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“変則三極”の内側:’08京都市長選 /上 /京都
1月29日15時0分配信 毎日新聞
◇門川陣営、国政の影さす3党相乗り
◇異例の選対本部長“空席”−−知名度アップ、最大の課題
中京区の御池通沿いにある自民、民主両党府連。その中間地点より自民寄りに、前京都市教育長、門川大作氏(57)の選挙母体「未来の京都をつくる会」は事務所を構えた。府内の選挙区から立った国会議員数は自民8人に対し、民主6人。くしくも両党の力関係が投影されたような位置になった。
「3党そろって事務所開きができ、本当に感慨深い」。民主の安孫子和子市議は20日の事務所開きで、国会議員レベルで自民と候補者擁立の主導権を争った紆余(うよ)曲折の末、従来の相乗りを維持できた喜びをかみしめた。
しかし、国政の与野党対決の影響は続く。門川氏に対する民主の推薦は府連決定で止まったまま。相乗り禁止方針を掲げる党本部の推薦は「もう出ないだろう」(府連幹部)と望み薄の状態だ。
選対は異例の組み方となった。本部長は自民国会議員が務めるのが慣例で、自民は谷垣禎一府連会長を充てる案を打診。ところが、民主が「(門川氏擁立を主導した)国会議員のメンツの問題」(市議)で難色を示し、「空席」になった。
民主の発言力が増した形だが、選対を仕切るのは従来どおり市議会第1党の自民。11行政区と8分野の責任者はすべて自民市・府議だ。府連幹部は「民主が先に出した候補者だが、決まってしまえば影響はない」と選対組織の厚みに自信を見せる。
ただ、3党相乗りの組織力で優位に立つため、前哨戦の盛り上がりは今一つ。ある自民市議は「市長が交代する選挙だから、本当はもっとエンジンが掛からないといけないのだが……」と気をもみ、大津市長選、大阪府知事選の連勝に「京都でも士気が上がるだろう」と期待する。
門川氏は政府の「教育再生会議」元委員で、教育関係者に知られる。しかし、一般有権者には「無名の新人」(門川氏)。田中セツ子選対事務長は「一枚でも多くのポスターを張り、名前を浸透させたい」。知名度アップは最大の課題だ。
門川氏の強みは相乗りの組織力に加え、桝本頼兼市長(67)の後継者という立場。市幹部らが中心に市役所出身候補を支える通称「御池選対」は、政策立案に必要な情報を提供し、きめ細かなマニフェスト作りに貢献した。ただ、電話作戦やカンパの指示など表立った動きは、選挙違反の取り締まり強化などで04年の前回選挙も影を潜めたという。市は相次ぐ不祥事で信頼回復が急務。違反者を出せば致命傷になりかねず、ある幹部は「仲間だから応援したいが危険は冒せない」と漏らす。
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2月3日の告示まで1週間を切った市長選。出馬表明した4人はいずれも新人だが、支援組織はそれぞれ異なる。共産対非共産相乗りの従来構図が変化し、関係者の間で「変則三極」とも呼ばれる今回の選挙。各陣営はどのような態勢で臨むのか。内情を探った。
1月29日朝刊
最終更新:1月29日15時0分
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