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(回答先: 思想の根を尋ねるのは知的営為に必要不可欠なことだと思います。 投稿者 彼岸楼 日時 2008 年 6 月 22 日 06:24:06)
彼岸楼さん、こんにちは。 >今回のスレは、雑談板31における影の闇氏との遣り取りの中で、『新日本の進路』(石原莞爾)に言及したことに起因する私宛レスの意味合いも含まれているのではないかと想っています。 そのような意味合いは全くありません。そのスレは読んでいないかもしれません。 宮沢賢治が信仰の対象とした法華経は、「南無妙法蓮華経」という題目を唱えることによって成仏することができると説かれています。法華経を日本に広めたのは日蓮であり、宗派で言えば日蓮宗となります。 日蓮の「立正安国論」は、日蓮宗以外の宗派を邪宗と断じ、時の権力者に送ったものです(ご存知のこととは思いますが)。この時代の日蓮宗の特徴は、他の宗派の存在を認めない排他性。国の統治に影響力を及ぼそうとする政治性。この2点にあるのではないかと思っています。 特に国家・政治に影響力を持とうとする点は、日本で大衆的な基盤を持つ宗派の中では特異なものでしょう。それが国柱会という宗教団体として現れ、天皇制軍国主義の時代に、日本国の進むべき道に関心を持った軍部将校、極右が結集したものと思います。石原莞爾については詳しくありません。 戦前の国柱会は宗教団体でありながら政治団体の側面も持ち、欧米列強と対峙する中でアジア諸国を視野に入れて八紘一宇・五族共和の理想を実現しようとしたものだと思われます。時代の限界があるとはいえ宮沢賢治は、この理想にも賛同したはずです。わたしの知る限り、石原莞爾は当然この考えに共鳴したものと思います。 彼岸楼さんのレスの中で、「組合国家」、「連合主義」とありますが、これは現在の国家・社会のあり方に代わる何かを意味しているとの印象を受けましたが、もしそうだとすれば、スケールの大きな話ですね。 宮沢賢治の話に戻しますと、彼は自ら菩薩行を行なっていたのではないか、とうかがわせる面があります。羅須地人協会もそうですし、有名な「雨ニモマケズ」で始まる詩も内容は菩薩行ではあるまいかと感じています。 チェ・ゲバラについては、当時のキューバ革命成立直後の中で彼のとった行動は失敗に終わりましたが、革命の国際主義の観点から現実に必要な行動だったと理解しています。 ここのところ仕事が忙しく新聞を読む暇もありません。投稿したのは久しぶりに時間的余裕が持てたので、日ごろ感じていた疑問をぶつけて皆さんの意見を訊きたかったからです。たしかに行き過ぎた表現があったことは認めます。 それでは。 |