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1月22日22時35分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090122-00000632-san-soci
国内最古級の鍛冶工房跡の「垣内(かいと)遺跡」(兵庫県淡路市)で弥生時代後期の大型鉄製品が出土し、同市教委が22日、発表した。工房として使った竪穴建物跡も新たに8棟出土し、これまで発見された2棟を加え同時期の鍛冶工房跡としては全国で最大規模という。日本列島で政治の中心が九州北部から近畿へ移る時期とも重なっており、今後、遺跡の性格が大きな注目を集めそうだ。
大型鉄製品(長さ20センチ、幅5センチ、厚さ3センチ、重さ564グラム)は同遺跡東端の竪穴建物跡(直径9・7メートル)で出土。弥生時代後期(西暦50〜220年ごろ)の鉄器とみられる。全体がさびており、朝鮮半島か中国から持ち込まれたと考えられる。
また、竪穴建物跡は円形9棟、方形2棟が出土。このうち円形7棟と方形1棟では、床面の土が強い熱で赤く焼けており、鍛冶工房の炉跡と確認された。建物跡からは鉄鏃(ぞく)、鉄板の裁断片など鉄製品45点をはじめ、石鎚31点、鉄床(かなとこ)石なども見つかった。
村上恭通・東アジア古代鉄文化研究センター長(愛媛大教授)は「鍛冶遺構がこれほど密集している例は他にない。弥生時代の鍛冶の実態が分かる最東端の資料」としている。