は、(防衛省の)体制そのものを根底から見直していかねばならない。
田端正広氏(公明) (あたごは)清徳丸の灯火を(衝突の)12分前に視認しながら、(衝突1分前の)4時6分に手動操舵(そうだ)に切り替えて逆進している。この11分間に何らかの手が打てたのではないか。
石破氏 一番のポイントと思っている。3時55分に(緑色の)灯火を確認できた、それはどのような灯火だったか、誰が見たのか、誰に伝えたか、現在、聴取が行われていると思う。緑色の明かりだが、「右舷灯」と言ったわけではない。
我々に入ってきた情報は未確認でも捜査に支障がない範囲内で明らかにしなければならない。
◇「そこのけ、そこのけ」と直進−−鳩山氏/「官尊民卑」ないと思うが−−石破防衛相
鳩山由紀夫氏(民主) 衝突を回避できなかった責めのほとんどすべてがあたご側にある。あたごは「そこのけ、そこのけ、イージス艦が通る」と、自動操舵をほとんど最後まで変えずに直進を続けた。根底に官尊民卑の発想があるのではないか。官尊民卑の発想がこの国をおかしくしてきたのではないか。
石破氏 我々は国の独立と平和を守る自衛隊だ。「そこのけそこのけイージス艦が通る」という意識を、かりそめにも持ってはならない。私は(自衛隊が)官尊民卑という意識を持っていないと思うが、もう一度徹底しなければならない。
鳩山氏 日本の安全保障はこれで大丈夫なのかと、国民の多くが不安を感じた。出処進退にいろんな思いがあろうかと思うが、取るべき時は(責任を)取るという思いをぜひ持ってほしい。
渡辺周氏(同) あたごのレーダーに漁船(清徳丸)は映っていなかったのか。
石破氏 映っていたのか、映っていた場合は認識していたのかについて「現段階では不明だ」と報告を受けている。
渡辺氏 防衛相は分かっているが言えないのか、知らないから答えられないのか。
石破氏 両方だ。情報として分かっているが言えないこともある。我々の指揮系統から聴取できていないものもある。
◇責任なすりあいでは−−長島氏/正確な情報は遅い−−防衛相
長島昭久氏(同) 海上自衛隊の不祥事は枚挙にいとまがない。
石破氏 海上自衛隊でなぜこんなに起きるのか、との問題意識は持たねばならない。再点検の要がある。
長島氏 証言では、あたごは5隻ぐらいの漁船団に突っ込んだ。
石破氏 艦長から2等海士までどういう認識があったか、捜査の進ちょくを見ながら聞き取る。
長島氏 船が多い東京近海では、操舵を自動から手動に切り替えるのが常識的な対応ではなかったか。
石破氏 基本的にこういう海域では手動で運航すべきだと考える。自動から手動に切り替える操作は難しくないと聞いている。
長島氏 決定的なのは、内局に(事故情報が)伝わってから、防衛相への連絡まで40分かかっていることだ。
石破氏 すぐに(情報が)上がるならこんなことにならない。今の通達では、連絡がすぐに来ていなければおかしい。この通達を全面的に見直す。原案を来週初めに私に上げるように言っている。
長島氏 (連絡を巡って)内局と幕僚監部が責任をなすりつけ合う構図が指摘されているが、本当にこんな状況があるのか。
石破氏 私はあると思う。結果として正確な情報は遅い、早い情報は間違いがある。それで(連絡することに)すくんでしまうということがあるんだろう。しかし判断するのは大臣だ。判断を間違えるとすれば大臣の責任で、判断を間違える人は大臣になってはならない。
山口壮氏(同) 漁船よりあたごのレーダーは劣るのか。
石破氏 私どもの水上レーダーでこの小さな漁船がどう映り、どのように識別できる状況だったか、今後捜査がなされると思う。レーダーと見張りと、判断する人間の連携ができていたかが大きなポイントだ。たくさんの漁船はもちろん映っているが、どれをどのようなものとして認識したか。いま正確な情報を持っていない。(漁船が)当然映っていたと思うのが普通だ。
山口氏 あたごに、自分の航跡記録が残っていないという。漁船でさえ全部残っていた。
石破氏 法令の定めがある。自衛隊の艦船は適用除外だ。適用除外だから積まないかと言えば、積んでいるものもある。どのような記録が自動的に残るかについて確認しているところだ。
山口氏 残すべきだと思う。
石破氏 一般論としてはそう思うが、除外は戦闘艦の特性からやむを得ないものもあるかもしれない。
山口氏 この海域で自動操舵は不適切だという認識か。
石破氏 なぎだったとはいえ、午前4時という時刻だ。浦賀水道ほどの狭い海域ではないとはいえ、いくつかの船が航行する海域だ。そこで太平洋のど真ん中と同じ自動モードだったとしたら、適切ではないのではないかと思う。
山口氏 当直士官に伝えたか確認してないのはおかしい。
石破氏 一般論として、見張りは自分で判断してはいけない。当直士官に伝えないといけない。海保で捜査している。
赤嶺政賢氏(共産) 海上で緑なら漁船だ。防衛省の見張りは。
石破氏 要員の配置は適正だった。どのような見張りをして連絡体制を取っていたか、解明している。
赤嶺氏 見張りはあんな近くの船を見落とすわけがない。衝突の12分前に初めて確認したのはおかしい。実際はその前から気づいていたのでは。
石破氏 その点が問われている。海保が捜査している。見張りは1人ではない。右舷に1人、左舷に1人、右左の担当もいる。すべて聞き取りしているわけではない。
赤嶺氏 艦長は何をしていたか。
石破氏 ブリッジ、CIC(戦闘指揮所)にいたとの情報はない。何をしていたか断言できない。
赤嶺氏 艦長に話を聞けるだろう。
石破氏 知っていることを全部話すのが望ましいとは思わない。
赤嶺氏 水上レーダーには漁船が映っていたと答弁した。午前3時55分以前から映っていたのでは。
石破氏 3時55分にレーダーに映っていたのかと聞かれ「当然映っているんではないか」と言っただけだ。それ以前はどうかというと、答えられる知識を持たない。
◇責任どこにある−−辻元氏/すべて私にある−−防衛相
辻元清美氏(社民) 安保委は「事件・事故処理委員会」になっている。大臣の重要な決意が迫られている。
石破氏 「お上だ、軍だ」という思いがかけらでもなかったか。戦闘集団だから法令の除外規定はあるが、国民の生命財産に配慮するのは当然だ。
辻元氏 責任はどこにあるか。
石破氏 ありとあらゆることの責任は私にある。直接の責任は見張りの不十分さや、回避措置の遅れかもしれない。
辻元氏 なだしお事故では防衛庁長官が辞任した。
石破氏 起こったこと自体の責任は取らないといけない。
辻元氏 もし(情報の)隠ぺい、操作があったら、大臣の辞任も含めて責任をとらなくてはいけない。
石破氏 その意識はある。大臣の指示が守られないなら、文民統制の観点からも問題だ。国民に対して情報操作が行われたら、大臣として責任を取るべきだ。私はいつでも退路を断っている。地位に恋々として、その地位にとどまらんと考えたことは一度もない。
辻元氏 吉川(栄治)幕僚長を更迭するのか。
石破氏 吉川海上幕僚長の今後に、私が現時点でとやかく言うことではない。
下地幹郎氏(国民新・そうぞう) なだしおのときも防衛庁は見張り増強とかの対策を立てている。教訓をどうするのか。
石破氏 来週中にはとりあえずの結論を出したい。
毎日新聞 2008年2月23日 東京朝刊
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