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[[item(http://www.youtube.com/v/VjnygQ02aW4,425,355)]]
[http://www.youtube.com/watch?v=VjnygQ02aW4 President Barack Obama 2009 Inauguration and Address]
200万人以上の人達が首都ワシントンに集まり大統領就任演説を聴いた。そのニュースについて、TVのキャスターは歴史的シーンを目撃しましたとか、熱気が伝わり感動しました、歴史的名演説でしたなど、好意的なコメントをしていましたが、皆本当にそう思ったのだろうか?
私は、200万人の衆愚を見て、気持ち悪くなった。新大統領が就任する一種のお祭りに集まった観客だと思えばそれまでなのだが、気持ち悪く思った理由は幾つかある。オバマが政権を執ったからといっても米国が抱える現在の苦境はそう易々と解決できるものではない。にもかかわらず、皆、オバマであればこの苦境を乗り越える事が出来る、個人的な不幸も救われるといった信仰にものを感じた。そして、式典開場に集まった人達は宗教的な恍惚感をもってオバマを拝んでいるのだ。
これは、超巨大なカルト教団の集会じゃないか!皆、必死に叫んでいる、オバマ!オバマ!YesWeCan! YesWeCan!・・・念仏以外のなにものでも無い。そう思うととても気持ち悪く感じてしまった。
オバマ就任演説は、今までのオバマスピーチとは違うものを感じた。極度の緊張から宣誓の言葉にも詰まったし、演説の途中に今までのようにあった演説に酔い熱狂する市民のオバマコールも無かった。オバマ米大統領の就任演説原稿首席スピーチライターは、ジョン・ファブロー氏弱冠27歳で選挙戦から代わっていないとのことだが、今回はオバマ自信で書いたとの報道もある。
選挙期間最中には、短いキャッチフレーズと希望の匂いがついた言葉を撒き散らした演説であったが、その延長線上の演説ではなかった。選挙期間中の演説は、有権者の1票を獲得する為に政策の中身より言葉が主の演説であるが、当選後は言葉より中身が問われるもの、演説が変質するのはむしろ当然かもしれない。
今後就任演説で残るとすれば「60年前レストランに入って食事することすら許されなかった男の息子が、最も神聖な宣誓を行うためにあなた方の前に立っている、これがわれわれの自由と信念の意味だ」になるのだろうか?
演説の中身に関し、何か具体的で内容があったかと確認しても、あったようにも思えない。
就任式典終了後、その日のNYダウは332ドル安を示し、翌日279ドル戻したのだから、マーケットはオバマ就任演説に不満を示したように思える。
この大統領就任式典は、オバマの選挙キャッチフレーズChange より、伝統の重視conservativeが目立った。フィラデルフィアからワシントンまでの、リンカーンが大統領就任の際に辿ったルートを列車で通った。また、このルートは、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺の2年後に、次の大統領に立候補した弟のロバート(ボビー)・ケネディもまた、ロサンジェルスの民主党大会で凶弾に倒れ、その棺が辿ったのと同じ運命のルートでもある。
リンカーンの就任演説で使用した聖書を博物館から引っ張り出して使用するなど、王権の引継ぎに必要な儀式をしているみたいで、とても時代の変革者のタイプではない。好意的に考えるならば、オバマは、保守的で健全な、アメリカンスピリットの再生なのかもしれない。だが、米国の危機にリベラルも保守も団結し立向うのなら、むしろ簡素に無駄な出費を抑えるべきだろう。オバマが掲げる大きな政府とは、所詮大統領就任式典に70億円近くの無駄使いをする大きな政府なのだろう。新政権の出だしから気前よくばら撒くのだからこの先が思いやられる。
【Ddogのプログレッシブな日々】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/22774496.html